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便秘が続いて命の危険を感じたことある?【ウントピ調査】

ひどい便秘が続いた時、「このまま便秘が続いたら私の身体はどうなってしまうんだろう?」と心配になったことはないでしょうか。中には命の危険を感じたこともある人もいるかもしれません。

 

今回、ウントピ編集部では、ウンログユーザーの中で、どれくらいの人が便秘で命の危険を感じたことがあるのかアンケートを実施しました。命の危険を感じたエピソードと共に、便秘で死亡するケースについて医師の見解も紹介します。便秘で命の危険を感じたことのある方、もしくは普段から便秘気味だという方は参考にしてください。

【調査結果】ひどい便秘の経験はある?

まずは、ウンログユーザーに実施した「便秘の症状」に関するアンケートの結果をご紹介します。自分の症状と照らし合わせて読み進めてみてください。最初にご紹介するのは「あなたは過去にひどい便秘をしたことはありますか?」という質問。
なんと3人に2人はひどい便秘をした経験があるという結果に。「なんとも言えない」の一部もいれたら、4人に3人がひどい便秘を経験をしていると考えてもおかしくありません。「ひどい便秘をした経験がある」と答えたみなさん、あなただけではないので安心してください。いえ、やはり安心はしないでください。。。
しかし、「ひどい便秘」の定義は人によって違うもの。ひどい便秘の経験のある方々に「どれくらい続いたか」を聞いてみました。
驚くことに、1週間以上の便秘を経験したことのある方が半数もいました。さらに驚いたのは、2週間以上の便秘を経験したことのある方が、8人に1人の割合でいたこと。こんなに便秘が続いたら、身体の不調を引き起こしておかしくありません。「どんな症状が発生しましたか?」という質問には、次のような答えが返ってきました。
  • 激しい腹部痛(44.8%)
  • 吐き気(36.6%)
  • 頭痛(17.6%)
  • 胸焼け(16.6%)
「特にない」と答えた方も23.2%いましたが、便秘が続けば高い確率で身体の不調を引き起こすことが分かりました。症状が出ていない方も、身体に異変が起きていることは確かなので、安心はできません。

【調査結果】便秘が悪化して命の危険を感じたことはある?

今回のテーマである「便秘で命の危険を感じたことはあるか」というアンケートは、次のような結果になります。
「少し危険に感じたことがある」も含めれば4人に1人が命の危険を感じたことになります。普段の生活で、命の危険を感じる出来事ということはそうそうありませんよね。危険を感じるほどの症状とはどんなものなのか、エピソードも聞いてみました。
・ワゴッた
この言葉が通じる方は医療関係者か、よっぽどひどい便秘の経験の持ち主だと思います。「ワゴッた」とは医療業界の専門用語「迷走神経反射」のことを指します。強いストレスにより迷走神経が不適切に働き、「顔面蒼白、気分不良、嘔吐、失神」などの症状を引き起こしてしまった状態のこと。便秘に限らず過労や脱水、空腹、痛み、いきみなどが原因で迷走神経反射は起こります。
他にも2週間以上の便秘を経験された方の中には、次のような症状を経験した方もいます。
・「強い腹痛でトイレに行ったがなかなか出ず、貧血のような状態になり、体が震えて意識が遠のいたことがあり、怖かったです。」
・「頭痛、吐き気、悪寒の他に睡眠時に動悸が激しくなったりしたこと。」 ・「似たような症状のママ友がトイレで倒れ、運ばれた」
・「夜中に急にお腹が痛くなって救急病院に行ったけど原因不明、しばらくしたら治まっていったので、帰宅した。その時はなぜかわからなかったけれど、今思うと便秘からきていたのだと思う。」
・「妊娠後は便秘になりやすいと聞いていたので、タカをくくっていたら21日でなかった。友人に勧められてウォッシュレットで刺激してみたら、迷走神経反射が起こり、気持ち悪くなり一時間トイレから出られなかった。」

