幸せは「便の質」から！キープレイヤー達がうんちの未来を語る【後編】

よろしくお願いします！

便秘薬は、できるだけ飲まないほうがいいと思っています。なぜなら、薬に頼らないと出せないということは、腸内環境が整っていない証拠だからです。でも、適切に使えば、とても頼れる味方にもなりますよね。

そうですね。私たち天藤製薬は、突き詰めると「痔にならない世界をつくろう」ということを目標に掲げています。痔の薬を扱う会社だから、それがなくなったらもう会社はいらないのではと思われるかもしれませんが、患者さん視点では医薬品を使わないに越したことはないですよね。

これまで天藤製薬としては、痔になったら対処する「痔にはボラギノール」だったところから、これからは患者さんが1番求める「ならない」を目指す必要があると考えています。ただ、どうしても痔自体がなくなることはなく、薬が必要な場面がある人はいらっしゃるとも思っています。そうした中で、「痔にならない世界を作ろう」という目標を掲げて、実際何ができるのかというところからスタートした結果、痔に関係の深い便の”質”に着目しはじめたんです。それで、今回の「ボラギノールスムース便秘薬」を開発しました。

便秘って単に「出ない」っていう問題だけじゃなくて、実はメンタルにもすごく影響するんですよね。

天藤製薬でも、便質を知ることが健康維持のカギと考えています。例えば、便の形が変わったら、それは腸内環境が変化しているサインかもしれない。観便って、ただの習慣じゃなくて、自分の健康を守るために必要なことなんですよね。

今回「ボラギノールスムース便秘薬」を開発する時にすごくこだわったのが、「心と体の健康」です。ただ単に便秘を解消するだけじゃなくて、便質を改善しながら、無理なく出せるようにするっていうのを大事にしたかったんですよ。

便秘薬ってたくさん飲めばいいわけじゃないんですよね。心と体の健康のためには、便秘薬を飲み過ぎて下痢になってもいけないですし、腸内環境をちゃんと整えながら、徐々に薬の量を減らしていくことが理想ですよね。

そうなんです。だからこそ「ボラギノールスムース便秘薬」は、「すっきりと出る」っていう感覚を目指して小粒にし、最大服用量18錠から細かく分量を調整できるようにしたんです。

私のところにも、便秘で悩んでる人が相談に来るんですけど、「便秘薬は絶対に飲みたくない！」って言う方が多いんですよ。でも、「いやいや、自力で出せないならお薬に頼らないと無理でしょ？」って思うんです。そんなとき、「市販の薬を一番少ない量で飲んでみたら？」とか「少しずつ減らしてみたら？」って話になるんですが、「ボラギノールスムース便秘薬」なら「これなら調整しやすいし、最大18錠から減らしていけるよ」って伝えられます。「便秘薬を減らしながら、腸活で出せるようになろう」っていう、最終的には薬を卒業できるという安心感もありますね。

私は腸活の話をする時によく「ブリストルスケール」の話をするんですけど、やはり、自分の便の状態をちゃんと把握することが健康管理の第一歩なんです。そもそも、自分の便の状態を知らないと、便秘なのか下痢なのかすら分からないですよね。自分の腸の状態が把握できないまま腸活しても、なにが変化したのか全くわかりません。

物事の成り立ちとして原因があって結果があるとき、便は食生活や生活習慣における「結果」です。その結果を見て原因を探り、どう改善すればいいかを考えないと、根本的な解決にはならないんですよね。自分の体のことを知らずにただ腸活を続けても、10年経っても変わらない可能性だってあります。

でも最近思うのは、便を見ている人も意外と多いんです。ただ、なにを観察したらいいのかがわからない。「ブリストルスケール」のような基準を知らないと、見ても「ふーん」と思うだけで終わってしまいます。

私がセミナーでブリストルスケールを紹介すると、「そんな基準があるんですね！」と驚かれることが多いです。私は手書きのイラストで紹介するんですが、それを見せると皆さん一気に理解してくれます。そして、その基準を知ると、みんな自然と自分の便をちゃんと観察するようになるんですよ。「今日は4でした！」「今日は7でした！」とか報告が来たりすることもあります。特に女性はこういう情報交換が活発ですね。

そうなんです。知識を得るだけで、腸活の効果がぐっと上がるんです。腸活は、自分に合った方法を続けることが大事です。何が合うかって、人それぞれ違うから、自分の体と向き合うことがすごく重要なんです。

便質改善することでの影響としては、腸活と聞くと「便通を良くすること」や「便秘の改善」といったイメージが強いと思われがちですが、それだけにとどまらないことです。

実際、腸内環境は便だけでなく、睡眠や花粉症、口腔内の健康など、さまざまなことに影響を与えています。腸はまさに健康のハブのような存在で、その状態を知るためのバロメーターが「便」なんです。これがもっと広く理解されると、腸活の考え方自体が今までのものより深まって、便を見ることの重要性も自然と高まるのではと思いますね。

はい。そのためには、単に情報を発信するだけでなく、このように対談させてもらったり、ウンログ内で観便検定を作ってもらったり、具体的な商品やツールとセットで伝えていくことが重要だと思っています。今後は、そういった形で腸活をより分かりやすく、実践しやすいものとして展開していきたいですね。