菜の花、春キャベツ…今が旬の野菜に含まれるデトックス成分とは?

2016-05-09
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目覚めの季節、ほんのり苦味が身体を刺激して代謝アップ

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木々も芽吹き、生命の息吹を感じさせる季節になりました。

春は出会いと別れの季節といわれますが、それは人間の体内でも同じことがいえます。

「春は苦味を盛れ」という言葉を聞いたことはありませんか?

日本では古くから春野菜の苦味には、冬の間に溜まった老廃物を体から出し(デトックス作用=解毒、浄化)、眠っていた体を起こすと考えられてきました。

昔の人はあくまで生活の知恵として取り入れていたようですが、実際に春野菜特有の苦味には抗酸化作用の高いポリフェノール群や、老廃物を廃棄し新陳代謝の効果を高める植物性アルカロイドといった成分が含まれているため、科学的に証明することもできます。

先人の知恵には本当に驚かされますよね。

ちなみに、冬眠から目覚めたクマが最初に食べるものは「ふきのとう」だそうですので、そういう意味でも春野菜は身体を目覚めさせるためになくてはならないものといえるでしょう。

アブラナ科の野菜に含まれるグルコシノレートに注目

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春野菜の代表的なものとして菜の花があげられますが、中でもアブラナ科の野菜には注目したい成分があります。

それは辛味の元となる「グルコシノレート(辛子油配糖体)」という成分です。

さて、ここでグルコシノレートの説明をしたいわけですが、その前に少し脱線させてください。

皆さんは「菜の花」と「アブラナ」の違いについてご存知でしょうか?

簡単にいうと、アブラナとはその名の通り、油を搾るために作られたアブラナ科の一種類に過ぎず、菜の花とは、アブラナを含めた黄色い花を咲かすアブラナ科全般の植物を指します。

アブラナ科にはアブラナ以外にも大根、キャベツ、カリフラワー、カブ、白菜などさまざまな植物が存在します。ですから、黄色い菜の花畑を見つけたら、それは菜の花には違いありませんが、もしかしたら大根の花なのかもしれません。

話は戻り「グルコシノレート」についてですが、アブラナ科の野菜にはグルコシノレートと呼ばれる辛味の元となる成分が含まれています。

グルコシノレート自体には辛味はありませんが、噛んだりすりおろすことで「イソチオシアネート」と呼ばれる成分に変化し、辛味を発生させます。

大根を想像していただければわかりますが、すりおろした大根の方が元の大根より辛味が増しますよね。

それはイソチオシアネートにより辛味が発生しているためです。

そして、イソチオシアネートには強力な解毒作用があり、ガンの予防効果が高い成分として注目を浴びているのです。

ポイントは生のままで、よく噛んで食べること

グルコシノレートは、咀嚼などによって分解されるとイソチオシアネートに変化するとお伝えしましたが、それは咀嚼によって細胞が破壊され、同じく細胞破壊によって生み出された「ミロシナーゼ」と呼ばれる酵素と混ざり合うためです。

これらの作用は腸内細菌による分解でも起こるため、グルコシノレートを含んでいるアブラナ科の食物であれば、咀嚼したりすりつぶさなくても同様の効果を期待できますが、よく噛むことで素早くかつ効率よく摂取できます。

また、火を通すとこれらの酵素は失われやすくなるため、できるだけ生のままで食べる方が良いでしょう。

ビタミンCとEの抗酸化力でさらにデトックス効果

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ではどんな春野菜を食べたらデトックス効果が高まるのでしょうか?

おすすめは「春キャベツ」の千切りです。

先にお伝えしたように、春キャベツもアブラナ科の野菜です。

当然グルコシノレートも含まれていますし、柔らかいため生でも美味しく食べられます。

イソチオシアネートを生み出すのに適した食べ物といえるのです。

さらには、キャベツに含まれる豊富なビタミンCやビタミンEには、活性酸素(=身体のサビであり、老化の元凶)を除去する抗酸化作用があります。

ビタミンCについては、100g中41mgも含まれており、2〜3枚の葉を食べるだけで1日に必要な量を満たしてしまうのです。

まとめ

いかがでしたか?

「春眠暁を覚えず」という言葉がありますが、今が旬のほんのり苦い春野菜を食べて、せめて体だけはしっかり目覚めていたいものですよね。 そんな時には春キャベツをお試しください。オススメです!

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