約30年ぶりの挑戦!おしりのプロが考えた、“出し方にまでこだわった新発想の便秘薬”【前編】

「痔にはボラギノール」で知られるボラギノール®︎が、約30年ぶりに新しい試みを展開しています。その舞台は“便秘薬”

ただ出すだけではなく、スムーズに、そして快適に。おしりのプロが考え、“出し方にまでこだわった新発想の便秘薬”「ボラギノール® スムース便秘薬」のストーリーをご紹介します。

【ボラギノール®︎ スムース便秘薬とは】

ボラギノール®︎ スムース便秘薬【第3類医薬品】

ボラギノール®︎ スムース便秘薬は、肛門への負担を軽減することを考慮した非刺激性の便秘薬です。主成分である水酸化マグネシウムが直接腸を刺激することなく、便に水分を集めてやわらかくし、スムーズな排便を促します。

・便をやわらかくし、肛門に負担をかけない水酸化マグネシウムの便秘薬
・⾮刺激性だからクセになりにくい
・最大服用量18錠。症状に応じて⾃分に合った量を細かく調整でき、いい便に整える

健やかな排便習慣のカギとなる“いいうんち”とは?

田口
(ウンログ)
田口 (ウンログ)

今日はよろしくお願いいたします!ボラギノールといえば“痔の薬”のイメージが強いですが、今回非刺激性の便秘薬「ボラギノールスムース便秘薬」を販売されたということで、開発に至った背景を教えていただけますか?

沖津さん
(天藤製薬)
沖津さん (天藤製薬)

私たち天藤製薬は、“痔にならない世界をつくろう”という目標を掲げています。これまでは“なったら治す”という発想でしたが、患者さんが本当に求めるのは“ならないこと”便秘が痔の大きな原因のひとつであることから、便秘改善にアプローチすることが必要だと考えました。

田口
田口

確かに、便秘でうんちが固くなっておしりが切れたり、便秘薬で下痢になっておしりを痛めてしまうといった声は聞くことがありますね。以前、天藤製薬さんと行った調査※でも、さまざまなことがわかりましたよね。

便秘対策にかける”便通費”は最大100万円!?スッキリうんちの秘訣は”便の質”にあり!天藤製薬が日本最大級の腸活アプリ「ウンログ」とコラボし、医師監修で「便秘に関する意識調査」を発表

沖津さん
沖津さん

そうですね。実際に、痔の予防で便秘解消を意識している人は少ない。また、その調査結果から、便秘に悩む人の9割が慢性化しており、約半数が10年以上悩まされていることもわかっています。そのうえで、便秘薬の使用経験は8割を超えていますが、ほぼすべての人が副作用への不安から便秘薬に頼らずに便秘を改善したいと思っていることもわかった一方で、3人に1人が便秘薬以外の対策を実施するも上手くいっていないこともわかりましたよね。

田口
田口

便秘と痔の関係を多くの方に知ってもらうために、天藤製薬さんとしてはどのようなアプローチを考えていますか?

沖津さん
沖津さん

まずは、“いいうんち”の概念を広めることが重要だと思っています。ブリストルスケールの3〜5に該当する便が理想的な便であり、腸の健康を維持するためには、この状態を目指すことが大切だと考えています。

ブリストル便形状スケール(ブリストルスケール)とは

ブリストル便形状スケール(ブリストルスケール)は、便の硬さや形を7段階で評価する国際基準。3〜5の便が理想的とされています。

田口
田口

確かに、「出なくて困ってる状態です」と「とりあえず出したい」という気持ちが先行して、かたちまで考える余裕が生まれないのかもしれないですね。でも、硬かったり下痢便だったり、便質が悪いとおしりに負担がかかってしまいますよね。それを考えると、“便質を整える”という視点が非常に大切ですね。

約30年ぶりの新商品開発秘話

田口
田口

今回の便秘薬は、ボラギノールとしては約30年ぶりの新商品となりますが、その開発に至るまでにはどのような背景があったのでしょうか。

沖津さん
沖津さん

これまでは、ボラギノールというブランドの既存の製品をさらに磨き上げることに力を入れていました。もちろん、新しいことを全く考えないというわけではありませんでしたが、基本的には既存製品の品質向上に力を注いでいました。

