話題のカリフラワーダイエットで便秘解消
カリフラワーと聞いて皆さんは何を連想されますか?
白い、ブロッコリーより影が薄い、ブロッコリーほど食ないなど思われた方も多い? なにかとブロッコリーと比較されがちなカリフラワーですが、実はダイエットをするならブロッコリーよりカリフラワーの方が適しているといわれています。
視点を海外に移すと、最近健康に敏感なニューヨーカーをはじめとして「カリフラワーダイエット」がブームになりつつあり、その効果に注目が集まっているようです。
でも、どうして? カリフラワーには、いったいどんなダイエット効果があるのでしょうか? 今回は身近にあるけれども馴染みの薄いカリフラワーについて、その歴史や効能を交え、ご紹介したいと思います。
ダイエット食品として再注目されるカリフラワー
今では食卓に並ぶことが多くなったブロッコリーですが、そういえば昔はカリフラワーの方をよく食べていたなぁと思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
カリフラワーは「花キャベツ」という別名があるように、ブロッコリーと同じくキャベツの変種。ブロッコリーの突然変異と品種改良により生まれた野菜です。
ですが、食用として日本で広まったのはカリフラワーが先で、昭和50年ごろまではカリフラワーの方がブロッコリーより市場で圧倒的なシェアを占めていました。その後昭和60年ごろを境に立場が逆転します。それはちょうどその頃、アメリカでブロッコリーが健康に良い野菜として認められ、緑黄色野菜を摂取する動きが日本にも広まったためです。
今ではすっかりブロッコリーの方がメジャーですが、最近ダイエットに良いとして再びスポットライトが当たるようになりました。
カリフラワーにはビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6といったダイエットに欠かせないビタミンB群が含まれています。これらは糖質や脂質がエネルギーに変わるのを補助したり、たんぱく質と協力して代謝を促す役割を担っています。
また、アンチエイジング(若返り効果)に欠かせない、高い抗酸化作用を持ったビタミンCも豊富に含まれています。
ビタミンCやビタミンB群はブロッコリーにも含まれていますが、では、カリフラワーは何が違うかと言うと、カリフラワーのビタミンCやビタミンBは水に溶けにくい性質を持っていることです。その理由は、カリフラワーに豊富に含まれる水溶性食物繊維にあります。ビタミン類の中でもビタミンCなどの水溶性ビタミン類は熱に弱く、水に溶けやすい性質を持ちますが、カリフラワーの豊富な食物繊維で守られるため、ブロッコリーに比べ熱による破壊が少なく、水に溶けにくいといわれています。
ブロッコリーやカリフラワーは茹でて食べることが多いと思いますので、カリフラワーの方がブロッコリーに比べビタミン類を摂取しやすいといえるのです。
そして、豊富な水溶性食物繊維は水に溶け膨張することで大腸の収縮活動を助け、老廃物を体外に排出させます。
豊富な食物繊維を持つカリフラワーで、腸内フローラを改善しながらダイエットをしましょう
また、ダイエットをする上で特に大事なことは腸内環境の正常化です。
腸内には種類にして約10001種、個数にして500兆〜1000兆個ほどの腸内細菌が住み着いています。これらは大きく善玉菌と悪玉菌、そのどちらでもない日和見菌に分類され、まるで花畑のように見えることから「腸内フローラ」と呼ばれています。
通常、この3つの細菌群が均衡を保つことで健康を維持しますが、何かの事情でバランスが崩れ悪玉菌が増えると、身体にさまざまな異常をきたします。
増えた悪玉菌によって過剰に生み出された有害物質は、本来吸収されるべき栄養素を阻害すると言われています。逆に善玉菌が増えることで体の代謝によって生まれる不要物(ゴミ)が皮下脂肪に蓄積されずきちんと排出されるので、痩せやすい体質になるのです。
そして、その善玉菌のえさとなるのが水溶性食物繊維といわれています。
さらに、カリフラワーは茹でた状態で100gあたり約26kcalと低カロリーで、上記の理由とあわせるとダイエット食品として注目が集まるのも頷けます。
そこで最後にダイエットに適したおすすめの食べ方をご紹介します。
ダイエットにおすすめのカリフラワーは、スープで食べるのがベスト!
おすすめはズバリ「カリフラワーのポタージュスープ」です。
スープといえばお腹にたまりやすく、それでいて栄養バランスを整えやすいのでダイエットで活用している人も多いのではないでしょうか。
茹でたカリフラワーをほぐし、豆乳を混ぜてミキサーにかけます。その後ザルでこしたものを温め、コンソメと塩コショウで味付けします。置き換えダイエットにも使えますのでぜひお試しください。
ぜひカリフラワーダイエットを試してみてはいかがでしょうか?
ライター Piron3
食品会社で働く傍ら、うんトピで記事執筆中。
食品がスゴク腸活に役立つことを知って、今更ながらびっくり!
仕事の経験と知識を活かし、老若男女にわかりやすい記事の執筆を心がけます。