天然舞茸を食べたらものすごく良い香りのウンコが出た話を、前回書きました。でも今回は、なにごとも過ぎたるは…という話。
連載「もっとウンコについて話そう!うんコラム 」
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とにかく天然もののキノコは味も香りもすばらしい。
しかしキノコの素人判断(毒か食用かの見極め)は非常にキケンなので、私は毎年秋になるとキノコの師匠について山に行くことにしています。
その年も豊作で、さまざまな種類のキノコや山菜などを山ほど食べました。しかしいつもと違ったのは、山小屋ではなくキャンプ、それも2泊3日だったのです。
つまりトイレが外! ボットンではなかったけれど、テントから遠くて暗くてやっぱりちょっと怖い…。
タイミングを逃しているうちに3日間お通じがないことに気づきました。
でも私は普段から便秘気味なので、まあ家に帰れば出るだろう、と軽く考えていたのです。そして家に帰ってからも調子に乗って、持ち帰ったキノコを料理。ああやっぱり天然ものって香りも味も最高!ウンコもまた良い香りのが出るかな~と期待していたのですが…。
なんだかお腹は張るのにぜんぜん出ない。ていうかそこまで降りてきている感覚はあるのに出ない。ふんばれどもふんばれども、お尻が痛くなる一方。カチカチに固まっている感じがするのです。
…こ、これは…もしや“詰まっている"状態なのではないか!?
以前、友人が便が詰まって救急車で病院に運ばれたという話を思い出しました。その時どんなに屈辱的だったかも。
でも病院に行くのだって恥ずかしいし、だいいち今の状態で病院までたどり着けない!タクシーにも乗れないし、救急車も待てない!
痛みで海亀の産卵みたいに涙が出てきたけど、泣いたからって解決しない!孤独死にしたってこんな(トイレの床に倒れている)姿で発見されるのはイヤだああー!
友人からは病院で、どのように取り出したかも聞いていたので、これは自分でやってみよう!いや、やるしかない!と覚悟を決めました。
ビニール手袋や綿棒などを駆使し、障害となっている箇所を物理的に「シリツ!」 突破口さえできたらあとは簡単で、スポーンと解決できました。本当に命の危険を感じましたが、病院にも行かなくてよかった。
しかしのど元過ぎれば熱さ忘れるで、♪もうキノコなんて食べないなんて、言わないよ絶対~♪なんですが。
ウンログ愛用者のみなさんならもうご存じですよね。(この時の私はまだ知らなかったのですが)キノコには食物繊維が豊富だけれど、それには水溶性と不溶性があることを。
そしてキノコによっては不溶性食物繊維が多い種類もあり、これだけを摂りすぎると便秘が悪化することもあるのです。
美味しいからって食べ過ぎには要注意。
そして水分もたくさん摂ることと、便意を我慢しないことも重要なのです。
ライター お紙(おかみ)
広告制作会社にてコピーライターを経験したのちフリーランスに。広告や雑誌で企画、編集、ライターを担当。先祖代々、子どもの頃からの便秘体質のためいつもウンコのことばかり考えているうち、食べ物の重要さに目覚めマクロビオテックなどざまざまな料理を勉強。もともとの趣味であったインテリアや雑貨の蒐集も高じて、カフェを経営していたこともある。
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