便秘がちな赤ちゃんの離乳食に「作り置きできるピューレ」いろいろ

赤ちゃんに離乳食を始めたら、便秘がちになっちゃった。

便秘を改善するにはどんな食材がいいのだろう?

とお悩みのお母さんに、離乳食初期から使えるピューレをご紹介します。

離乳食が始まると便秘になりやすいのはどうして?

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それまでの母乳やミルクのみの食事から離乳食が始まると、食事の水分が減るため、便が硬くなりやすく、便秘になりやすくなります。

また、赤ちゃんは、腸の消化機能も未発達で、腹筋が弱いことも便が詰まりやすい原因となります。

しかし、便秘になるからといって、離乳食を中止してしまうことは良くなく、腸の成長のため、食べる練習のために離乳食は続けることが必要です。

そこで、便秘解消に良い食材を離乳食に摂り入れていきましょう。

便秘がちな赤ちゃんにぴったりな食材はコレ!

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便秘がちな赤ちゃんの離乳食にぴったりな食材は、食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富な野菜や果物が良いですね。

さつまいも

便秘に良いといえば、さつまいもですね。 さつまいもは炭水化物に分類されますが、食物繊維が豊富で、さつまいもに含まれるビタミンCは熱に強いといわれています。 調理しやすく、保存ができるのも離乳食に適しています。

かぼちゃ

かぼちゃも食物繊維が豊富で、甘みがあるので、茹でてつぶすだけでも良いため調理しやすい食材です。保存もできます。

かぶ

かぶは、茹でるとすぐにやわらかくなり、甘みもあるので、離乳食に適しています。 ビタミンや食物繊維を豊富に含んでいます。

にんじん

にんじんにはβカロテンが多く含まれ、免疫力を高め、抗酸化作用など健康にとてもよい食材です。また、ペクチンといわれる水溶性の食物繊維を含み、整腸作用があります。

りんご

りんごは「医者要らず」といわれるほど健康に良い果物で、食物繊維も豊富です。 果物を与えるときは、離乳期の間、特に初期は、必ず加熱したものを与えましょう。

プルーン

プレーンには、ペクチンといわれる水溶性食物繊維が豊富に含まれており、整腸作用があります。 その他、強い抗酸化作用のあるカロテンやビタミンE、さらに、鉄分も豊富に含み、赤ちゃんの成育にとても有用です。 ただし、一般的には、離乳食初期には用いない方がよいようです。 中期から細かく切って、柔らかく加熱調理してあげてみましょう。

バナナ

便秘解消の果物といえば、バナナですね。 バナナには、腸内環境を整えるオリゴ糖が豊富で、食物繊維も含まれています。 バナナは、離乳食の初期から摂り入れることができる果物です。 離乳食初期から生で与えられるといわれていますが、最初は加熱して与えることをおすすめします。

ひよこ豆

ひよこ豆は、豆類の中でも比較的たんぱく質を多く含み、離乳食に適しています。 その他、ビタミンB群、食物繊維も多く含んでいるため、便秘の解消・予防に良い食材です。

ヨーグルト

乳酸発酵食品のヨーグルトは、乳酸菌やビフィズス菌の働きで便秘を解消します。 離乳食初期から摂り入れられる食材です。

これらはおすすめ食材ですが、十分な水分も一緒にあげましょう。

初期から使える「ピューレ」が便利

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離乳食に使う食材は、よく火を通し、軟らかく煮るのが基本です。

軟らかく煮たものを潰して裏ごしし、さらに、フードプロセッサーやブレンダーで細かく潰して滑らかにしたピューレを作りましょう。 ピューレは、離乳食初期から使えて、そのままあげてもよし、おかゆやパン、ヨーグルトなどにプラスしてもよい優れものです。

いろいろなピューレの作り方をご紹介します。

軟らかく煮た後に潰し、ブレンダー等で滑らかにする工程は一緒なので、それまでの過程をご紹介します。

さつまいも

よく洗ったさつまいもの皮を厚めにむきます。

5mmくらいの厚さに輪切りにし、たっぷりの水に漬けて10分ほどアクを抜きましょう。

その後、水とともに軟らかくなるまで煮ます。

かぼちゃ

初めにかぼちゃを電子レンジで約1分ほど加熱すると、皮がむきやすくなります。

5mmくらいの厚さに切って、水と一緒に軟らかくなるまで煮ます。

にんじん

にんじんを良く洗って皮をむき、2cmくらいの輪切りにして、水と一緒に軟らかく煮ます。

にんじんは、みじん切りなど細かくしてしまうと、茹でてもなかなか軟らかくならないようですので、切り方には注意しましょう。

ひよこ豆

ひよこ豆は、市販の水煮缶を用いると、長時間煮る必要がなく簡単です。

すでに軟らかくなっていますが、缶詰の臭みを消すために、玉ねぎと一緒に軽く煮ると良いです。

これらはおすすめ食材ですが、十分な水分も一緒にあげましょう。

冷凍ストックでお待たせしないで楽々離乳食

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作ったピューレは、冷凍保存しておくと便利です。

製氷皿に小分けにしたり、ジップロックなどに入れて平らにし、袋の上から箸などでラインをつけておくと、分量がわかりやすく、さらに、必要量を割って取り出しやすくなります。

冷凍したピューレは、必ず、レンジを使って戻し、自然解凍は避けましょう

おわりに

赤ちゃんが便秘になって、苦しそうにしているのは見ていられませんね。

便秘予防のためにも、毎日の離乳食におなかの調子を整える食材をプラスしておくことが良いですね。 そのためにも、いろいろなピューレをストックしておくと便利です。

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