食事を工夫して、運動もして、それでも頑固な便秘。
一度、便秘薬を使って、すっきりリセットしたい。
でも。。とそこで悩んでしまうことありませんか?それは・・・
たくさんある便秘薬 どんなタイプがある?
便秘薬と一言でいってもたくさんの市販薬があって、どれを選べばいいのか悩んでしまう。 それぞれの薬は、どのような違いがあるんだろう?
今回は、そんな疑問を解決するため、便秘薬を作用のタイプ別に整理して、選び方のコツをご紹介しましょう。 あなたにあったものを探してみてくださいね。
今回は、そんな疑問を解決するため、便秘薬を作用のタイプ別に整理して、選び方のコツをご紹介しましょう。 あなたにあったものを探してみてくださいね。
市販薬をタイプ別に分類してみよう!
最初に、便秘薬の種類をご説明します。
便秘薬は、動きの悪くなった腸を刺激して動きをよくする「刺激性下剤」と水分などを増やして便を軟らかくする「機械性下剤」に大きく分けられます。
「刺激性下剤」には、大腸を刺激するタイプと小腸を刺激するタイプがありますが、現在, 小腸を刺激するタイプは、ほとんど使われていません。
大腸を刺激するタイプには、アントラキノン系(センナ、ダイオウ、アロエ)とジフェニルメタン系(ピコスルファートナトリウム、ビサコジル)があります。 市販薬はこのタイプが多いですね。
そして、「機械性下剤」には、膨張性下剤、浸潤性下剤、塩類下剤、糖類下剤、坐剤・浣腸があります。
つぎは、便秘薬の効果の現れ方で分類してみましょう。
便秘は、3つのタイプに分かれます。
過敏性腸症候群による便秘がこのタイプになります。 下痢と便秘を繰り返す、腹痛がある、硬くてコロコロ便などの症状が見られます。 このタイプの便秘には、塩類下剤、膨張性下剤が効果的です。 このタイプの便秘に、大腸刺激性下剤は使ってはいけません。大腸刺激性下剤を服用すると、ますます、腸の動きが活発になり、症状が悪化してしまいます。
痙攣性便秘は、市販薬のみでは改善が難しい場合もありますので、医師の診察を受け、適切なお薬を処方してもらいましょう。
便秘薬は、動きの悪くなった腸を刺激して動きをよくする「刺激性下剤」と水分などを増やして便を軟らかくする「機械性下剤」に大きく分けられます。
「刺激性下剤」には、大腸を刺激するタイプと小腸を刺激するタイプがありますが、現在, 小腸を刺激するタイプは、ほとんど使われていません。
大腸を刺激するタイプには、アントラキノン系(センナ、ダイオウ、アロエ)とジフェニルメタン系(ピコスルファートナトリウム、ビサコジル)があります。 市販薬はこのタイプが多いですね。
アントラキノン系
効果が強いため、腹痛を起こすことがあります。 アントラキノン系の薬は、長期間飲み続けると大腸が黒ずんでしまう「大腸メラノーシス」を起こすことがあります。黒ずんだ部分は、動きが悪くなり、便秘が悪化してしまいます。 また、連用することによって、腸が刺激に慣れてきて、服用量が増えていくことがあります。これらのことより、長期連用はしないようにしましょう。ジフェニルメタン系
アントラキノン系に比べると効果が穏やかで、腹痛が起きにくいタイプです。そして、「機械性下剤」には、膨張性下剤、浸潤性下剤、塩類下剤、糖類下剤、坐剤・浣腸があります。
つぎは、便秘薬の効果の現れ方で分類してみましょう。
即効性のあるタイプ
何日も排便してないのに、便意が来ないという人に向いています。大腸刺激性下剤
大腸を刺激して、蠕動運動をよくし、排便を促す薬です。効果が強めなため、お腹が痛くなることがあります。最初は最小量から服用することをお勧めします。※主な商品名
コーラック、ヴィスワン、スルーラック、ビューラック、カイベールなど
坐薬・浣腸
肛門から挿入または注入して直腸を直接刺激し、排便を促します。 かなりの即効性があります。※主な商品名
新レシカルボン坐剤S、コーラック坐薬、イチジク浣腸、コトブキ浣腸、クリーンシャワーなど。
漢方薬
各種生薬を配合した便秘薬ですが、大腸を刺激して排便を促す、センナやダイオウ、アロエを配合しているため、即効性があります。※主な商品名
タケダ漢方便秘薬、放風通聖散、コーラックハーブ、センナ錠、大黄甘草湯、アロエ便秘薬など。
優しい効き目のタイプ
便意はあるけれど、便が硬くて出ない人に向いています。塩類下剤
酸化マグネシウムや硫酸マグネシウム、水酸化マグネシウムを成分として、腸内の水分を増やし、便を軟らかくして、排便しやすくする薬です。※主な商品名
3Aマグネシア、ミルマグ、スラーリアなど。
糖類下剤
