腸活系商品やサービス、腸活につながる研究などをおこなう企業におうかがいし、担当の方にインタビューする企画「腸活企業に潜入!」。
第27回となる今回は、2025年4月にリニューアル販売を開始した「ビスコ」について、開発に関わられた江崎グリコ株式会社の松井桜子さんにお話をうかがいました。
2025年に92周年を迎えた「ビスコ」ブランドや、今回新たに加わった「つよさうみだすGCL1815乳酸菌」についてお聞きしました。
(※)腸活とは、健康維持するために腸内環境を整える様々な生活習慣を指します
「ビスコ」とは

1933年(昭和8年)に、お子様たちの健康を願って誕生した江崎グリコ株式会社の乳酸菌クリームサンドビスケット「ビスコ」。
北海道産ミルクを使ったクリームをやさしい甘さのビスケットでサンドした赤いパッケージが特徴の「ビスコ」をはじめ、「ビスコ 発酵バター」や「ビスコ いちご」「ビスコ メープル」など、さまざまな商品展開をしています。
今年で92周年を迎えた「ビスコ」ですが、シンバイオティクス※の考えに基づき、これまで「生きて腸に届くスポロ乳酸菌」と「食物繊維」を配合していましたが、2025年4月8日(火)より、「つよさうみだすGCL1815乳酸菌」を新たに加えてリニューアル発売しました。
また、ビスケットも「旨味重ね製法」により、さらに深みのある味わいに進化しました。
※シンバイオティクス:乳酸菌などのおなかにうれしい菌と、おなかにうれしい菌のエサとなる食物繊維などを一緒に取るアプローチ
ビスコの乳酸菌が2種類になったって知ってた?


今日はお時間いただき、ありがとうございます!さっそくですが、あの「ビスコ」の乳酸菌が2種類になったと伺いました。

そうなんです。今回のリニューアルで、長年配合していた「生きて腸に届くスポロ乳酸菌」に加え、新しく「つよさうみだすGCL1815乳酸菌」という乳酸菌を加えたことで、2種類になりました。

新しい乳酸菌「つよさうみだすGCL1815乳酸菌」は、なんだか強そうな印象ですね。どのような特徴がありますか?

「つよさうみだすGCL1815乳酸菌」は、グリコ発祥の地・佐賀の生乳由来の乳酸菌です。当社が保有する約1万種の菌株の中から、独自の研究で選び抜かれました。
子供の健康を支えるお菓子「ビスコ」

あらためてお伺いしますが、ビスコってどのような背景で生まれたんでしょうか?


ビスコの誕生は1933年。当時は子どもたちの栄養状態があまり良くなくて、「薬じゃなくても、子どもの健康を支える手段があるんじゃないか」という考えから、お菓子として栄養を届けようと始まったのがビスコでした。

なるほど。“栄養菓子”というコンセプトだったんですね。

はい。もともとは「酵母入りビスケット」という名前でしたが、それを略して「コービス」、そこから「ビスコ」へと変化したと言われています。

名前の由来もおもしろいですね。栄養面について、具体的に教えていただけますか?

今回のリニューアルで、長年配合していた「生きて腸に届くスポロ乳酸菌」に加え、新しく「つよさうみだすGCL1815乳酸菌」という乳酸菌を加えたことで、2種類になりました。

ビスコは、乳酸菌のエサになる食物繊維などを一緒に摂るアプローチ「シンバイオティクス」を採用していて、乳酸菌に加え、食物繊維(イヌリン)も配合しています。また、カルシウム、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンDがたっぷり含まれています。しかも常温保存が可能なので、おでかけや車の中など、外出先でも手軽に持ち運び・食べやすいのが特徴です。3時のおやつだけでなく、小腹が空いた時や山登りなどにも重宝されています。

ビスコといえば、男の子のキャラクターが特徴的ですよね。


昭和8年(1933年)に誕生しました。あまり変わってないと言われるんですが、実は今のビスコ坊やは5代目です。時代に合わせて表情も少しずつ今風になっています。

確かに、今のビスコ坊やと全然違いますね。

現在のパッケージでいうと、ビスコ坊やの他にも、”ハート”のモチーフも大切にしています。


ハートをモチーフにした理由は何ですか?