今回ご紹介したのは一部ですが、この他にも多数のエピソードが寄せられました。上記のような事態になったら命の危険を感じてもおかしくありませんね。
中には1ヶ月以上の便秘を経験した方のエピソードも寄せられたので紹介します。現在50代の方のエピソードです。
「かなり前の話になりますが、新卒で社会人として勤務を始めた頃、地元から馴れない都会に引っ越したことと、最初の2年は必ず寮に入らなければならないという会社で、一日中常に周りは他人だらけで、ひとりになれる時間がなく、仕事中も退社後も気持ちが休まる時間が全くありませんでした。
そんな環境だったので、気づけば排便が何日もなく、そのうち食後に下腹部がキリキリと痛むように。当時は便秘が大変なことだという認識のない時代で、周りに笑われたり陰口を叩かれたりするのが怖くて誰にも相談できず、ただ下腹部の痛みとお腹の重だるさに耐えていました。
便秘になって1か月が経ち、耐えきれなくなり、近所の病院に行き、その時に撮られたレントゲン画像を見て驚きました。腸よりもずっとずっと上の方まで黒い影がびっしりと見えました。」

さすがにこれほどひどい便秘をした経験のある人は多くないと思います。しかし、便秘が1ヶ月も続くと、腸の上にまで便が詰まってしまうことを忘れないでください。
脅すような話になってしまいましたが、解決策についても見ていきましょう。ひどい便秘の経験を持つ方々に、「解消したのか」「どのように解決したのか」を聞いてみました。
だいたい4人に3人は解決したようなので安心です。しかし、5%の方は未だひどい便秘に悩まされているようですね。一刻も早い解消を願うばかりです。
解消した方法に関するアンケート結果は次のように。
圧倒的に多いのが「便秘薬を使用した」と答えた人たち。中には病院に行って解消した方々も。緊急搬送された方々については心配でしかありません。その他の中には「浣腸をした」「出産して体調が変わって解決」「自然と排便できた」などの回答が寄せられました。

ひどい便秘の場合は死亡するケースもあるってホント……?

命の危険を感じた方が、一定数いることがわかったアンケート結果となりました。しかし、気になるのは本当に亡くなってしまうこともあるのかどうか。「便秘で死亡した」という話は聞いたことがあっても、都市伝説なのか事実なのか気になっている方もいるかもしれません。
今回は専門家に便秘で死亡するケースについて話を伺ってみました。

気絶からの転倒には注意

便秘で苦しんだ経験のある方は多いと思いますが、死亡する原因の一つは便秘による「気絶」です。今回紹介したアンケートの中にも、便秘によって気絶した経験のある方は2.4%いました。
決して高い確率ではありませんが、便秘によって気絶すること、気絶によって死亡する可能性もあることを忘れないでください。便秘に限りませんが、気絶によって転倒した際、打ちどころが悪ければ頭部外傷や頭蓋内出血を引き起こすこともあるのです。特に便秘の方は、トイレにこもっている時に気絶する可能性も考えられます。発見が遅れれば、それだけ死亡するリスクも高まるため、気をつけてください。

薬の副作用にも気をつけて

便秘の解消法で最も多いのが便秘薬の使用。便秘を解消してくれるのは嬉しいのですが、代わりに腸の機能を低下させることになります。慢性的に便秘薬に頼っていると、硬い便が腸にたまる腸閉塞や大腸穿孔(腸に穴があくこと)を引き起こし、死亡するケースも。また強い便秘薬は、同時に副作用も強くなり、過剰に内服することで副作用で亡くなるケースもあります。便利な便秘薬ですが、安易に頼りすぎず、医師の判断を仰ぐことも重要です。

硬い便が腸を傷つける

便秘が長く続くと便が固くなります。今回のアンケートでも「栓が詰まっている」という回答がありましたが、これは便が固くなったことによって引き起こされます。固くなった便は、腸を傷つけ出血を引き起こし、それが原因で亡くなることが考えられます。

まとめ

今回のアンケートで、多くの方がひどい便秘を経験したことがあること、その中には命の危険を感じるほどの症状を経験した方がいることが分かりました。また、多くの方が頼りにしている便秘薬が、さらにひどい便秘を誘発し、最悪「死」を招く原因になりかねないことも理解していただけたと思います。
便秘になるとつい薬に頼ってしまいますが、それと同時に便秘の根本的原因を解決して、薬に頼らないで済むように対策することも大切です。

参考文献

1.看護roo! : 看護用語辞典・ナースpedia. https://www.kango-roo.com/word/4485 (最終アクセス2018年5月16日) 2.酸化マグネシウムによる高マグネシウム血症について. 医薬品・医療機器等安全性情報. 328. 2015. http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11120000-Iyakushokuhinkyoku/0000185078.pdf. (最終アクセス2018年5月16日) 3.石川雅彦,他 : 特発性大腸穿孔症例の検討. 日臨外医会誌.

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