冬の朝におすすめ カンタンほかほかスープ

便秘解消には「朝食を摂る」という刺激が大事

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冷え込みが厳しくなると、朝目が覚めてもすぐには布団から出られない人も多いのではないでしょうか。

二度寝の時間を確保するために犠牲になりがちなのが、朝ごはんを準備して食べる時間。食べなくてもなんとかなるし…と思うかもしれません。

しかし、朝ごはんには寝起きの体を目覚めさせ、腸の動きを促すという重大な役割があります。 腸の働きが活発になることで朝のトイレでのスッキリにつながりますし、食物繊維などの栄養素も摂取できていれば、さらに便秘解消へと近づきます。

でも冬は忙しさに寒さも重なるから難しい…そんな方におすすめしたいのが、簡単かつ短時間で作れる「スープ」です。

スープなら基本的には具材をダシと調味料で一緒に煮込むだけで完成しますし、工夫次第では作り置きや保存が可能です。 寒い冬に体の中から温めてくれるだけでなく、起床後の低血圧状態から、ゆっくりと血圧を上昇させてくれる効果もあります。

朝ごはんにするメリットがたくさんのスープ。ここからは具材選びや、より簡単に習慣化するための方法を紹介していきます。

食物繊維・乳製品・発酵食品をうまく取り入れよう

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食物繊維

便秘解消には欠かせない食物繊維。スープに合う食材は野菜海藻類、きのこなど。

冬は特にスープに向く野菜が旬を迎えます。 白菜、大根、ネギは、鍋やスープにはお馴染みの野菜たちですね。他にもほうれん草カブなど。

どれも食物繊維が豊富で、ビタミンやミネラルも含まれています。スープにすることで、水に溶け出した栄養素も残さず摂取できるのも高ポイント。

ちなみに、旬になると味が美味しくなるだけではありません。栄養価もアップするんです。例えばほうれん草は、旬になると他の時期に比べてビタミンCの含有量が3倍にもなるんだとか。

乳製品

ビフィズス菌乳酸菌といった善玉菌を含む、腸内環境を整える食品の代表格ですね。

ホールトマトを使ったスープや、オリーブオイルで炒めた野菜をブイヨンで煮込んだスープに、アクセントとして牛乳チーズ類を取り入れ、洋風スープにしてみてはいかがでしょうか。

スープにご飯やマカロニを入れた、食べるスープにもチーズはぴったりです。

発酵食品

発酵食品にも乳酸菌が含まれているので、具材や味付けに活用したいですね。

味噌キムチは味のベースとして。納豆味噌汁もコクや旨味が出て美味しいですよ。 発酵食品同士は相性が抜群。洋風スープの具材で味噌汁を作り、とろけるチーズをのせるというアレンジも。

奥義「夜作る朝チン」ならお寝坊さんにもできる!

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ゴボウやにんじん、大根などの根菜類は食物繊維が多いのでスープに入れたい食材ですが、火の通りが遅くて作るのに時間がかかりますよね。

そこで、前日の夜に仕込み、朝温めるだけの状態にしておけば、火も通って味も染みたスープを起きてすぐに食べられます。 朝に具だくさんで噛みごたえのあるスープを食べることで、唾液の分泌が促され腸の動きが活発に。さらに、満腹感を得られるので昼以降の過食防止にもなります。

もうひとつ、朝簡単にスープを作る方法として「みそ玉」もおすすめ。 味噌とかつお節、わかめなどの具材を一緒に丸めておき、食べたい時にお湯で溶かすという、いわば手作りインスタント味噌汁。 冷凍保存もできるので、時間のある時に作っておけばいつでも食べられます。

既製品+ONEで手早く快便スープ

朝ごはんは腸のスイッチを入れ便秘解消のカギであると同時に、一日の元気の源でもあります。 便秘に悩んでいるのであれば例えインスタントの既製品であっても朝ごはんとして食べるべきです。

ただそのまま既製品を食べるのではなく、一工夫してオリジナルの快便スープにしてみましょう。 味噌汁にはわかめ海苔、キムチ。コーンスープには牛乳粉チーズなど、身近にストックしてあるような食材を足すだけでもいいんです。

冬にぴったりの温かで栄養満点のスープを朝ごはんに取り入れて、便秘解消と腸内環境正常化を目指してみてくださいね。

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