この春から新生活を迎えている人も多いことと思います。
「生活が変わると便秘になりやすい気がする。。どうしてだろう?
こんな疑問をお持ちの人は多いのではないでしょうか?
新生活に便秘になる人は、実は多いのです。
春は、生活環境が変化しやすい時期です。この変化に慣れない間は、体の緊張、ストレスが引き金となって、便秘になりやすいのです。
新しい季節に、便秘にならないために気を付けたいポイントをご紹介しましょう。
出会いと別れの季節 「変化」が便秘の引き金に
春は、ウキウキする季節ですが、反面、体の不調も起きやすい時期ですね。
それはどうしてなのでしょう?
春は、進学、就職、転勤、異動など生活環境が変わることが多いですね。
この慣れない環境が、知らず知らずのうちに、私達の心と身体にストレスとなって、緊張した状態が多くなります。さらに、睡眠サイクルや食事の時間などがそれまでと変わることで、自律神経が乱れ、便秘が引き起こされます。
自律神経は、血管や内臓の働きを調整しています。
不安や緊張などのストレスがかかっている状況で、優位に働く交感神経と、ゆったりとリラックスした状況で、優位に働く副交感神経の2つがあります。
この交感神経と副交感神経のバランスが崩れて、どちらかが優位になった状態のままになると、身体にいろいろ不調が起きてきます。
胃腸の働きも自律神経が調節をしているため、自律神経が乱れると、とても影響を受けます。
自律神経と腸内環境は深く影響しあっている
自律神経は、24時間稼動して体のさまざまな器官の働きを司っています。
通常は、日中、仕事や勉強、運動などで活動中は、交感神経が優位となり、体は、緊張状態になっています。
そして、食事中や夜の入浴、睡眠中は、副交感神経が優位となり、消化管の働きを活発にし、翌日のエネルギーを作り、心身をリラックスさせて、疲れを癒し、明日の活力を蓄えます。
しかし、ずっとストレスを感じている状態では、常に交感神経が優位となるため、胃腸などの消化管の働きは悪くなり、消化不良や便秘になります。
さらには、便秘になると、腸内環境は悪玉菌が優位になり、代謝機能が低下してしまい、体に必要な栄養分が十分吸収されなくなります。そして悪玉菌によって腸内の腐敗が進み、有害物質を作ります。
その有害物質が吸収され、全身にまわると、体に不調が起きます。
体にさまざまな不調がおこると、自律神経も益々乱れるといった悪循環に陥ります。
従って、自律神経のバランスが良い人は、腸内環境も良く、腸の調子が良い。自律神経のバランスが悪い人は、腸内環境も悪くなり、腸の調子も良くありません。また逆に、腸内環境が良い人は、自律神経のバランスも良く、腸内環境が良くない人は、自律神経のバランスも崩しやすいといえます。
春の便秘対策その1 食生活の見直しで腸内の善玉菌を増やそう
便秘を予防するために、まず腸内環境を整えることを意識しよう!
腸内細菌のバランスを善玉菌優位にするために、1日3回規則正しく食事をしましょう。
善玉菌のエサとなる食物繊維や善玉菌を増やすのに役立つ乳酸菌などを含む発酵食品を積極的に摂ることを心がけましょう。
食物繊維は、根菜や海藻類、きのこ類に多く含まれています。
また、乳酸菌を含む発酵食品といえば、ヨーグルトやキムチなどがあります。
これらを、毎日の食事に取り入れていきましょう。
春の便秘対策その2 自分なりの自律神経調整法をみつけよう
便秘を予防するためには、自律神経のバランスを保つことも大切です。
ストレスで緊張が続き、交感神経が優位になりすぎて、崩れてしまう自律神経のバランスを調整する方法をご紹介します。
オンオフを上手に切り替える
仕事がひと段落したときなどには、休息をとり、リラックスできる時間を作りましょう。
休日は仕事のことは考えず、気分転換をするなど、オンとオフを上手に切り替えて、副交感神経が優位になる時間を持ちましょう。
睡眠や食事サイクルを規則正しくする
睡眠時間や食事時間は、副交感神経が優位に働く時間です。これらの時間をしっかりとって、1日の疲れを癒しましょう。
水分を意識してとる
水を飲むことで胃腸が刺激され、副交感神経の働きが高まります。
深呼吸をしよう
不安や緊張したときには、ゆっくり深呼吸をすると、副交感神経の働きが高まります。
口角をあげる
作り笑いであっても口角をあげた場合、副交感神経の働きが高まることが報告されています。
笑顔でいることが、心身のリラックスにつながります。
これらを参考に、自律神経のバランスを徐々に整えていきましょう。
まとめ
「春と共に便秘が訪れる」なんてサイクルとは、早くさよならしたいですね。
日頃から腸内環境を整えておくことは、自律神経のバランスを保つことにもなります。
新生活でのストレスを日々上手にリセットして、毎日の腸活で春の便秘を回避しましょう!