「乳酸菌A221」にケールの抗老化作用を高める効果があることが明らかに

2018-07-26
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昨今、さまざまなメーカーから商品が販売されている”健康にいい”と人気の「青汁」は、地中海地方原産のアブラナ科の野菜・ケールの搾り汁を原料とした飲料です。このケールの健康効果を、ある乳酸菌がさらに高めてくれることが明らかになりました。美容と健康の総合企業ナガセビューティケァと千葉大学との共同研究をまとめた論文が、世界的科学雑誌『Nature』の発行元であるネイチャー・パブリッシング・グループによる電子ジャーナル『Scientific Reports』に、先月公開されました。

連載「腸活ニュース 」

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健康食品としておなじみの“青汁”、さまざまな種類のものが流通していますよね。
この青汁の原料はケールという地中海地方原産のアブラナ科の野菜で、各種ビタミン・ミネラル、そして食物繊維やカルシウムも豊富で、非常に栄養価が高いことで知られています。
ケールに含まれるこうした健康機能成分の働きを高めてくれる乳酸菌の存在が、近年の研究によって明らかになっています。
それが、美容と健康の総合企業ナガセビューティケァと千葉大学大学院の清水孝彦講師が共同で研究を進めている植物由来の乳酸菌「乳酸菌A221株」です。

この乳酸菌A221株は、ケールの成分である「ケンフェロール配糖体」※を、体内でより吸収されやすく効果的に作用する「ケンフェロール」という成分に変換してくれます。
これにより、ケールによる肌細胞のバリア機能と腸管細胞のバリア機能を高めてくれることがわかったのです。

詳しい研究内容はこちら

乳酸菌A221株の作用イメージ

現在も両者は研究を続けており、先月、乳酸菌A221株の新たな可能性を示す論文が電子ジャーナル『Scientific Reports』に公開されました。
同ジャーナルは世界的総合科学雑誌『Nature』を擁するネイチャー・パブリッシング・グループが運営するオープンアクセスの電子ジャーナルです。

論文によれば、乳酸菌A221株を摂取することでケールの健康成分である配糖体の吸収が高まること、乳酸菌A221株によって配糖体から変換されたケンフェロールが加齢病態マウスの皮膚厚を改善すること、つまり抗老化作用が高まることが明らかになったそうです。
今後の研究によって、乳酸菌A221株がケールだけではなく多くの食材に含まれる配糖体の機能性を高める働きが解き明かされるのでは、と期待されています。

近年、腸内環境を改善するプロバイオティクスの代表格として注目される乳酸菌。
さまざまな種類があること、そして多彩な健康効果が期待できることが明らかになってきていますが、まだまだ、未知の部分も多々あります。
今後の研究成果が楽しみですね。

※配糖体
生物界や植物界に広く分布する成分で、糖分子と他の有機化合物が脱水縮合して形成される化合物の総称。植物の医薬効果や花の色などのもとになると考えられている。

参考文献

乳酸菌A221(Lactobacillus paracasei A221)に関する論文が科学雑誌「Scientific Reports」に掲載

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000091.000000598.html

(最終アクセス2018年7月11日)

 

株式会社ナガセビューティケァ

https://nbc.jp/

https://www.nagase.co.jp/assetfiles/news/20160509.pdf(最終アクセス2018年7月11日)

 

『Scientific Reports』

http://www.nature.com/articles/s41598-018-27532-9(最終アクセス2018年7月11日)

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