冬瓜だけど夏が旬 便秘解消に役立ちます
この記事を書いている私も以前は勘違いしていましたが、冬瓜は名前にこそ「冬」と入っていますが、実は夏の野菜なのです。
なぜ夏の野菜なのに「冬」という漢字が入っているのでしょうか?
冬瓜は完熟すると白い粉が表面に付着するのですが、これがまるで雪のように見えるためだとか、冬のように体を冷ます効果があるからだとか、その理由は諸説あります。
しかし、中でも、冬瓜の皮は丈夫できめが細かいため、水分を失いにくく、夏採れたものが冬までもつから「冬までもつ瓜」、つまり冬瓜とする説が最も有力なようです。
それほど多くの水分を含む冬瓜ですが、その水分量は全体の約95%といわれています。
なんだ、じゃ栄養素は残り5%しかないじゃん、と思われる人も多いでしょう。
しかし、実はその5%にこそさまざまな栄養素が含まれており、便秘解消に役立つ野菜としても人気が高いことをご存知でしたか?
けっこうスゴイ! 冬瓜の健康効果
ではその5%に含まれるものですが、ビタミンB1、ビタミンB2、葉酸、ナイアシンなどのビタミンB群、サポニン、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンK、カリウム、マグネシウム、リン、カルシウム、食物繊維、鉄、亜鉛など書ききれないくらい多くの栄養素が含まれています。
そして、そんな豊富な栄養素の中でも便秘解消として注目したいのが、食物繊維とカリウムです。
食物繊維が便秘解消に効果的なことは有名ですが、なぜカリウム? と思われた人も多いでしょう。
確かに、カリウムといえば塩分を体の外に排出し、体の水分調節をおこなう栄養素、というイメージが強いかもしれません。しかし、実はカリウムにはそのような利尿効果だけではなく、体の酵素を活性化させるという機能もあるのです。
酵素は体内の生命維持活動すべてに関わる物質であり、腸も例外ではありません。
酵素の働きが低下すると、筋肉の動きも萎縮し、腸の蠕動(ぜんどう)運動が起こりにくくなったり、便自体が生成されにくくなったりしてしまいます。
そのため、酵素を活性化させることは体を活性化させることにも繋がるため、それを促すカリウムは便秘解消になくてはならない栄養素なのです。
そして、そんなカリウムは冬瓜の皮部分に多く含まれています。
そうです、冬瓜は皮ごと食べることができ、皮を捨ててしまうことは勿体無いことなのです。
冬瓜ダイエットのすすめ
豊富な栄養素を含む冬瓜ですが、中国では古来より痩身効果があると考えられていました。
中国の薬学書である「食療本草」によれば、「痩せたい人は食べ続け、太りたい人は食べてはいけない」と書かれているそうですから、その効果たるや相当なものです。
そして、そんな痩身効果は現代医学の理論でも説明ができます。
冬瓜は先に記したように、約95%の水分と5%の豊富な栄養素で構成されています。
そのうえローカロリーで食べごたえもある冬瓜は、便秘解消やむくみの改善もでき、ダイエットに適した野菜というわけなのです。
「冬瓜ダイエット」では一日に300g~500gの冬瓜を食事に取り入れるだけ、面倒なカロリー計算やほかの食事制限は一切なしという手軽さがうれしいところ(もちろん、食べ過ぎやおやつの摂り過ぎはNGですよ!)。
さらに、冬瓜にはアンチエイジング効果のあるサポニンも含まれていますので、美容と健康を気にする女性であれば、ぜひとも摂取したい野菜といえましょう。
栄養素を逃さずいただくには汁ごと食べること
せっかく冬瓜をいただくのであれば、やはり栄養素を逃さず調理したいものですよね。
そこでおすすめしたいのが、あんかけなどの冬瓜煮です。
調理も煮るだけと簡単ですし汁ごと食べられるので、栄養素もバッチリ逃さずにおいしく食べられます。
まとめ
いかがでしたか?
夏が旬の冬瓜は、さっぱりとクセのない味で食べやすい野菜ですが、実は便秘解消やむくみの改善もでき、ダイエット効果の高い野菜でもあったのです。
今年の夏は冬瓜を食べて、腸も体もすっきりと過ごしてみてはいかがでしょうか?
ライター Piron3
食品会社で働く傍ら、うんトピで記事執筆中。
食品がスゴク腸活に役立つことを知って、今更ながらびっくり!
仕事の経験と知識を活かし、老若男女にわかりやすい記事の執筆を心がけます。