お子様等の健やかな成長を願って90年以上もビスコを提供し続けています。やはり、お子様たちの笑顔を守る親の想いをぎゅっと詰め込んだものが、ビスコだなと思っているんです。時代が移り変わるにつれ、フレーバー展開やパッケージなどは変わっていますが、軸の部分は変わっていません。

なるほど。

クリームの形をハートにするキャンペーンや、ハートをあしらったビスコのギフトボックスの販売を行ったりもしていて、ハートモチーフはビスコと相性が良いんです。それは、もともとビスコが届けたい、愛に溢れるブランドだからこそのハートなんだろうなと思っています。

90年以上も、その想いを受け継いでいることがすてきですね。
子どもへの想い、家族への想い


開発にあたっては、どんな想いが込められているのでしょうか?

子どもの時期は健康の土台をつくる大事な時期です。だからこそ、少しでも体にやさしくて、安心できるものを届けたいと思っています。

実際に社内のお子さんの反応を見たりすることもありますか?

あります。たとえば、開けるのに手間取ってしまうという声に応えて、開封のコツを動画にして公開しました。


「ビスコ」って袋にピッタリ入っているんです。そこで、袋の「あけくち」の切り込み部分を2枚重ねて開けようとする方が多いかもしれないんですが、1枚だけを持って手前に開けると、するっと開くんです。うちの子はもうこの開け方をマスターしていますよ(笑)。

知らなかったです!良いことを聞きました!
「たたかうチカラになる!」が大人にも響いている?


ビスコって、いろんなシーンで重宝されていますよね。

そうなんです。朝食がわりに牛乳と一緒に、習い事後のエネルギー補給、おでかけ先や防災バッグの中にも。常温で持ち運びできて、腹持ちも良いので、幅広いシーンで活躍してくれています。

私もよく仕事の合間に食べています。

あと、リニューアルして新しいキャッチコピーを「たたかうチカラになる!」として展開しています。当初は子供たちに向けたコピーでしたが、「社会人向けのコピーですか?」と聞かれることもあるんです。職場にグリコの商品を提供する「オフィスグリコ」でコピーを見かけて、そこでそう思っていただいたのかなとも思うんですけど。意外にも大人にも響いていることがわかったんです。

オフィスグリコで、「ビスコ」を手に取る方は多いですか?

そうですね。しばらく「ビスコ」は買っていなかったけど、オフィスグリコで見かけて久々に買ったらおいしくて、その後も定期的に手に取っていただく方もいらっしゃいます。あと、社内でも、お昼を食べ損ねたメンバーが「ビスコ」を手にする場面はよくみられますね。

私もそのタイプです(笑)。

大人の方にも遜色ない商品だという風に思っていますので、是非隙間隙間で「ビスコ」を食べていただき、「たたかうチカラ」にしていただけたらなと思っております。
「ビスコ」が“クリームサンド”である理由


最後に、ウンログユーザーへのメッセージがあればお願いします。

今回、ビスコに乳酸菌や食物繊維が入っているっていうのを初めて知った、という方も多いかもしれません。やっぱり“ビスケット=焼き菓子”だから、「乳酸菌なんて入ってないでしょ」って思う方も少なくないんですよ。

たしかに、「乳酸菌っていえばヨーグルトでしょ」っていうイメージ、根強いですよね。

はい。ヨーグルトや、その他には乳酸菌飲料やサプリメントのイメージが強いみたいで、「お菓子に乳酸菌なんていれられないんじゃないの?」なんて言われることもあります。でも、ビスコの場合はクリームの部分に乳酸菌が入ってるんですよとお伝えすると、「あ、クリームのところに入っているんですね」って納得してくださる方が多いんです。

あのクリームの中にあると思えば、すごく自然な感じがします。

実は初代ビスコも「酵母を生きたまま届けたい」という想いから生まれました。焼くと酵母が死んでしまうため、焼かずに包み込める“クリームサンド”という形に行き着いたんです。今でもその考え方は変わっていなくて、ビスコは「クリームの中にある大事なものを届けるための形」なんです。

だから、“クリームサンド”という形にこだわっているんですね。

毎日、自然に食べてもらえるような“お菓子のかたち”にすることで、気軽に続けてもらえる。それがすごく大事だと思っていて。その背景も知っていただけたら嬉しいなと思っています。子どもはもちろん、大人のみなさんにも、日々のほっとするひとときにビスコを選んでいただけたらうれしいです。

すごく伝わってきました。働く世代の方にも「実はこんな良さがあるんですよ」って、もっと伝えていきたいですね。ビスコの歴史とやさしさを、改めて知ることができました。ありがとうございました!
■ビスコHP:https://cp.glico.com/bisco/