2019年8月28日、ウンログ女子部では「消化力を鍛えて腸スッキリ!美腸を手に入れる食べ方講座」を開催しました。今回のセミナーには、LIFE100 消化力研究所・アドバイザー の関口祐介さんが登壇。美腸を手に入れる食べ方について解説いただきました!今回はそのイベントレポートとして、美腸を手に入れる食べ方や、消化に欠かせない「胃活」のポイントを紹介します。
美腸のカギは「消化力ファースト」
イベント冒頭、「三食きちんと食べて食事内容にこだわっていても、食べ方によっては不調をきたします」と話す関口さん。「いいものさえ食べていれば健康になれる」というイメージを持つ人が多い一方で、食べ方によっては便秘や疲れ、メタボといった不調を引き起こすといいます。
関口さんによれば、大切なのは「何を食べるか」だけでなく「どう食べるか」。栄養素の吸収低下や、腸内フローラの悪化、腸の炎症(ダメージ)を防ぐためには、「消化力ファースト」な食習慣を心がける必要があるのだそう。
ここでいう消化力とは、消化不良を防ぐこと。咀嚼や胃酸の働きを意識した食べ方をすることで消化力が最適化され、便秘や下痢の改善はもちろん、貧血の改善、美容効果など、毎日のパフォーマンス向上が期待できるといいます。
関口さんいわく、「胃での消化の質が、腸の健康状態を左右する」とのこと。さっそく、消化力をアップして美腸を手に入れる食べ方を見ていきましょう!
美腸を手に入れる食べ方①リラックスして食事に集中!五感で美味しくいただこう
自分の普段の食べ方について、次の項目に心当たりはありませんか?
・スマホ/テレビを見ながら食事をしている
・時間がないからと早食いしている
・あまり噛まずに飲み込んでいる
こういった食べ方はNG!食事の際はリラックスした状態で、ご飯を食べることだけに集中しましょう。ポイントは、五感を意識して美味しくいただくこと。五感が刺激されて食欲が湧くと、胃酸の分泌が促進されます。
美腸を手に入れる食べ方②よく噛んで食べよう!1口につき30回を目安に!
咀嚼は、自分で意識してできる唯一の消化活動。咀嚼の働きは、物理的に食べ物を細かくして消化を助けるだけではありません。唾液の分泌を促すことで炭水化物の一部を分解したり、脳に胃酸と膵液分泌の指令を出させるといった働きもあります。
さらに、咀嚼は満腹中枢を刺激してくれるので、少量でも満腹感を得られるという、ダイエット中の女性にとって嬉しい効果も!
今回のセミナーでは、咀嚼能力をチェックするワークショップを実践。唾液の酵素に反応して色が赤く変わる「キシリトール咀嚼チェックガム」を使って、自分の咀嚼能力をチェックしました。
美腸を手に入れる食べ方③胃酸の働きに注目!胃の気持ちになろう!
関口さんによれば、胃は消化にとって非常に重要な働きをする臓器。胃での消化の質が腸の健康状態を左右するため、腸活と一緒に胃活も意識した方がいいのだそう。
胃で消化と分解をおこなっているのが、胃酸です。胃酸はタンパク質を分解するだけでなく、十二指腸以降ではたらく消化酵素分泌のスイッチとしての働きや、胃内に入ってきたウイルスなどを殺菌する働きも。
しかし、早食い、ながら食べ、咀嚼不足といった食習慣は、胃酸不足を引き起こします。胃酸にしっかり働いてもらうためにも、食習慣には十分気をつけましょう。
あなたは大丈夫?「胃酸」セルフチェック
胃酸が十分に出ているかチェックするために、2つの胃酸チェック法を紹介します!
胃酸チェック①レモン水チェック
【準備するもの】
・レモン汁:1/2個分(大さじ1)
・水:10倍に薄める
上記分量のレモン汁と水で、レモン水をつくる。
【チェック方法】
食事を1口食べたら、レモン水を1口飲むという動作をレモン水がなくなるまで繰り返す。その後、食後2~3時間後のおなかの状態を確認する。
【判定】
1) 食後2~3時間後に胃が重く、不快感を覚えた
→胃酸の分泌がある程度足りていると考えられる
2)食後2~3時間後にいつもよりもすっきりした感じを覚えたり、空腹感を感じた方
→胃酸の分泌が足りないと考えられる
胃酸チェック②重曹チェック
【準備するもの】
・重曹(ベーキングパウダー可):スプーンすり切り1杯
・水:50cc
上記分量の重曹と水を混ぜて、重曹水をつくる。
【チェック方法】
食事5分前に一気に飲みほす。げっぷが出るタイミングで、胃酸分泌を確認する。
【判定】
1)3分以内・・・胃酸分泌は理想的です。
2) 5~10分以内・・・胃酸分泌はまずまず。
3)20分以上・・・胃酸分泌が間に合ってない。
胃酸不足の改善策は?
胃酸チェック後に気になるのが、胃酸の分泌量を増やすにはどうすればいいの?ということ。次の5つを心がけることで、胃酸分泌を増やすことができます!ぜひ普段の食習慣として取り入れてくださいね。
1)食事前の準備
…食事に集中して、五感で「美味しそうだな」と感じるようにしましょう
2)十分な咀嚼(最低30回)
…噛むことを意識しすぎてストレスになってしまうようであれば、いつもより5回多く噛むだけでもOKです
3)胃酸分泌を促す苦味成分の活用
…パセリやゴーヤ、パクチーに含まれる苦味成分が、胃酸分泌を促進するガストリンというホルモンを刺激してくれます
4)酸を補う(レモン水やお酢を活用)
…レモン水やお酢を食事に取り入れることで、胃酸の分泌を促してくれます
5)リラックスする
…自律神経のバランスを整えます
まとめ
関口さんによれば、消化はフルマラソンを走るのと同じくらいのエネルギーを必要とするそう。たくさんのエネルギーを使うからこそ、正しい食習慣を身につけて、胃を思いやるようにしたいものですね。
これからは腸活に胃活もプラスして、胃に優しい食べ方を心がけてみては?