今や書店でも話題のドリルとして有名な「うんこドリル」。ヒットの理由の1つには、子どもたちの「うんち好き」があると思います。
どうして子どもってうんちが好きなんでしょう?また、いつまでうんち好きが続くのでしょうか?
子どもにとってうんちは排泄物ではなく身近な存在
大人にとって、うんちは「臭い」「汚い」「触れたくない」といったイメージのありますが、子どもにとってのうんちにネガティブなイメージはありません。排泄物というよりも、もっと身近な存在なのではないかと思います。
よく考えれば当たり前ですよね。自分の体の中から出てくるもので、毎日のように見る、しかも赤ちゃんの頃からうんちをするとママもパパも褒めてくれるし、もちろんうんちをすればスッキリして快感もあります。
毎日する気持ちがいいことに嫌なイメージを持つ人はいません。
さらに、子どもたちの中には、うんちを自分の体の一部のように思い、愛着を持っている子もいます。
うんちを流すときに「バイバーイ」と声をかける子を見ると、うんちにも人格があるかのような扱いに思わず笑ってしまいます。
うんちは身近な愛すべきキャラクター
子どもたちのとってうんちはなんなのか。
そう考えたときに一番近いのはキャラクターだと思いました。
それは、たくさんのうんちの絵本によるイメージかもしれませんし、よくあるうんちのイラストによるものかもしれません。
子どもに紙とペンを渡せばうんちを書くし、粘土を渡せばうんちを作る。何かって言えば、一人で「うんち」と言って、笑いのツボにはまって転げ回ってる。
うちの子もうんちの絵を紙にたくさん描くので、私がそれにコーンを描き足してアイスするという攻防を何十回もしました。
負けじと茶色に塗ったりするので、「チョコアイス」と言ってコーンを描き足したり、手をつけて「うんこマン」と書いたものを、「アイスちゃん」に変えたりもしました。
うんち好きの卒業はいつ?
今、小学2年生の息子はまだまだ「うんち好き」時期。でも、幼児のときとは少し違う距離感のような気がします。
もう、自分の一部とは思っていないでしょうし、ある程度食べたものが消化されて出てきているということも理解していると思います。「くっさー」とか言ってトイレから戻ってくることもあります。予想以上にくさいとなぜか笑っちゃうそうです。
この前も「学校でうんちできてる?」と聞いたら、なんでそんなことを聞くの?という顔をしていました。「いや、だから。学校でうんちするとうんちしたってバレて恥ずかしくない?」と言おうとして、ハッとしてやめました。
まだまだ、うちの子はうんちに対してバリアフリーな時期。
そんなときにあえて大人の概念を教えなくてもいいと思ったんです。
うんち好きゆえに、おうちでもお外でも「うんち」を連発してしまうお子さんに手を焼いている人もいるかと思います。
でもそれは、うんちにまだ何の偏見も持っていない証拠。小学生まではうんち好きで何の問題もないと思いますよ。
ライター サトウヨシコ
大学卒業後、大手食品会社に勤務。未経験から編集者を目指し転職。
その後、結婚と出産を経て妊娠・育児雑誌のディレクターに。WEBメディアの新規事業立ち上げをし、現在はフリーランスで数々のメディアに携わる。