麦芽糖が腸内の水分を増やし、便を軟らかくして排便しやすくする薬です。 また、腸内で麦芽糖がゆっくり発酵することで、腸の動きが活発になり、排便を促します。※主な商品名
マルツエキス マルツエキスは、6ヶ月未満の赤ちゃんにも用いられます。
膨張性下剤
プランタゴ・オバタ種子に含まれる食物繊維が腸内で水分を吸収して膨張して、便を押し出します。※主な商品名
サトラックス、スルーラックデトファイバーなど。
浸潤性下剤
界面活性剤であるジオクチルソジウムスルホサクシネート(DSS)が、便の表面張力を下げることで、便に水分が浸透しやすくなり、便を軟らかくします。 単剤では作用が弱いため、大腸刺激性下剤と合わせた薬もあります。※主な商品名
コーラックファースト、コーラック2、スルーラックプラスなど(注意:3つとも大腸刺激性下剤が含まれていますので、商品の効果的には即効性です。)
腸内環境を整えるタイプ
腸内環境が悪い人に向いています。整腸剤
乳酸菌などの有用菌が腸内環境を整え、便通を改善します。※主な商品名
新ビオフェルミンS、ザ・ガードコーワ整腸錠PC、ミヤリサン錠など。
続いて、便秘のタイプ別に効果的な薬で分類してみましょう.。便秘は、3つのタイプに分かれます。
弛緩性便秘
腸の蠕動運動が弱いことで起こる便秘です。 水分が少なく、便が硬くコロコロ便、お腹が張る、肌荒れなどの症状が見られます。 このタイプの便秘には、大腸刺激性下剤、塩類下剤、膨張性下剤が効果的です。痙攣性便秘
腸が活発に動きすぎることで痙攣状態になってしまい、排便がうまくいかなくなる便秘です。過敏性腸症候群による便秘がこのタイプになります。 下痢と便秘を繰り返す、腹痛がある、硬くてコロコロ便などの症状が見られます。 このタイプの便秘には、塩類下剤、膨張性下剤が効果的です。 このタイプの便秘に、大腸刺激性下剤は使ってはいけません。大腸刺激性下剤を服用すると、ますます、腸の動きが活発になり、症状が悪化してしまいます。
痙攣性便秘は、市販薬のみでは改善が難しい場合もありますので、医師の診察を受け、適切なお薬を処方してもらいましょう。
直腸性便秘
直腸まで便は来ているのに、排便を我慢するなど、排便習慣が乱れると、直腸粘膜の興奮性が弱くなり、排便運動が起こりにくくなります。 便意があまり起きない、食物繊維などを摂っても改善しない、便が硬い、いきんでも出ないなどの症状がみられます。 このタイプの便秘には、直腸を直接刺激する坐薬・浣腸が効果的です。市販薬と病院で処方される薬との違いは?
市販薬と病院で処方される薬との違いについて見てみましょう。
第1類には、主に、胃腸薬や解熱鎮痛薬、禁煙補助薬、育毛薬などがあり、薬剤師の説明なしでは、購入できない薬です。 第2類には、主に、風邪薬や解熱鎮痛薬、漢方薬などがあり、薬剤師又は、登録販売者からの説明を受けてから購入することが望ましいとされている薬です。 第3類には、主に、ビタミン薬や整腸薬などがあり、説明なしで購入できる薬です。
一方、病院で処方される薬とは、処方薬や処方箋医薬品、医療用医薬品といわれ、医師の診察を受け、医師によって患者の症状にあわせて処方される薬です。
病院で処方される薬は、基本ひとつの薬の有効成分は1種類です。そのため、症状がいくつかある場合には、それに応じて何種類の薬が処方されます。
たとえば、便秘と便秘に伴う肌荒れの症状を改善したいという場合、病院で処方される薬の場合、便秘を改善する「マグミット」という酸化マグネシウム製剤と、肌荒れを改善する「ヨクイニン」の2種類の薬を服用する必要があります。 しかし、市販薬の場合、同じ酸化マグネシウム製剤「スラーリアデルジェンヌ」では、酸化マグネシウムの他にヨクイニンエキスが配合されているため、便秘改善効果と肌荒れ改善効果に対して、1剤服用するだけでよくなります。
違いその1
市販薬とは、OTC医薬品、一般用医薬品ともいわれますが、医師の診察を受けなくても薬局で購入できる薬です。 市販薬は、副作用のリスクの高い順に第1類、第2類、第3類医薬品というように分類されています。第1類には、主に、胃腸薬や解熱鎮痛薬、禁煙補助薬、育毛薬などがあり、薬剤師の説明なしでは、購入できない薬です。 第2類には、主に、風邪薬や解熱鎮痛薬、漢方薬などがあり、薬剤師又は、登録販売者からの説明を受けてから購入することが望ましいとされている薬です。 第3類には、主に、ビタミン薬や整腸薬などがあり、説明なしで購入できる薬です。
