腸活系商品やサービス、腸活につながる研究などをおこなう企業におうかがいし、担当の方にインタビューする企画「腸活企業に潜入!」。
第21回となる今回は、飲むだけで腸活になる胃腸に良い水・「電解水素水」をつくることができる「電解水素水整水器」を展開する日本トリムを訪問しました。
日本トリムで展開している電解水素水整水器は、家庭用管理医療機器として認証されていて、この整水器でつくられる「電解水素水」は胃腸症状の改善効果が認められています。
今回は、電解水素水についてのお話や目指すビジョンについて、株式会社日本トリム 経営企画部長 兼 CS事業部長の平井健太郎さんに話をうかがいました。
(※)腸活とは、健康維持するために腸内環境を整える様々な生活習慣を指します
胃腸を整える「電解水素水」とは
田口:
今日はよろしくお願いいたします!さっそくですが、「電解水素水」ってどういった水なんですか?
平井さん:
「電解水素水整水器」でつくる電解水素水は、水道水を浄水したあと電気分解処理を行い、水素を含ませたアルカリ性の水です。
水道水を浄水フィルターできれいにろ過して、一旦おいしい水にします。その水に電気分解を加えて、水をアルカリ性と酸性に分けます。アルカリ性の水の方を電解水素水といいますが、胃腸症状の改善に効果が認められている水なんです。
田口:
ウンログユーザーの方はお通じで悩む方も多いんですが、お通じにも効果があるんでしょうか?
平井さん:
胃腸の働きを助けることでお通じを良くしてくれます。また、胃もたれや胃の不快感もやわらげてくれます。
私は、飲み始めた当初に便が緩くなって、「胃腸症状の改善っていってるのに緩くなってどうするんだ」と思っていたんですが、それまで酸性寄りの水を飲んでいたことによる抗体反応だったんです。その後3週間〜1カ月ほど経つと、便が黄土色になっていきました。
田口:
かたちや色の状態を良くしていくのは重要ですよね。
平井さん:
風邪薬と一緒で、飲んだら絶対良くなるとは言えません。ですが、実際に飲んでいただいた88%の方に効果を感じていただいている水です。
胃腸症状の改善効果がある水をずっと飲んでいくのか。もしくは、水道から出てくる水をそのまま飲み続けていくのか。どちらを選ぶのかによって、将来的に多少なりとも差が出てくるんじゃないかとは思うんです。
田口:
日本トリムでは、「ウォーターヘルスケアという、新習慣。」も提唱されているとのことですが、具体的にはどういった考え方なのでしょうか?
平井さん:
「毎日使う水で健康管理をしませんか?」という考え方です。水って毎日の生活であたりまえに飲むものです。また、脳腸相関ともいわれますが腸は健康の要であり、第二の心臓とも言われるほど大切な臓器です。
これまでと同じように水を使っているだけなのに、知らず知らずのうちに胃腸が整って健康をはかることができるとしたらいかがでしょう。毎日飲む水で胃腸を整える習慣をつけませんかという考え方です。
田口:
胃腸の調子が気になっている人こそ飲んでほしい水ということですね。
平井さん:
まさにその通りです。
農作物からはじまった「電解水素水」の歴史
田口:
電解水素水の開発経緯を教えていただけますか?
平井さん:
「電解水素水」は1931年より、諏訪方季(スワミチスエ)氏によって、農作物用の水の研究が開始されたのが始まりです。「電気分解したアルカリ性の水が農作物に良いのでは?」とのことで開発されました。
田口:
農作物が始まりだったんですね。農作物にアルカリ性の水が良いのは、なぜですか?
平井さん:
電気分解って要するに、水をプラスとマイナスに電気分解することです。そのため電気分解したマイナス極側のアルカリ性の水にすると、元の状態より20%ほどカルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が増えます。
普通の水をあげるより、ミネラルが多い水を農作物にあげたらよく育つのではないかということで、研究が進められたようです。
田口:
おもしろいですね。例えば日本トリムの電解水素水で農作物を育てた研究などあったりするのでしょうか?
平井さん:
じつは以前、滋賀県のメロン農園で電解水素水を使っていただいたことがあるんです。(※1)その結果がこちらなんですが…
田口:
え!すごく大きいですね!
平井さん:
草津メロンは、草津市で生産されている国内トップレベルの糖度(果物のショ糖液100g中に含まれるショ糖のg数)を誇るブランドメロンで、もともと琵琶湖の水で育てていたそうなんです。草津メロンの基準では、サイズが3L以上、糖度が14.6度以上を「特秀」と定められています。それが、電解水素水で育てると通常の4Lサイズよりもかなり大きい6Lサイズになりました。
田口:
糖度はどうだったんですか?
平井さん:
それが、毎年特秀の基準を上回る、糖度17~18度のメロンが収穫できたんです。
田口:
大きくて甘いんですか!もう別ブランド名がほしいくらいですね。
平井さん:
他にも青ネギ栽培に使用したところ根張りが良くなり、収穫量も質が上がったことから研究が行われました。また、電解水素水を使って育てられた農作物ってじつはたくさんありまして、たとえばいちごも大きくなるんです。それが、木の箱に入って販売されていたりもするんですよ。
※1:毎年300セットが約12時間で完売する人気のメロン『電解水素水で育てた草津メロン』を今年も販売!
