「宿便はウソ」はウソ? 便秘解消で心がけたいこと

2018-05-31
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「宿便」って聞いたことありますか?
腸内の宿便をキレイにすれば、ダイエットにいいとか、美肌にいいとか、いろいろいわれていますね。

しかし、実際に宿便って存在するのでしょうか?

宿便って何?

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宿便って、便秘で腸内に溜まった便のこと?それとも便に種類があるの?といろいろ疑問がわきますね。 宿便を『大辞林第三版』で引けば「長い間腸の中にたまっていた便」と記されています。 便秘などの状態で、長い間腸の中に溜まっていた便ということであれば、「宿便」はありえるのかもしれません。 しかし、ダイエットや美容関係で用いられる宿便の定義は、「腸壁にこびりついている便」とされていて、少し異なります。 「宿便を出すとやせる!」「宿便を出すと美肌になれる!」のキャッチフレーズで、宿便を取り除く腸内洗浄や断食を促したり、宿便を排泄させる健康食品などの宣伝をする際に、「宿便」と言う言葉が良く用いられているようです。 実際に、腸壁に長期間にわたって、便は、こびりつくことができるものなのでしょうか?

医学的には宿便はないの?あるの?

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「宿便」は医学用語にはないようです。 腸内のひだはいつも動いていて、山になったり谷になったりしています。そのため、ひだの同じところがずっと谷ということはないため、そこに便が溜まるということも考えにくいといわれています。 また、腸内の粘膜は、数日で生まれ変わり、古い粘膜は剥がれるため、腸管壁に便がずっとこびりついた状態で存在はできないと考えられます。 さらに、腸は、いつも粘液を出していて、便はとどまりにくくなっているため、腸内にとどまるとしても数日で、何年もこびりついた宿便というものは、医学的には考えにくいといわれています。 断食をしても便が出るのが宿便の根拠であると言われることがありますが、便に含まれる食べかすは全体の1/3で、他は、剥がれた腸の粘膜や腸内細菌であるため、実際のところ、食べなくても便は出るのです。

じゃあ、どうして宿便と言われるの?

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結局のところ、この「宿便」とは、それぞれの文脈における定義の問題なのではないでしょうか。 3日間溜め込んだものを宿便と言うか?言わないか?のようなものといえます。 また、個体差もあり、コロンハイドロセラピー(腸内洗浄)のエッセイストの本を読むと、腸内洗浄の結果、その人が最近食べた記憶のない食べ物が出てきたこともあるそうで、その患者さんの記憶が確かなら、その食べ物は長らく腸に溜まっていたことになります。 どちらにしても、腸内に便が溜まってしまう腸内環境であることは一緒で、便は溜めていないで、健康的に出すことが大事であることは共通しています。

腸内フローラを整えて腸をキレイに保ちましょう

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便が腸内に溜まってしまうのは、腸内環境が悪い状態と考えられます。 腸内には、500兆~1000兆個の腸内細菌が住み着いていて、腸壁に群をなして、びっしり敷きつまっています。 この状態は、腸内細菌をお花と見立てて、「腸内フローラ(お花畑)」といわれます。 腸内環境が悪い状態とは、この腸内フローラが整っていない状態、すなわち、悪玉菌が優位な状態です。悪玉菌が優位な状態では、腸内はアルカリ性に傾き、アミノ酸やたんぱく質の分解が進みます。この際に、フェノールやアンモニア、硫化水素といった有毒物質が作られ、腸の蠕動運動が抑えられて、排泄が進まなくなり、便秘になります。 善玉菌を育てて、腸内フローラを整えると、乳酸や酢酸、酪酸が作られ、腸内が弱酸性になり、腸の蠕動運動を活発にし、排便を促します。 そのために、善玉菌を増やす乳酸菌やビフィズス菌、オリゴ糖や食物繊維を食事に積極的に取り入れることが大切です。

まとめ

宿便は、あるのか?ないのか?宿便とは何なのか?いろいろ議論がありますが、便が腸内に溜まってしまう腸内環境であることには変わりなく、この状態は良くありません。 普段からの食生活を整え、生活習慣を改善して、腸内環境を整え、毎日便をスッキリ出すことが重要です。 それに、美肌にも腸内環境が整っていることが大切です。
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