一方、病院で処方される薬とは、処方薬や処方箋医薬品、医療用医薬品といわれ、医師の診察を受け、医師によって患者の症状にあわせて処方される薬です。
違いその2
市販薬は、処方薬と同じ有効成分が使われているのですが、副作用のリスクを下げるために、処方薬の半分~1/3の成分量になっていることが多く、効果も穏やかな感じです。 しかし、中には、スイッチOTCと呼ばれる、長年処方薬として使用されていて効果や安全性の面から、処方薬から市販薬として転用してもよいと承認された薬は、処方薬と同じ成分量で販売される場合があり、このような薬は、処方薬と同程度の効果が望めます。違いその3
市販薬は、いくつかの薬効成分が配合されて、ひとつの薬になっていることが多く、ひとつの薬が、いくつかの症状に効果があるように作られていることが多いです病院で処方される薬は、基本ひとつの薬の有効成分は1種類です。そのため、症状がいくつかある場合には、それに応じて何種類の薬が処方されます。
たとえば、便秘と便秘に伴う肌荒れの症状を改善したいという場合、病院で処方される薬の場合、便秘を改善する「マグミット」という酸化マグネシウム製剤と、肌荒れを改善する「ヨクイニン」の2種類の薬を服用する必要があります。 しかし、市販薬の場合、同じ酸化マグネシウム製剤「スラーリアデルジェンヌ」では、酸化マグネシウムの他にヨクイニンエキスが配合されているため、便秘改善効果と肌荒れ改善効果に対して、1剤服用するだけでよくなります。
薬ではないけど、キダチアロエなどの食品は、薬とどう違う?
薬ではないけれど、キダチアロエは、便秘解消に効果があるとして有名ですが、薬とはどう違うのでしょう?
アロエは、キダチアロエ、ケープアロエ、アロエベラが有名ですが、そのうちのケープアロエは、日本薬局方に医薬品原料として収載されており、食品や化粧品には用いることは禁止されています。しかし、キダチアロエは、日本薬局方に収載されていませんので、健康食品として用いられたり、食品や化粧品の原料として使用可能です。
日本において、薬(医薬品)とは、日本薬局方に収載されているものをさします。 日本薬局方とは、法律により定められた医薬品や医療機器の規格基準書です。
このようにキダチアロエなどの食品と薬の違いは、日本薬局方に収載されているか否かが違いです。
ケープアロエもキダチアロエも「アロイン」という成分を有して、便秘改善効果がありますが、この成分は、「アントラキノン系」に分類され、大腸を刺激して蠕動運動を促進し、排便を促します。
食品の形で摂取しても、薬の形で服用しても、どちらにしても大腸刺激作用は強めなので、摂取上限や用法用量をしっかり守ることが副作用防止のために必要です。 キダチアロエの1日の適量は15g、アロエ抽出物、アロエエキスの摂取量上限は、1日1,000mgまでです。
アロエは、キダチアロエ、ケープアロエ、アロエベラが有名ですが、そのうちのケープアロエは、日本薬局方に医薬品原料として収載されており、食品や化粧品には用いることは禁止されています。しかし、キダチアロエは、日本薬局方に収載されていませんので、健康食品として用いられたり、食品や化粧品の原料として使用可能です。
日本において、薬(医薬品)とは、日本薬局方に収載されているものをさします。 日本薬局方とは、法律により定められた医薬品や医療機器の規格基準書です。
このようにキダチアロエなどの食品と薬の違いは、日本薬局方に収載されているか否かが違いです。
ケープアロエもキダチアロエも「アロイン」という成分を有して、便秘改善効果がありますが、この成分は、「アントラキノン系」に分類され、大腸を刺激して蠕動運動を促進し、排便を促します。
食品の形で摂取しても、薬の形で服用しても、どちらにしても大腸刺激作用は強めなので、摂取上限や用法用量をしっかり守ることが副作用防止のために必要です。 キダチアロエの1日の適量は15g、アロエ抽出物、アロエエキスの摂取量上限は、1日1,000mgまでです。
おわりに
いかがでしたでしょうか? ご自身に合った便秘薬はみつかりましたでしょうか?
しかし、便秘薬は、対処療法にすぎませんので、あくまでも便秘薬は緊急避難として用いる感じで、根本的な便秘の改善には、やはり、乳酸発酵食品や食物繊維を多く含む食品の摂取で腸内環境を整えて、自然な排便は行えるようになることが大切ですね。
しかし、便秘薬は、対処療法にすぎませんので、あくまでも便秘薬は緊急避難として用いる感じで、根本的な便秘の改善には、やはり、乳酸発酵食品や食物繊維を多く含む食品の摂取で腸内環境を整えて、自然な排便は行えるようになることが大切ですね。