赤ちゃんの便秘は、お母さんのせいじゃない!!赤ちゃんの便秘の悩み解消術!!
子育て中のお母さんは、日常の疲れとなれない子育てに、心も身体も逼迫してしまいがちです。
ぐずっている赤ちゃんをあやしながら、「なかなか落ち着いてくれないな〜」と、その原因を色々と推測するわけですが、その時「そういえば、最後にウンチ見たのはいつ頃だったっけ……」と思ったら、ひょっとすると赤ちゃんは便秘でお腹が張っているのがぐずりの原因のかもしれません。
言葉を話せない赤ちゃんは、泣くことでしか不快感を使えられません。赤ちゃんは生きることの新米、お母さんは育てることの新米で、なかなか意思疎通がうまく行かないものです。
今回は、赤ちゃんの便秘の原因から、その解消法までをお知らせします。
あれ?今日はウンチ出てないよ?便秘かな?
「今日、うんちが出てない。どうしたのかな?」と思ったことはありませんか?
当然ながら、食べたものが、うんちになるわけですから、その赤ちゃん食形態が変化するば、排便の状態や回数も変化します。新生児の時は、一日何回も出ていたのが、成長や環境の変化に伴い出なくなることもあります。「今日出てない」から便秘というわけではなく、赤ちゃんの食事、情緒、反応により総合的に判断するものなのです。
では、どうなったら便秘と判断できるのでしょう?
- 3日以上排便が無く、ミルクやご飯に意欲が無い、又は吐いてしまう
- 眠りが浅い、苦しそう
- 機嫌が悪い
- いつもよりお腹が張っている
- 呼吸がしんどそう
などの要素が重なっている時は便秘を疑ってください。
逆に、元気でよくミルクを飲み、楽しく遊んでいる様子があれば数日便が無くても、赤ちゃんは大丈夫です。
赤ちゃんが便秘になる3つの要素とは?
赤ちゃんの排便は、成長や食事に影響して変化します。授乳だけだったところに、離乳食が始まれば、当然、排便リズムも変わってきます。では、その変化の中でどうやって便秘かどうかを判断するのか? 赤ちゃんが便秘になる3つの要素を紹介します。
①ミルクの吸収量が変化して
日々成長する赤ちゃんの哺乳量は、成長に伴い増加し、排便回数も増える事があります。しかし、胃腸の成長により吸収能力も高まるため、ミルクやお乳をしっかりと身体が吸収できるようになる結果、排便量が減る事があり、それが行き過ぎると便秘になります。
②発熱や発汗、身体の異常による変化
赤ちゃんの体温は比較的高く、また、容易に発熱や免疫力の未熟による病気にかかりやすい状態です。発熱や発汗による代謝が原因で水分が失われ、脱水状態に陥り排便が少なくなることがあります。
③成長段階による食の変化
離乳期にある赤ちゃんは、時に水分不足となります。食事から栄養を摂取するようになると、食物繊維が多い物、ミルクから栄養摂取していたミルクの時代より、摂る水分量が絶対的に低下してしまう事があります。そうなると便が固くなり、まだ筋肉の発達してない赤ちゃんは便秘しやすくなるののです。
赤ちゃんが便秘?の時に試したい3つの方法
では、実際に赤ちゃんが便秘になった時、どう解決したら良いでしょうか?
