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子どもが便秘。便秘薬は使って良い?ダメ?

子どもが便秘で、「う~ん」とがんばっていてもなかなか出ず、苦しんでいるのをみると、何とかしてあげないと!と思いますよね。便秘薬を使ってあげたいけど。。

しかし、そもそも便秘薬って子どもに使って良いのかしら?と疑問を持たれる親御さんも多いのではないでしょうか。

子どもの便秘に用いる便秘薬や使用時に注意したいことなどをご紹介します。

子どもが便秘 苦しそうだから便秘薬を使ってあげたいけど、そもそも使って良いものなの?

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結論からいいますと、子どもにも便秘薬を使うことはできます。 ただし、大人が使う便秘薬すべてが子どもに使えるというわけではないので注意が必要です。

子どもの便秘の原因について

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まずは、子どもの便秘には、どのような原因があるのか見てみましょう。 薬を使ってすっきりしても、原因を放置していたら、再び便秘になってしまいます。 便秘を繰り返さないように、早期に原因を解決してあげる必要があります。 子どもも大人同様、排便回数は個々で差がありますので、2~3日排便が無くても、食欲があり、元気で、排便時にすっきり出ているようであれば、特に心配はいりません。 排便時にかなりいきんだり、痛がって泣いたり、食欲がない、嘔吐する、5~6日排便がないなどの症状が見られる場合は、便秘が進んでいるサインです。

乳児期、離乳食期の便秘の原因

乳児期、離乳食期の便秘の原因は、母乳やミルクが足りないことによる水分不足や腸の消化機能が未発達であること、腹筋が弱いことが考えられます。 この場合は、母乳やミルクを増やして、摂取水分を増やしたり、おなかをマッサージして、排便を促してあげるのが良いですね。

幼児期~学童期の便秘の原因

2歳頃から小学生くらいまでの子どもの便秘の原因としては、食生活、我慢してしまう、ストレスなどが考えられます。

食生活

離乳食も完了して、普通の食事に近づいていく頃になると、食べ物の好き嫌いも出てくる頃です。 野菜の好き嫌いが多くなると、便通に大切な食物繊維が不足がちになってしまいます。 嫌いなものを食べさせるのは至難のわざですが、子どもが好んで食べやすいように調理法を工夫したりして、がんばりましょう。

我慢してしまう

遊びが楽しくて、粗相をして怒られたくないから、学校でウンチをするのは恥ずかしいからなどの理由で我慢してしまう。すると、だんだん便意が遠のいて、その間、腸内ではウンチの水分が吸収されて、硬くなり、今度は出にくくなってしまい、肛門が切れたりして痛いから我慢してしまうという悪循環になっている場合があります。 この場合は、トイレトレーニングで失敗しても怒ったりせず、ウンチをすることは恥ずかしいことではなく、とても大切なことであることを、じっくり子どもと向き合って、話し合うことが重要ですね。

ストレス

幼稚園や保育園、学校と集団生活が開始となった際、環境の変化に子どもは敏感なので、一時的に便秘になる場合があります。 生活に慣れてくると便秘も解消されることが多いようです。

子どもの便秘薬の選び方。また、注意すべき点。

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便秘薬は、腸を刺激して、蠕動運動をよくするタイプと腸内の水分量を増やし、便を軟らかくして排便しやすくするタイプに大きく分かれます。 腸を刺激するタイプの薬には、子どもには刺激の強すぎるものもありますので、気をつけなければいけません。 市販薬でも、便を軟らかくするタイプの薬は、子どもから服用できるものがあります。 ただし、子ども用の市販の便秘薬も3歳から服用可能というのがほとんどで、その場合、3歳未満の子どもには使えませんので、注意が必要です。

小児科の先生と相談しましょう

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しかし、初めて子どもに便秘薬を使おうとする場合、市販薬の子供用を用いるにしても、どれくらい飲ませたらいいのか、悩みますよね。 やはり、初めて子どもに便秘薬を使う場合は、市販薬についても小児科の医師に相談し、できれば、診察してもらって、症状にあった便秘薬を処方してもらうのが安心ですね。 小児科でよく処方される便秘薬には、主に次のような薬があります。

便を軟らかくするタイプ

酸化マグネシウム

塩類下剤と呼ばれる薬で、腸内の水分量を増やし、便を軟らかくする薬です。 処方薬では、錠剤、または散剤ということになります。 飲みにくい場合は、市販薬にはミルマグ液(成分は水酸化マグネシウム)という液剤がありますので、医師に投与量の相談をしてみるのも良いですね。

モニラック

浸透圧性下剤と呼ばれる薬で、腸内の水分量を増やして、便を軟らかくする薬です。 甘いシロップ剤です。

腸を刺激するタイプ

ラキソベロン液

大腸刺激性下剤と呼ばれる薬で、腸の動きをよくする薬です。 大腸を刺激する薬の中では刺激は穏やかで、妊婦や子どもにも処方されます。 水に薬を決められた滴数滴下して服用します。

テレミンソフト(坐薬)

肛門から挿入し、直腸を直接刺激し、排便を促します。 子どもへも使える坐薬です。

グリセリン浣腸

肛門から注入し、直腸を直接刺激し、排便を促します。

おわりに

便秘薬は習慣化しないことが大切です。薬を使って排便することに慣れてしまうと、自力で便を出す力が衰えてしまいます。薬は最後の手段と考えるのが良いですね。 そして、何より便秘薬は対処療法なので、腸内環境や生活習慣の改善を意識して、便秘薬を使わなくて、排便できるようにしていきましょう。
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