【うんコラム⑤】痔になってこそ一人前!?バブル期におけるカタカナ職業の実態

2018-01-18
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寒くなってきましたね。いつもウンコのことばかり考えている人、お紙です。

私はこの季節になると毎年、気をつけていることがあります。それは……!!!

連載「もっとウンコについて話そう!うんコラム 」

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イラスト:なとみ みわ

うちは父が痔の手術を何度も受け、痛そうにしていたのを子どもの頃から見ていたので それに対する恐怖心が人一倍ありました。
私の中では誰よりも厳しくて怖くて、強い存在だった父でさえ、トイレで呻吟を隠しきれず、涙目にさせられてしまう痔…。

しかも母が「お紙ちゃん。痔という字はね、ヤマイダレに寺って書くでしょう?これはお寺、つまり墓にまで持っていく病気という意味なの。恥ずかしがって病院に行かないと大変なことになるから、痛いと思ったらすぐにお母さんに知らせなさい」と脅すのです。
(今はそんなことはないようですね。医学の進歩は本当にありがたい)


当時流れていた痔の薬のCMでは、女の子が薬局に買いに行き「やだ~お父さんの!」と人のせいにするセリフがあったので、痔は「お父さん=おじさん」がなるものとタカをくくっていたのですが、母いわく「実は女の人にも多いのよ。お産の時にいきむでしょう?男の人は、あんなに力一杯踏ん張ることないんだから!」…ついでにお産まで怖くなる勢いで、「早期発見、早期治療」とすり込まれてきたのです。



月日は流れて私は大人になり、広告の会社に入りました。アートディレクター、デザイナー、そしてコピーライターの私。バブルをブイブイいわせるカタカナ職業は見た目もオシャレ。上司や先輩はみんな椅子や座布団にこだわっていることに気づきます。さすがクリエイティブな会社は備品にも個性が…なんて思ったら大間違い。
長時間に及ぶデスクワークで、みなさん痔になっていたのです!

同期で一番頭角を現していた男子が、クライアントに「こないだ○○さんに紹介してもらった病院、よかったです!」と早くも痔になっていたことを告白。

「○○先生、ゴッドハンドでしょ」「検査の時は屈辱ですよね」となんだか担当者とすっかり意気投合している。

出世頭は病気まで抜きん出るのか(笑)なんて思っていたら、大痔主である上司が「お紙もまだまだだな。この仕事、痔主になってこそ一人前!なったら早く言えよ。お赤飯炊いてやるからな!…いや、マジで病院紹介してやるから。痔は早期発見が何より大事なんだ」


もうなることが前提!?


今だったらブラック&セクハラ要素てんこ盛りなんですが、当時はそんなこと考える余裕もなく、間近に迫ってきた痔の存在に本気で怯えていました。
それでも徹夜や睡眠不足、長時間のデスクワークがかさみ、ある寒い冬の日、とうとうおしるしが…。

会社でさっそく報告すると
「お紙、女だろ?そんなこと公表して恥ずかしくないのか!」
「ひ…ひどい!なったらすぐ報告しろって言ったじゃないですかー!病院に行かなきゃ!紹介してください」
「ともかくどんな状況だ?量は?色は?…ふむふむ。まだそのくらいなら市販の薬で治る」
ということで、上司におすすめの薬と食事療法を教えてもらい、おかげで数ヶ月で治りました。

それでもたまに不摂生が続くと「あれ?」と違和感を感じることがあるので、完治ではなく体質になっているのかもしれません。
でも手術とまでは至らなくても、とにかく痛いと思ったらすぐ薬。早めに処置するほど早く治ります。



まずは薬を買いに行くのを恥ずかしがっていてはいけません。
最近は「お父さんの」なんて言い訳しなければ買えないような世の中ではなく、虫さされの薬を買うくらいのカジュアルさで手に入る時代になって本当によかったと思います。
(なってるのか?なってますよね?)

「恥ずかしいと、思う心が 恥ずかしい」
みなさんも肝に銘じてください。

※上司には公約通り、お赤飯を…ではなく、ご褒美(というかハードワークのお詫び?)に食事に連れてってもらいました。

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