新生活に歓送迎会! 胃腸にはつらいシーズン到来!?
日に日にあたたかく、すっかり春めいてきました。
桜前線は北上中でまだまだお花見シーズンの地域もありますし、新生活がスタートしてそろそろ一カ月、歓送迎会や新しい仲間とのコミュニケーション(という名目の飲み会)もあり、何かとお酒を飲む機会も増えるときではないでしょうか。
楽しく飲むお酒は、ストレスの発散はもちろん仲間同士の連帯感も高まり、今後のコミュニケーションを円滑に進めるための有効なツールですが、間違った飲み方をすると胃腸に負担をかけ、翌日の仕事に支障をきたしてしまいます。
飲み会の翌日におなかがゆるくなったり、逆に便秘になったりなどという話もよく聞きます。どうせ飲むなら体に負担をかけない飲み方をしたいものですよね。
そしてご存知でしたか?
お酒は上手に飲めば、便秘で悩む方にとって良薬ともいえるほど、実は優れた飲み物なのです。
今回は胃腸にはつらい飲み会シーズンに向けて、便秘解消にも繋がるお酒の上手な飲み方を紹介します。
酒は百薬の長、便秘解消にも効果があるんです
いわゆる「のんべえ」の自衛手段として「酒は百薬の長」という言葉がありますよね。中国古代の史書「漢書」が元になっているそうですが、実はこれには続きがあります。
正確には「酒は百薬の長 されど 万病の元」が全文だそうです。
酒造メーカーの陰謀か都合の良い部分だけが有名ですね(笑)
確かに適度に飲酒をする人の方が、過度に飲酒したり全く飲まない人よりも長生きをする、というデータがイギリスの医学者であるマーモット博士をはじめとした複数の研究者から発表されています。
お酒に薬効はありませんが、主成分であるアルコール(エタノール)は血液凝固防止作用があり、心筋梗塞や狭心症など虚血性心臓病の予防効果があるとの研究結果が多数報告されています。
また、アルコールにはHDL-コレステロール(善玉コレステロール)を増加させ、動脈硬化を予防する作用もあります。
さらに、アルコールは刺激物質の一種であるというのは有名ですが、適度な飲酒は腸の収縮運動を活性化させるため、便秘解消にも良いのです。例えばビールなどの炭酸入りのお酒は、炭酸による腸への刺激も加わり、アルコールの刺激との相乗効果で便秘解消には最適といえます。
ビールならば中瓶程度、適度な量で腸を活性化
で・す・が、以上の効果はあくまで「適量」である場合です。「されど万病の元」と続くように、過度の摂取はさまざまな悪影響を体に及ぼします。
例えばお酒は便秘解消に良いとお伝えしましたが、過度なアルコールは分解するのに多量の水分が必要になるため、腸内の水分を奪ってしまい、アルコールの利尿作用と重なって逆に便秘を悪化させてしまいます。
では「適量」とはいったいどのくらいの量なのでしょうか?
実は適量には具体的な量が示されており、純アルコールに換算すると、男性が1日あたり25g、女性が1日あたり15gだそうです。
お酒にはアルコール度数が記載してありますので、これを元に飲酒量を計算すると、ビールなら中ビン程度まで、缶チューハイなら1本分くらいまでになります。
えっ?少なっ!? と思った人も多いのではないでしょうか?
確かにのんべえの方には物足りないかもしれませんが、何事も適量が大事、「もうちょっと飲みたい」で止めておくべきなのです。
おつまみ選びはとっても大事! 〆の誘惑に負けるなかれ
お酒のお供であるおつまみは、楽しい会話に花を咲かせるためのマストアイテムですよね。
飲み会の席ではついつい脂っこいものや塩辛いものを食べがちですが、これはNGです。
なぜなら脂肪分は消化不良を起こしやすく、塩辛いものは胃酸過多になりやすいため、胃腸に負担をかけ下痢を引き起こす可能性が高いためです。
〆に高カロリー、高脂肪、高塩分と三拍子揃ったラーメンなどを食べることも同様の理由によりNGです。散々体に悪い揚げ物などを飲み食いした後に大量の炭水化物を摂取することが体に良いわけありません。
そこでオススメのおつまみは、たこわさと海藻サラダです。たこわさや海藻サラダは低カロリーであることはもちろん、ビタミンBやミネラルが多く含まれており、アルコール分解時に失われる栄養分を補ってくれます。
また、枝豆や冷奴、大根サラダなども低カロリーで食物繊維が豊富なためオススメです。
まとめ
いかがでしたか?
お酒は適量に飲み、おつまみにも気を配ることで胃腸の負担も減り、良薬にも成り得ます。
これから何かと飲み会の多い時期ですが、正しい飲み方を身につけ、楽しく健康に乗り切りましょう。
ライター Piron3
食品会社で働く傍ら、うんトピで記事執筆中。
食品がスゴク腸活に役立つことを知って、今更ながらびっくり!
仕事の経験と知識を活かし、老若男女にわかりやすい記事の執筆を心がけます。