運動不足は、便秘に繋がるといいますが、実際、どのような運動から始めたらいいのでしょう? そんなあなたにお薦めの運動をご紹介します。
便秘解消には適度な運動が大事っていうけれど
便秘解消には、適度な運動がとても大事です。
筋力が足りない人は、弛緩性便秘になりやすいといわれています。 そのため、筋力を維持していくことは、便秘解消・予防につながります。
少し多めに歩くとか腹式呼吸をゆっくり行うというのも、立派な運動になりますが、もっと体を動かしてみたいけど、どうしたらいいかわからない、難しいのは嫌だけれど、という人もいるのではないでしょうか?
あーたらしい朝が来た! ラジオ体操のすすめ
そこでおすすめなのがラジオ体操です。
みなさん馴染みの深いラジオ体操第1は、3分くらいの体操です。第2まで行っても10分もあればでき、全身の筋肉をくまなく使い、老若男女無理なくできる動きが取り入れられています。 毎日続けることで、ヒトに本来備わっている機能を正常化し、維持する効果があるといわれています。
さらに、ラジオ体操を朝行うと、自律神経のスムーズな切り替えにも効果的です。 自律神経とは、意識しなくても、心臓や肺、消化管などの内臓の働きをコントロールしている神経です。
自律神経には、日中の活動時に働く交感神経と食事中や夜、リラックス時に働く副交感神経があります。 朝のラジオ体操は、体を動かすことで、全身の血流を良くして、脳を活性化し、副交感神経から交感神経へスムーズに切り替わって、体も活動的になります。
朝じゃなくても大丈夫 ラジオ体操のうれしい効果
ラジオ体操は、子どもが夏休みに毎朝やるものだけではありません。 全身を使うことで、血流がよくなり、筋肉も鍛えられるため、便秘改善はもちろん、ダイエットやケガ予防、ストレス解消に安眠など、大人にこそうれしい効果がたくさんあります。
便秘改善
ラジオ体操で全身の筋肉を動かすことにより、内臓の機能が高まります。 体をひねる動作により、腸が刺激され、ぜん動運動を活発にし、排便をスムーズにします。
ダイエット
ラジオ体操で全身の筋肉が伸びたり、縮んだりすることで、血流やリンパの流れが良くなり、体内の老廃物の排泄が促進します。 また、脂肪の燃焼も促進され、ダイエットに効果的です。
ケガの予防
ラジオ体操で、全身を動かすことによって、関節や筋肉が柔軟になります。 関節や筋肉に柔軟性があると、ケガを起こしにくくなります。
ストレス解消
脳内のセロトニンと呼ばれる伝達物質は、「幸せホルモン」ともいわれ、自律神経を整えて、ストレスを解消する働きがあります。 このセロトニンは、リズム運動を行うと分泌量が増えます。 まさにラジオ体操は、セロトニンの分泌を増やす効果があるんです。
安眠
また、セロトニンは、自然な眠りを促すメラトニンというホルモンの原料となります。 セロトニンがしっかり分泌されると、夜にはメラトニンが十分分泌され、良質な睡眠が得られます。
セロトニンは、朝日を浴びて、日中活発に行動することで、しっかり分泌されますので、ストレス解消や安眠効果には、朝、ラジオ体操をするとより効果的です。
しかし、ラジオ体操は、朝行わなくてはいけないということはなく、仕事の合間にリフレッシュをかねて行ったり、夜行ったり、時間を選ばず手軽に行えるのが利点です。 いずれにしても、ラジオ体操は継続して行うことが大切です。
呼吸を止めずに行う有酸素運動で脂肪も燃焼
ラジオ体操も有酸素運動のひとつですが、有酸素運動は、軽度の負荷で長時間運動を行うことで、酸素を利用して血中の脂肪や内臓脂肪、皮下脂肪を燃焼して消費します。
有酸素運動は、ダイエットにとても効果的なのです。ただし、内臓脂肪や皮下脂肪を燃焼消費したい場合は、20分以上有酸素運動を続ける必要があります。
おわりに
ラジオ体操は、長らくやっていなくても、なぜか音楽が始まると自然に体が動きませんか? とっても身近な体操で、便秘解消ができ、ダイエットやストレス解消にも繋がる、ラジオ体操! 試さないのはもったいないですね。 ぜひ、実践してみてください。