田口
田口

ここにきて、その考え方が大きく変わったのでしょうか。

沖津さん
沖津さん

単に既存製品を磨き続けるのではなく、助けられる人の範囲をもっと広げていこうというものです。今までは“すでにボラギノールを使っている人に確実にコミットする”という考えが強かったのですが、それだけではなく、もっと多くの人に健康を届けるべきだという発想に変わりました。

田口
田口

ボラギノールが持つ強みを生かしつつ、新たな領域に挑戦していくということですね。

沖津さん
沖津さん

その通りです。これまでボラギノールが大切にしてきた資産を活かした製品を展開しようというスタンスに変わりました。ボラギノールを展開するなかで培ってきた資産、3つの軸である「血流改善」「腸内環境改善」「皮膚免疫向上」に関する体質改善の考えを便秘薬にも応用し、医療用のガイドラインや専門家の意見を取り入れながら開発しました。

田口
田口

その3つが、今回の便秘薬開発にもつながったということですね。

沖津さん
沖津さん

はい。この3つの軸を組み合わせることで、最終的には“痔になりにくい体質”を作ることができるのではないかと考えました。

例えば、血流改善に着目すると、冷えやむくみとも関連があり、結果的におしりの健康につながります。胃腸機能に関しては、もちろん便秘との関わりが深い。そして皮膚粘膜のケアも、健康な排便を支える要素として重要です。

田口
田口

つまり、ボラギノールが長年培ってきた知識と技術を応用しながら、痔の方だけじゃなくより多くの方の健康をサポートするという考え方ですね。

沖津さん
沖津さん

その通りです。ブランド資産を活かしつつ、“円を広げて助ける範囲を広げる”という考え方で開発に取り組みました。助けられる人の範囲を広げることが、新たなボラギノールの資産を生かした新しい便秘薬の方向性です。そうすることで、これまでボラギノールを知らなかったり使ってこなかった人にも、自然とその価値を届けることができると思っています。

田口
田口

新商品開発というよりも、ボラギノールの新しいミッションに近いですね。

沖津さん
沖津さん

はい。便秘薬の開発は、その第一歩と言えるかもしれません。これまでのように“痔になったらボラギノール”という考え方だけではなく、“そもそも痔にならないために何ができるか”を考え、それを実現できる製品を届ける。そうした新たな挑戦の第一歩が、この便秘薬です。

田口
田口

ボラギノールブランドの進化を感じますね。これまでの資産を大切にしながら、新たな領域へ広げていく。とても興味深いです。

ボラギノール®︎ スムース便秘薬の3つの特徴

田口
田口

改めてになりますが、ボラギノールスムース便秘薬の特徴について教えていただけますか。

沖津さん
沖津さん

大きく3つの特徴があります。

「ボラギノール®︎ スムース便秘薬」3つの特徴
  1. 水酸化マグネシウムの採用:便をやわらかくし、肛門に負担をかけない自然な排便を促します。
  2. 非刺激性なのでクセになりにくい:水酸化マグネシウムは便に水を含ませて便をやわらかくするよう働きかけるため、直接腸を刺激することなく、繰り返し服用してもクセになりにくい便秘薬です。
  3. 細かく調整できる小粒設計(最大18錠):便の状態を見ながら服用量を調整できることにより、ブリストルスケール3〜5を目指した、硬すぎず、やわらかすぎない理想的な便を実現します。
田口
田口

まず、非刺激性下剤にした理由はなぜですか?

沖津さん
沖津さん

刺激性下剤が腸を動かしてぜんどう運動を活性化するのに対し、⾮刺激性下剤は便が水分を含んでふくらみ、腸がやさしく刺激されて排便が誘発される仕組みです。医療現場での排便コントロールをする際の対応も参考に、刺激性下剤ではなく、水分を適度に含んだ便を形成する非刺激性下剤を選択しました。

刺激性下剤と非刺激性下剤の違い

便秘薬には⼤きく分けて、腸の粘膜を刺激して腸の動きを活発にする「刺激性下剤」と、便に⽔を含ませ便をやわらかくする「⾮刺激性下剤」の2種類がありますが、ボラギノールスムース便秘薬は⾮刺激性の便秘薬。直接腸を刺激することがないため、繰り返し服⽤してもクセになりにくい便秘薬です。

引用:https://www.borraginol.com/products/smooth/

田口
田口

小粒で最大服用量が18錠ということですが、そのような仕様にした理由はありますか?

