今妊娠中の方や生まれたばかりの赤ちゃんを育てているママに知ってほしいのが、赤ちゃんのうんちの色のこと。食べ物や体調によって変化する赤ちゃんのうんちのことを、改めて知って見ましょう。
今ではアプリで簡単にわかる方法もあります。
生まれたばかりの赤ちゃんのうんちは黒緑色
まず最初に赤ちゃんがするうんちは、胎便と呼ばれるものでその色は黒緑。これはママのお腹の中にいたときに飲んでいた羊水などが腸に溜まっていたもの。
そのあと数日で赤ちゃんのうんちは黄色や黄土色に変わっていきます。
うんちといっても大人のような固形になるのはまだ先のこと。母乳やミルクを飲んでいる間の赤ちゃんのうんちはゆるく、ねばねば状のこともあります。
たまに白い粒状のものが混じっていてると心配にするママもいますが、これは母乳やミルクの脂肪分が固まったものなので、赤ちゃんが病気にかかっているサインではありませんので大丈夫です。
母子健康手帳の便色カラーカードを見ておこう
妊娠初期に初めてもらったときには、そのうれしさから興味を持って繰り返し見た母子健康手帳も、出産間近や産後になると自分と赤ちゃんのことでいっぱいになり、あまり見なくなってしまう人も。
でも、母子健康手帳には大事なことがたくさん書いてあります。
どの母子健康手帳にもあるのが赤ちゃんのうんちのカラーカード。
白っぽいうんちの場合には、胆道閉鎖症という病気の可能性があります。
胆道閉鎖症とは、生まれつきや生後間もなくに胆管の異常により肝臓から腸へ胆汁を送り出すことができなくなる病気。発見が遅れると胆汁性肝硬変症になってしまい、肝移植などをしないと治ることがありません。
新生児の約1万人に1人が発症し、女の子のほうが男の子よりも2倍多いといわれています。
この病気は何より早期発見と治療が生存率に影響するので、2012年から全ての母子健康手帳に掲載が義務付けられました。
私が出産した8年前にはなかったので、母子健康手帳の改正て少しでも多くの赤ちゃんの病気を発見できるといいなと思います。
アプリうんちを撮るだけでチェックもできる!
最近では、赤ちゃんのうんちの色をiPhoneで撮影するだけでこの病気を発見できるアプリも。
便色カラーチャートが手元になくても、すぐに自動判別してくれるのでママもラクチンです。白っぽいうんちには要注意ということを忘れてしまっても、これなら安心ですね。
また、重病な病気の発見だけでなく、赤ちゃんのうんちにはいろんな情報がつまっています。毎回写真を撮っておくことは、体調管理としてもおすすめです。
iPhoneを使って生後2週間から1カ月の赤ちゃんのうんちの色チェック! 「Babyうんち」
ライター サトウヨシコ
大学卒業後、大手食品会社に勤務。未経験から編集者を目指し転職。
その後、結婚と出産を経て妊娠・育児雑誌のディレクターに。WEBメディアの新規事業立ち上げをし、現在はフリーランスで数々のメディアに携わる。