2017年のヒット商品といえば「うんこ漢字ドリル」。
小学生のうんこ好きと漢字嫌いをマッチさせた革命的なドリルですが、そのボードゲームができたそうです。
ボードゲームの形がユニークで大人でも楽しめる内容に
まずは、ボードゲームの本体が大きなうんこの形をしています。 プレイヤーが1人1つ持つ「うんコマ」ももちろんカラフルな5色のうんこの形です。
ゲームはサイコロの目で出た数だけマスを進み、そのマスにある指令をこなしてゴールすると言うもの。最後により多くうんこカードを持っているプレイヤーが勝ちです。
ドリルと同様「ゴールデンウィーク。ハワイ旅行にうんこを持っていく。5秒間の間にうんこと10回言う。成功したら、うんこカードを2枚ゲット!」など楽しい仕掛けがいっぱいです。
たまには家族みんなでボードゲームをやってみる
小2の息子は、マクドナルドのハッピーセットで、クルーになれるミニ人生ゲームをもらってから人生ゲームにハマっています。
実家に行くと必ず、私が子どものころやった人生ゲームをじいじやいとこと一緒になってやるほど。
ボードゲームのいいところは、大人も子どもも一緒にやることができるところです。「株券」や「損害保険」など、意味を分かっているのかはわかりませんが、大人に負けまいと戦う姿を見るのは親としては楽しいもの。
きっとうんこ漢字ドリルのボードゲームも3世代で楽しめるかもしれませんね。
うんこ漢字ドリルで実施に漢字を勉強するようになるの?
ボードゲームだけじゃなく、ぬいぐるみから文房具までたくさんのうんこ先生グッズが発売されているのですが、では実際に漢字を勉強するようにはなるのでしょうか。
うちの息子の場合は「画数の多い漢字がかっこいい!」と思っており、やたら画数の多い漢字をノートに書きまくっているので当てはまりませんが、「漢字を見るのもいや」という嫌悪感を持っている子にとっては手に取りやすいドリルではあるようです。
余談になりますが、先日息子の漢字テストが返ってきて、いわゆる「止め・はね・はらい」がきちんとできていないということでバツがついていました。確かに言われて見るとそうなのですが、気になって調べて見ると下記のようなものを発見。
〔注:学習指導要領の記述を指して〕漢字の指導の際には,学習指導要領の「学年別漢字配当表」に示された漢字の字体を標準として指導することを示している。しかし,この「標準」とは,字体に対する一つの手がかりを示すものであり,これ以外を誤りとするものではない。
児童の書く文字を評価する場合には,「常用漢字表」の「前書き」にある活字のデザイン上の差異,活字と筆写の楷書との関係なども考慮することが望ましい。〈小学校学習指導要領解説国語編(平成20年6月 文部科学省 一部抜粋)〉
つまりは、先生は標準の「止め・はね・はらい」で教えるが、テストのときの子どもの手書きでは標準以外を誤りとはしないということ。こういったことが現場の先生までしっかり伝わっていないのかもしれません。
うんこ漢字ドリルもその例文などを疑問視する声もあるようですが、全く漢字に興味を持たなかった子が、自分からドリルをやると言い出すのであれば第一ステップとしては OK。
それよりも、テストで小さな「止め・はね・はらい」で減点して、子どもたちのやる気を失わせる教育だけはあまりしてほしくないなぁと親としては思うばかりです。
ライター サトウヨシコ
大学卒業後、大手食品会社に勤務。未経験から編集者を目指し転職。
その後、結婚と出産を経て妊娠・育児雑誌のディレクターに。WEBメディアの新規事業立ち上げをし、現在はフリーランスで数々のメディアに携わる。