下痢の時こそ食べたい!  夏野菜の王様「モロヘイヤ」レシピ

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「冷え」から下痢になりやすいのが夏

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夏はアイスなどの冷たい食べものの摂り過ぎやクーラーなどで何かと体を冷やしがちの季節です。

体が冷えるとホルモンバランスが崩れたり、免疫力の低下により病気になったりするなど、さまざまな悪影響が体にでます。

そんな体の冷えを何とか防ごうと、体内では水分の排出が盛んに行われるのですが、それが結果として下痢に繋がってしまうのです。

お腹の調子が悪いときにおすすめなのが、クレオパトラも愛した野菜「モロヘイヤ」

体を冷やし過ぎないことが夏の下痢対策にとって何より重要なのですが、暑い日が続くとなかなかそうも言っていられず、ついつい冷たいものに手が伸びてしまいがち。

そこで、体の冷えを感じたら、消化のよい温かいものを食べること!

数ある食材の中でおすすめしたいのが「モロヘイヤ」です。

モロヘイヤは絶世の美女クレオパトラが好んだ食材として一時期ブームになったため、知っている人も多いと思います。

実際モロヘイヤには美容と健康に良い栄養素が豊富に含まれているのですが、中でもスゴイのがムチンと呼ばれるモロヘイヤを刻んだときに出るネバネバです。

ムチンは水溶性食物繊維の一種でモロヘイヤ以外に納豆や山芋などにも含まれています。そもそも胃壁を覆う粘膜にも含まれており、強い酸性の消化液である胃酸から胃や腸を守る働きをもちます。

さらに、ムチンには体にうれしい効果が他にもあります。

たとえば、ムチンはタンパク質の分解を促す酵素を持つため、肝臓の働きをサポートしてくれます。

また、新陳代謝や細胞活性化の効能があるため、アンチエイジングや美肌にも効果があると言われているのです。

アンチエイジングや美肌といえば、モロヘイヤに含まれる豊富なビタミンA、ビタミンC、ビタミンEも外せません。

特にビタミンAは、もともと人参などの緑黄色野菜に含まれるβカロチンが変化したものなのですが、そのβカロチンの含有量はなんとニンジンを上回るそうです。

私もそうですが、人参といえばβカロチンを連想している人にとっては驚きの事実ですよね。

ほかにも、モロヘイヤには骨粗しょう症予防に効果のあるビタミンKやカルシウムも豊富に含まれており、その含有量は野菜の中でトップクラスといわれています。

体を温め、栄養満点、王様の野菜モロヘイヤのスープ

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このモロヘイヤのたっぷりの栄養素を余すところなく効率よく摂取するためには刻んでスープとしていただくのが一番です。

かつて古代エジプト王が病に倒れたとき、刻んだモロヘイヤスープを食べたら回復したという逸話から、モロヘイヤは「王様の野菜」といわれています。

何より夏の冷えた体に栄養満点なスープが体に悪いわけありませんよね。

にんにくとブイヨンのスープにみじん切りしたモロヘイヤを入れる「エジプト風スープ」も良いですし、毎日のおみそ汁に刻んだモロヘイヤを入れて変化を付けるのも良いでしょう。

ほかにも、温めたトマトジュースにコンソメを入れて、刻んだモロヘイヤを入れるなんていうのも良いと思います。

夏バテ気味でもつるりとイケるひんやりメニュー

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体を温めるスープが良いのはわかったけど、夏バテ気味で…という方は、冷や麦やそうめんのつゆに刻んだモロヘイヤを入れてみてはいかがですか?

つるつるっと食べることができ、夏バテ気味でもおいしくいただけます。

ほかにも、茹でてそのままお浸しにしても良いですし、納豆やオクラなどネバネバ系の食材と混ぜて食べるのもおすすめです。

また、ちょっと意外ですが、豆乳とプレーンヨーグルト、刻んだモロヘイヤをミキサーで撹拌して作るモロヘイヤジュースも、乳酸菌と一緒にモロヘイヤの栄養を摂取できるため、おなかに優しいレシピとしておすすめです。

冷えで下痢気味だったり夏バテ気味だったりと、何かと体調管理が難しいこの季節ですが、そんなときはモロヘイヤレシピでしっかり疲労回復しながら、腸活してみてはいかがでしょうか?
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