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いざというときの頼れる味方!便秘薬とうまく付き合うために

便秘を解消したい!と思ったとき、まずは、便秘に良い食品や運動を試して、解消できることが多いと思います。でも、中には、何を試しても全く効果が見られないって人もいるのではないでしょうか。
あまりに長期間排便がないのは、お肌にも健康にもよくありません。
一回、お薬に手伝ってもらって、腸をリセットしませんか?
そして、あらためて、食事療法、運動療法で便秘の改善に取り組んではいかがでしょうか。

食事・運動、それでも困ったときの最後の手段

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やっぱり、薬って副作用があるっていうし、依存しちゃうって聞いたこともあるし、なるべく薬を使わずに食事や生活スタイルの見直しでなんとか改善したい。だけれど、それでもダメな時も、ありますよね。
そんなときのために、お薬のことを勉強してみましょう。

市販の便秘薬だけでも、とてもたくさんの商品がありますが、主成分は同じだったりするのもあります。成分別の作用を知って、自分に合った薬をみつけてください。

腸を動かす?水分を増やす?便秘薬の作用は2タイプ

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便秘薬は、大きく分けると鈍くなった腸の動きを活性化させる「刺激性下剤」と水分などを増やして便をやわらかくする「機械性下剤」とに分かれます。
それぞれについてまとめてみましょう。

刺激性下剤は、大腸を刺激するタイプと小腸を刺激するタイプがあり、腸を刺激し、蠕動運動(ぜんどううんどう)を高め、排便を促します。現在は、小腸刺激タイプはほとんど使われていません。

さらに大腸を刺激するタイプは、アントラキノン系とジフェニルメタン系があります。

①アントラキノン系:漢方のセンナ、大黄、アロエ、センナから抽出したセンノシド
効果が強めで、腹痛を起こすこともあります。漢方の薬もありますが、漢方だからといって、効き目が優しいわけではありません。

②ジフェニルメタン系:ピコスルファートナトリウム、ビサコジル
アントラキノン系に比べて、作用がマイルドで、腹痛はおきにくいです。

機械性下剤は、便の水分を増やして、軟らかくし、排便しやすくして、腸を動かし排便を促します。

①膨張性下剤:一緒に飲んだ水で、腸内で食物繊維のように働いて、便の容積を増やし腸を刺激して排便を促します。

②浸潤性下剤:便に水分を浸透させる作用でやわらかくする。

③塩類下剤:マグネシウム系の便秘薬で、塩類の高い浸透圧を利用して、腸内の水分を増やし、便をやわらかくして、排便しやすくします。

④坐剤:肛門から挿入するため、効果が早く現れます。

使いすぎ注意!薬が効かない便秘もある

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特に、アントラキノン系の大腸刺激性下剤は、長期に飲み続けると、腸が刺激に慣れてきてしまって、服用量が増えていくことがあります。
さらに、長期間飲み続けることによって、「大腸メラノーシス」という大腸が黒ずむ症状を起こすことがあります。黒ずんだ部分の腸の動きが悪くなるため、便秘が悪化してしまいます。長期にわたる連用は避けましょう。
薬の服用を中止すれば、半年から1年で腸は元に戻るといわれています。

また、便秘にはいくつか種類があり、便秘薬が効かない便秘もあります。

市販の便秘薬が効果のある便秘は、弛緩性便秘です。弛緩性便秘とは、腸の蠕動運動の不足で起こる便秘です。

逆に、便秘薬が効かない便秘は、痙攣性便秘です。
痙攣性便秘とは、腸が活発に動きすぎることにより痙攣状態になり、便が停滞する便秘です。
この便秘に市販の便秘薬を使用すると、腸がますます活発になって、症状が悪化してしまいます。
このタイプの便秘の人は、悪化すると過敏性腸症候群(慢性的に下痢、便秘、腹痛を繰り返す病気)を発症してしまうことがありますので、病院で適切なお薬を処方してもらいましょう。

便秘薬を飲む最適タイミングはいつ?

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大腸刺激性の便秘薬は、個人差もありますが、服用後、効果がみられるまでに約6~8時間かかります。朝に排便する習慣になるように、夜、寝る前に服用しましょう。

まとめ

いろいろなタイプの便秘薬がありますが、便秘が長く続いていて、「かなりウンチが硬くなってそうだな〜」というとき、いきなり腸を動かすとお腹が痛くなる心配があります。その時は、まず、塩類下剤で便をやわらかくしてから、腸を動かすタイプを使ってみると良いかもしれません。
お薬は、最後の手段です。だからこそ、成分を知って、自分の症状に合うものを正しく使いましょう。

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