頭を抱えるママに、試していただきたい便秘解消術をご紹介します。
①お腹と背中のマッサージ
大人の便秘解消でよく聞く方法として「の」の字マッサージがありますが、これはもちろん赤ちゃんにも有効です。
赤ちゃんを仰向けで寝かせて、お腹を時計回りに手のひらでゆっくり、優しく撫でてあげましょう。強くすると赤ちゃんは苦しいので、優しく声をかけながら行えれば赤ちゃんも安心ですね。
今度は、背中です。実は、脊椎の左右の両脇には排便を催すツボがあります。ただ、赤ちゃんは、ツボをピンポイントで押すことは難しいと思いますので、赤ちゃんの腸骨より少し上の部分、背骨の両脇を広めの範囲で撫でてあげてください。
タテ抱っこすると、お母さん一人でもやりやすいですよ。
そして、最後に、赤ちゃんのお尻をマッサージをしましょう。肛門のすぐ上のくぼみあたりを優しく押したり、とんとんとリズミカルに叩いたってください。腹ばいにするとやりやすいですよ。
②水分補給がやっぱり肝心
うんちが固いと出づらいのは大人と一緒。水分補給で便秘が解消されることが多くあります。
赤ちゃんの水分と聞くと、「ミルクや母乳をたくさん飲ませるってこと?」と思いがちですが、赤ちゃん用の水や麦茶、スポーツ飲料等も市販されています。月齢で摂れる水分の種類は異なりますので、合ったものを飲ませてみるのも一つです。
③食べ物で便秘解消
卒乳時期になると、食べ物が原因で便秘になることがあります。キーワードは、食物繊維。
いも類、根菜類、葉物野菜を使って、便のかさが多くなるようなご飯を食べさせてあげてください。赤ちゃん用のヨーグルトもあるので、腸内環境が整うような食べ物で便秘解消を試みるのも良いですね。
4. どうしてもでない……時には浣腸を
色々と試しても中々でない……。そんな時は、浣腸を試してみてください。
赤ちゃんに行う浣腸で、安全な方法は、綿棒浣腸です。方法は、大人が耳掃除などに使用する綿棒をほぐしたものを使います。
タイミングは、腸の動きが活発になる授乳や食後30分程度たった時に行います。
おむつを広げ、汚れないように注意しながら、赤ちゃんの両足を持ちあげるか、足が動かないように誰かに抑えて貰いながら、綿棒にベビーオイルを塗って綿棒の棒部分が粘膜を傷つけないよう工夫し、肛門周囲から円を描いて広げるように綿棒を挿入します。
1cmから2cm程度入れたら、くるくると綿棒を回しながら刺激し、赤ちゃんのお腹を優しく押してみます。それでいきむような仕草があるかどうかを確認してください。
お医者さんにかかる判断は?
いつもはそうでもないけれど、3日程経ったのに便秘だと言う場合は、一度綿棒浣腸やおなかや腰のマッサージをしてみましょう。
もし生まれた時から便秘がちと言う時には、医療機関への早めの相談が必要です。特に、ミルクを飲んでも吐き出す、ミルクの飲みが悪い、調子が悪そうにしているなどがあれば、より早期の受診が必要です。
それでも便が出ない場合は、医療機関の受診が必要です。
機嫌が悪くなく、ミルクや食事に変調を来たさない場合は、少し様子を見ても良いでしょう。
機嫌が悪く、ミルクも食事も進まない場合は、日数に関係なく医療機関へ相談してください。
わたしは、最初、やり方のコツがうまくつかめず、子供が月齢3か月位の頃に、小児科でやり方を指導いただきながら、浣腸していただきました。綿棒1〜2cmとはいえ、「こんなに入るの?」と驚きました。一番最初の小児科では3日位出なかったら出してあげてくださいと指導されましたが、別の機会で行った別の小児科では「元気で、苦しそうにしてなければ3日で出さなくても大丈夫ですよ」と指導されました。それよりは自分で出せるように、水分、マッサージなどで出せるように頑張ってもらっています。
まとめ
大人とは違う食事をする赤ちゃんの排便や排泄について悩みを感じているお母さんはたくさんいます。自分だけではない事を知って、安心してください。まずは、水分や食事を調整して、マッサージを。それでも効果が無い時には、浣腸を試してみてください。
初めから完璧なお母さんはいません。出来なくて当然ですので、赤ちゃんと一緒に少しずつ成長してください。困ったときには、出産した病院の助産師さんや小児科に頼ることもできます。