研究によって新しい可能性も
田口:
電解水素水は胃腸に良いだけではなく、実際にさまざまなことに活用できるのではとのことで研究が行われているそうですが、どのようなことがわかっているんですか?
平井さん:
例えば、電解水素水を継続的に飲んでいただくと、ガンや生活習慣病などさまざまな不調や病気の原因になる酸化ストレスが低く抑えられたり(※2)、細胞実験ではアルコールによる肝臓へのダメージを軽減してくれる(※3)などの研究結果が発表されています。
また、医療分野にも応用されていて、抗酸化性を持った水素が含まれた電解水素水を、透析液の希釈水に応用する電解水透析®の導入も進んでいます。(※4)
田口:
すごいですね。
平井さん:
電解水透析®によって、透析患者の疲労感が軽減したり、合併症の発症リスクが抑制されたことなどが論文で発表されていて、医療の現場でも採用されています。
田口:
疲労を軽減するというと、スポーツ選手が飲んでいたりもするんですか?
平井さん:
はい。J1のプロサッカーチームや野球チームにも導入されています。また、電解水素水が持久運動のエネルギー消費量を有意に低減する論文も発表されています。(※5)スポーツ界隈だけではなく、企業の会社内に健康経営施策や福利厚生として設置されているところもあるんです。
※2:電解水素水の日常的継続飲用者は、酸化ストレスが低く、 腎機能指標が良好。~習慣化しやすい疾病予防策として期待~(科学誌「Heliyon」で掲載)
※3:「電解水素水」がアルコールによる肝細胞傷害を軽減するメカニズムを解明(科学誌「Antioxidants」に掲載)
※4:電解水透析で重度の透析関連疲労感をほぼ消失(「Renal Replacement Therapy」誌に掲載)
※5:電解水素水が持久運動のエネルギー消費量を有意に低減(生理学の主要国際誌「Temperature」に掲載)
日常でどのように活用する?
田口:
いくつか整水器が展開されていますが、今日こちらにある「トリムイオンRefine」は、3種類の水が利用できるんですよね。
- 電解水素水…水素を含んだアルカリ性の水。
- 酸性水…電気分解でできる弱酸性の水。
- 浄水…フィルターでろ過した不純物の少ない水。電気分解はされていない。
田口:
それぞれ、日常でどんな風に活用できるか教えていただけますか?
平井さん:
電解水素水は、1日あたり500ml〜1,000mlほどを目安に飲んでいただくのを推奨していて、電解水素水を飲むことで胃腸の働きを助け、お通じを良くしてくれます。
田口:
飲用以外ではどんな活用方法がありますか?
平井さん:
ごぼうなどのアク抜きに使用していただくとよく抜けます。あとは、野菜を洗っていただくとシャキッとして美味しいと言われます。玉ねぎも辛みがとれて食べやすくなりますよ。
田口:
酸性水はいかがですか。
平井さん:
酸性水は、弱酸性の水でお肌に近い水です。そのため、洗顔に使用していただいたり、お風呂上がりの髪にかけていただくと指通りが良くなります。
たとえば、2リットルのペットボトルに酸性水を入れて湯船にぽちゃんと入れておいて、その間体や頭を洗い、お風呂につかったあと、そのペットボトルの酸性水を全身にかけていただくと良いと思いますよ。
また、最後の浄水は、フィルターを通しただけで電気分解をしていない水で、カルキなどの不純物を取り除いたおいしい水です。ペットの飲み水や薬の服用時に飲用してください。
田口:
日常的に使用する水がノズルひとつで切り替えでき、用途によって使い分けができるのはとても使いやすいですね。
日本の医療費削減に貢献?!日本トリムは平均の6割から8割!
田口:
水と健康の情報メディア「トリム ミズラボ」を運営されていますが、このサイトを作られたのはどういった背景がありますか?
平井さん:
より多くの方に水と健康のかかわりを知ってもらいたいと思いはじめました。健康はなくてはならないものであるため、健康になるための情報を多くの方に提供したいと考えています。
田口:
そのために、日本トリムの電解水素水整水器を、電解水素水を知ってもらいたいということですね。
平井さん:
そうですね。人間にとって最適な水っていうのはどういうものなのか。腸を整え健康管理ができる水があるということを知ってもらって、快適で健康なヒューマンライフの創造に貢献したいと思っています。
平井さん:
実際に日本トリムの会社全体でも健康経営に取り組んでいまして、健康診断や労務管理の徹底など職場環境の改善に務め、すべての職場に電解水素水整水器を設置しています。
こちらの新聞は古いですが、現在でも健康経営のおかげか、一人当たりの月額医療費の平均が全国と比べて6割から8割ほどにおさえられています。
田口:
これは素晴らしいですね。
平井さん:
ピンピンコロリじゃないですけど、健康な人にこそ使ってもらい、健康寿命を伸ばしてもらいたいと思っています。
だからこそ、研究し論文で発表することを続けていますし、生活の一部に取り入れてもらうことによって少しでも病気の予防をすることができ、日本の医療費削減に貢献していきたいですね。
田口:
お話を聞いて、より電解水素水の理解が深まりました。今日はありがとうございました!