前回、トイレで本を読んでいると便意を催す、という話を書きました。逆に言えばウンコは時間がかかるので、その時間を利用して何か別のことをして一石二鳥を得ようとする、あるいは時間の有効活用をしようという、さもしさもあったりします。
連載「もっとウンコについて話そう!うんコラム 」
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でも、ウンコが快便になってくると実は本を読むほどの時間もかからない、むしろ長時間便座に座っているのは健康にもお尻にもよくない、という説があります。「本を読む隙もないほど(早く)」と「紙が要らないほど(キレがいい)」というのは快便の2大賛辞といえるかもしれません。
ウンログをつけるようになってからだいぶ快便になってきた私は、じつは最近は本ではなく(本も置いてあるけど)スマホを持って入っています。それはこのウンログをつけるため、という理由も大きいのですが、きっかけはあの震災の時からでした。
なぜか私がトイレに入っているときに限って、揺れるのです。
当時、SNSとくにTwitterが活発化していて、地震があると一斉にタイムラインに投稿されていました。その中にはどうやら、地震の時にたまたま
- トイレに入っている
- お風呂に入っている
等など、いつも無防備な状態でいる友人がいたのです。自分がトイレで揺れを感じた時「あ、いま○○ちゃんはお風呂かな」と確認すると、やっぱりそうなのです。なんというか、そういう“間"の悪い人っていますよね。私もですが。
Twitterでは店舗のトイレに閉じ込められた人が、助けを呼ぶツイートをして、その投稿を見た人に救助してもらったという心温まる事件もありました。
でも私のように独り暮らしでトイレに入っていて、もしドアが開かなくなったら…と想像すると、落ち着いてできない、いや出るものも引っ込んでしまいそう。こうなると、トイレに行くときも気が気ではありません。
それ以来、自宅のトイレではドアを開けてするようになりました。そして地震以外でも具合が悪くなったとか何か緊急事態が起きたとき、トイレから助けを呼ぶことも考えて、スマホも持って入るように。
意せずしてトイレタイムが長くなってしまったときは、ウンログ以外にもいろいろなアプリをつけたり、SNSをチェックしたり…。本と違ってキリのいいところでなくても、いつでも中断できるのもスマホのいいところ。
ちなみにトイレに置いた本を持ち出して再び部屋に置くことには抵抗があった私ですが、スマホをトイレにも食卓にも置くことついては、もう気にならなくなりました。べつにウンコがついているわけじゃなし!
(今持っているスマホは防水なので、万が一ついても水洗いできますし。いえ、本にだってついてないのですが)
衛生観念は自分に都合よく変わるのです。
ライター お紙(おかみ)
広告制作会社にてコピーライターを経験したのちフリーランスに。広告や雑誌で企画、編集、ライターを担当。先祖代々、子どもの頃からの便秘体質のためいつもウンコのことばかり考えているうち、食べ物の重要さに目覚めマクロビオテックなどざまざまな料理を勉強。もともとの趣味であったインテリアや雑貨の蒐集も高じて、カフェを経営していたこともある。
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