春野菜といえば、たけのこ!
たけのこが店頭に並び始めると、春の訪れを感じる人も多いのではないでしょうか?
旬のたけのこは、便秘解消にとっても強い味方なんですよ。
そんなたけのこの栄養や食べ方、選び方と共にご紹介しましょう。
ぐんぐん伸びる竹の成長力を秘めたたけのこ
かぐや姫の成長スピードの由来となった成長の早い竹! 植物の中でも成長スピードは群を抜いています。
その竹の成長力を秘めているのが、たけのこです。
「たけのこ」とは、まだ地面から顔を出していないか、わずかに顔を出したばかりの若い竹の幹の部分をいいます。
たけのこは、春の訪れを感じさせてくれる風味豊かな野菜ですね。
店頭で売られているのは、孟宗竹(もうそうちく)という品種で、1日1m以上伸びるパワーを秘めているそうです。
このたけのこが、どのように便秘解消に役立つのでしょうか?
食物繊維とカリウムが春のデトックスを促す
たけのこは、とても歯ごたえがありますが、不溶性の食物繊維をとても豊富に含んでいます。
不溶性の食物繊維は、腸内で水分を吸収して大きく膨らんで、便のかさを増し、腸を刺激してぜん動運動を活発にして、排便を促します。
また、不溶性の食物繊維の効果により、腸内の有害物質もすみやかに排泄となります。
さらに、たけのこは、カリウムも豊富に含んでいて、体内の余分なナトリウムの排泄を促すので、デトックス効果もあります。
通常、野菜のカリウムは、茹でると流れ出てしまいますが、たけのこのカリウムは、茹でても減りにくいという特長があります。
また、たけのこの切り口に出る白い粉は、チロシンというアミノ酸のひとつで、神経伝達物質の原料となり、脳の働きを活発にする働きがあります。
洗い流してしまってはもったいないですね。そのまま食べましょう。
知っておきたい、おいしいたけのこの選び方
便秘解消、デトックスのためにもぜひ食べたいたけのこ。
せっかく食べるなら、おいしいたけのこを食べたいですね。
たけのこは、地面から顔を出すか出さないかくらいの時期に収穫されたものは、苦味やアクが少なくおいしいといわれています。
収穫時期が遅れてしまうほど、繊維質が多くなって硬くなり、苦味も増して、食べられなくなるそうです。
たけのこは新鮮さが命ですね!
掘りたてのものが入手できたら一番良いですが、スーパーなどで買う場合には、選ぶポイントがいくつかあります。
それでは、おいしいたけのこを選ぶポイントをご紹介しましょう。
- 太くてずっしり重みのあるもの
- 皮は薄茶色で、艶と湿り気があり、産毛が生え揃っているもの
- 先端が黄色で、皮が開いてないもの
- 形は釣鐘型(根元より中間部分の方が太い)をしている
- 節目の間隔が狭い
- 根元のいぼが小さい
- 切り口は変色してない、白くてみずみずしいもの
おいしいたけのこを買ったら、早速、アク抜き(下茹で)しましょう!
アク抜きってちょっと面倒? この手間がおいしさのもと
たけのこは、地面から掘った瞬間からどんどんアクが強くなります。そのため、よほど掘りたてでない限り、アク抜きは必須です。
それでは、アク抜き(下茹で)方法いってみましょう!
- 外側の開いている皮は剥く
- 皮のまま良く洗う
- 皮にも風味があるため、皮は剥がずに先を切り落とします
- たけのこは中に空洞があるため、縦に1本包丁で切り込みを入れます
- 鍋にたけのこが完全にかぶるくらいの水と米ぬか(目安:たけのこ3本に1カップ)、唐辛子(目安:たけのこ3本に2~3本)、たけのこを入れて、沸騰したら、弱火にして40分強ゆでます
- 竹串が根元部分にすっと通ったら、火を止めて、自然に冷めるまで待ちます
- 切り目から皮をむきます
- あくが気になる場合は、半日ほど水にさらします
※米ぬかは、たけのこのアクを吸収します。
※唐辛子は、日持ちを良くします。
※火を止めたら自然に冷ましましょう。水道水で冷ますと風味が損なわれます。
たけのこは、先端と根元でかなり硬さが異なりますので、調理の際、使い分けるとよいでしょう。
先端の部分は、柔らかいので、和え物や酢の物に最適です。
その下の穂先は、サラダや炊き込みご飯などに、中央部分と根元部分は、煮物や炒め物、天ぷらなどに。根元部分は、繊維を断つように千切りなどにすると食べやすくなります。
ゆでたたけのこの保存方法は、密閉容器に水を張って、ゆでたたけのこを入れ、冷蔵庫で保存します。
ときどき水を交換して1週間くらいはもつようですが、時間が経つほど、渋みや苦味が出るため、早めに食べきるのが良いでしょう。
まとめ
たけのこは、おいしくいただくために、アク抜きというひと手間が必要です。
しかし、このひと手間でおいしくなり、便秘解消、デトックス効果もあるたけのこ、食べないなんてもったいない!
たけのこの歯ごたえを楽しみながら、便秘解消しましょう。