沖津さん
沖津さん

一般的な下剤は、下剤を飲みすぎることで下痢になることも多く、下痢も痔の原因のひとつになることがあります。

「理想のうんち」=「ブリストルスケールの3〜5」としたとき、自分の体の状態をみながら細かく量を調整できる小粒タイプにすることで、腸やおしりへの負担を最小限に抑えることができます

最初は18錠だったとしても少しずつ量を減らしていけるので、自然な排便を目指すことができます。これらは、「肛門疾患(痔核・痔瘻・裂肛)・直腸脱診療ガイドライン2020年版」や「便通異常症診療ガイドライン2023―慢性便秘症」、先生や医療の現場の専門家などさまざまな方の意見を踏まえて、総合的に判断し、設計しました。

田口
田口

なるほど。ただたくさん飲んで出せばいいということではなく、理想のうんちに近づくように、錠数を細かく調整できるということなんですね。

心と体の健康を守る、便質改善の第一歩を

田口
田口

多くの方が“とにかく出す”ことに注目しがちですが、実は“どう出すか”も重要だと伝えていきたいということですよね。

沖津さん
沖津さん

はい。私たちが目指しているのは、ただ便を出すことではなく、“便質”を整えて快適に排便できる環境を作ることです。しかし、現状ではその意識がまだまだ広がっていないのが課題ですね。

田口
田口

確かに、“スッキリ出したい”という気持ちはあるものの、“便質”にまで意識が向いている人は少ないかもしれません。

沖津さん
沖津さん

患者さんのなかには、便質が変わったらどうなるかというイメージがまだできていない方が多いと思うんです。それに、排便の良し悪しは究極命に関わるものです。自信を持って自分たちが推し出せる商品を展開し、便質改善の重要性を伝えていきたいと考えています。

田口
田口

ひとつ思ったのは、「ボラギノール」という痔にアプローチする製品を販売されていますが、痔にならない世界になった場合、「ボラギノール」の売り上げが下がりますよね。そのあたりの課題は話に上がらなかったのですか。

沖津さん
沖津さん

会社の利益のために痔になることがわかってて見過ごすって、本当に痔の患者さんの健康全般を考えているのかと言われたらそうじゃないと思うんです。もちろん会社の事業として推進する必要はありますが、“売ること”を最優先にするのではなく、“大義”を大切にしたいと思っています。

実際、小売店の方たちも大義の方を重要視してくださって、「どうにかこの商品を届けたい」と営業をしてくれる方が多くいらっしゃるんです。だからこそ、痔の世界から見たあるべき便の形、便秘の患者さんに対する解決の方法やこうあってほしいという思いに寄り添う商品を打ち出すべきだと思ったんです。

田口
田口

なるほど。本当に患者さんの健康全般を考えられているなと改めて感じました。

沖津さん
沖津さん

また、便は腸のバロメーターとも言われ、睡眠、花粉症、口腔内環境など、さまざまな健康状態と関わっていますが、それもあまり知られていません。腸の健康を整えることは全身の健康、ひいては幸福度の上昇にもつながっていくことを伝えながら、便質の重要性を伝え、より健康な生活をサポートする商品を提供していきたいですね。

便秘改善の新提案!ボラギノール®︎ スムース便秘薬はこちら

「便秘薬に頼るのが不安」「できるだけ自然な排便を目指したい」そんな方は、「とにかく出せばいい」ではなく、「快適に出す」を考えた、新しい便秘薬。

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【ブランドサイトはこちら】https://www.borraginol.com/smooth-special/

後編へ続く→【後編】幸せは「便の質」から!キープレイヤー達がうんちの未来を語る