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1口 20 回噛んで食べる! 便秘解消&ダイエットに

よく噛んで食べましょうって子どものころから言われたけれど…

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小さい頃、食事中に親から、「よく噛んで食べなさい」と言われた人は多いのではないでしょうか。実は食事をよく噛んで食べることは、健康面でさまざまなメリットがあり、この事実は科学的にも証明されています。

噛めば噛むほどお腹いっぱいになる! 少ない量で満足感

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食事をよく噛んで食べることのメリットの一つに、少ない量で満腹感を感じることができ、食べ過ぎによる肥満を防ぐ効果があります。人間は脳の満腹中枢から出る指令により、満腹感を感じることができますが、満腹中枢を刺激するには、以下のものがあります。

  • 胃壁が伸びる
  • 血糖値が上がる
  • 咀嚼による脳への刺激

食事をよく噛むと満腹感を感じやすい

まず、食事を噛むという行為自体が、脳を活性化し、交感神経が刺激されるので、満腹中枢を刺激させる働きがあります。

また、満腹中枢を刺激させるものの一つに血糖値の上昇があります。食事で血糖値を上昇させるには、20分程度かかります。食べるのがあまりに早い人は本当は十分食べているにもかかわらず、満腹感がないために食べ過ぎてしまうということが起こります。食事をよく噛んで食べれば、それだけ食べるスピードも遅くなるので、適量の食事で満腹感を感じることができるのです。

さらに、食事をよく噛むことで、唾液が分泌されます。唾液にはアミラーゼと呼ばれるデンプンの消化酵素が含まれています。ごはんをよく噛むと甘味を感じるのは、デンプンが単糖類に分解されているためで、この状態で消化器官に送り込まれることで、早めに血糖値を上げることができます。

ダイエット効果も

食事を食べると体がぽかぽかしてくるのは、誰もが経験したことがあると思います。これは、食事誘発性体熱産生(DIT)と呼ばれ、食事により消化管が働き出すことで、熱エネルギーの生産が増すようになります。

食事をよく噛んで味わって食べると、味覚や嗅覚が刺激されることで、DITが増え、消費カロリーが増えることが分かっています。

唾液が出れば出るほど胃腸がうれしい! 消化促進効果

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食事をよく噛むことで、食事を細かく砕くことができるので、胃の消化負担を減らすことができます。胃腸への消化吸収の負担が減ることで、体はその分の労力を排泄に回すことができます。

極端な話ですが、断食などにより食事を抜くと、急に便通が良くなるのはこのためです。排泄が促進されれば、便秘解消につながり、腸内環境も改善されるようになります。日頃から食事をよく噛んで、胃腸を労わりたいですね。

まだまだある!噛むことのメリットあれこれ

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食事をよく噛むことで生じる効果はまだまだあります。

むし歯予防

食べ物を食べると、むし歯菌の働きにより、口の中が一時的に酸性になります。口の中が酸性になると、歯のエナメル質からカルシウムなどが出ることで、歯が溶けます(脱灰)。唾液は、口の中を中性に保ち、さらに歯の再石灰化を行うことで、むし歯を防ぐことができるのです。

また、食事をよく噛むことにより、食べカスが洗い流されるので、虫歯の予防だけでなく、食べカスによる口臭の発生を防ぐ効果もあります。

脳の活性化

食事でよく噛むなど、顎を使う動作により、脳の血液循環がよくなることで、脳を活性化させることができます。スポーツ選手がガムを噛んでプレイをしていることがありますが、実は脳を活性化させて、集中力を高めているのですね。

また、食事をよく噛むことは、集中力を高める以外にも、物忘れなどの認知機能の低下を防ぐ効果があります。

あごの筋肉を鍛えて小顔効果

食事をよく噛むことは、顎や頬の筋肉をよく使うので、筋肉が鍛えられ、小顔効果が期待できます。

また、子どもが食事をよく噛んで食べることは、顎の発達や、歯並びにも影響を与えます。

高齢の方は、食事をよく噛むことで、筋肉の衰えを防ぐことができ、いつまでも明瞭な発声を保つことができるようになります。

ガン予防効果

唾液には「パロチン」と呼ばれる成長ホルモンが含まれており、このパロチンには、先に説明した歯の再石灰化を助ける働きのほかに、発がん物質の働きを抑える効果があります。がんの原因には、いくつかの発がん物質との関連性が指摘されていますが、食事をよく噛むことで、がんを予防することもできるのです。

まとめ

昔から「食事はよく噛んで食べる」と言われてきましたが、食事をよく噛むことには、さまざまな健康のメリットがあることが分かりました。目の前に美味しい食事があると、ついつい早食いになってしまいがちですが、一口一口よく噛んで、しっかり味わって食べたいですね。

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