冬の便秘に悩んでませんか?
寒い冬、皆さんはどのように過ごしていますか?
外は寒いから暖かい部屋でぬくぬくと過ごしている、休日は特にしたいこともないから食べて寝てばかりだ、トイレに立つのも寒いから我慢しよう、忘年会や新年会が多いからとにかく飲んだり食べたりが多い、こんなふうに過ごしていることが多くはないでしょうか? 実はこれらのことはすべて冬便秘の原因の一つであり、普段便秘に縁がない人でも便秘になってしまう可能性があるため注意が必要です。
冬の便秘の原因は食生活だけではないって知ってましたか?
冬に便秘になりやすいほかの原因として、自律神経の乱れがあります。
自律神経とは循環器や消化器、呼吸器など自分の意思とは無関係に24時間働く体の機能をコントロールする神経のことで、体が活動しているときや緊張しているときなどに機能する交感神経と、体が急速しているときやリラックスしているときに機能する副交感神経から成り立ち、2つの神経がバランスよく機能することで体を正常に保ちます。 そして、胃腸の働きも自律神経によってコントロールされているのですが、気候が寒くなってくると体温が奪われるのを防ぐために交感神経が血管が収縮させ、これにより胃腸の動きが停滞しがちになり、結果として便秘が起こりやすくなってしまうのです。
さらには便秘が続くことでストレスを抱えるようになり、そのストレスがまた便秘を長引かせるといった「冬バテ」と呼ばれる悪循環が生まれます。
夏バテの場合、秋になり気候が落ち着くと症状が緩和されていきますが、冬バテは体を十分に休めることなく体が活発になる春を迎えることが多いため、その症状はさらに長引くことになってしまうのです。
冬便秘は旬な食べ物で解消しましょう
ではそんな冬バテを引き起こす便秘にならないためにはどうしたら良いのでしょうか?もちろん規則正しい生活を送るなどの生活習慣の改善も大切です。そしてやっぱり欠かせないのが食生活の見直しです。
特に旬の食材には、変化する気候に体が適応するのに必要な栄養素が豊富に含まれており、せっかく食べるのであれば旬のものを食べる方が良いと言えます。
冬が旬な栄養たっぷりの青菜野菜、オススメの調理法はズバリ鍋料理
そこでオススメしたい冬が旬の食材は、食物繊維が豊富な春菊やアシタバなどの青菜野菜です。
たとえば、春菊には100g中3.2g、アシタバには100g中5.6gもの食物繊維が含まれており、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維のバランスも良いため、腸内環境の改善に役立ちます。 また、葉緑素をたっぷり含んだ緑色野菜には強い抗酸化作用もあり、免疫力を高め胃腸を活性化させるのに効果があると言われています。
ただ、これらの青菜野菜も茹でてしまうとせっかくの栄養が茹で汁に逃げてしまうため、冬ならではの料理法である鍋料理としていただくのはいかがでしょうか。
鍋料理はスープも一緒にいただくため、栄養もしっかり摂取できオススメな料理法です。 そして、鍋料理には青菜野菜のほか、普段の食生活では不足しがちな水溶性食物繊維を含むキノコ類や海藻類なども入れてあげると、2種類の食物繊維によるW効果で腸内環境の改善もさらにはかどります。 何より鍋料理は冷えた体を内側からしっかり温め、冷えにより収縮した血管をしっかり伸縮させ、胃腸の機能を回復させる効果をもたらしてくれます。
また、これらの具材はローカロリーなものが多く、スープでお腹が満たされるため、ダイエットを気にする女性にもオススメな料理です。 そして、せっかくであれば鍋のスープをゴマや豆乳の入ったものにしたり、具材に豚肉を加えたりすると、疲労回復や神経機能を正常に保つために有効なビタミンB1などの栄養もしっかり摂取することができ、冬バテにも効果的な料理になります。
寒さが続く冬はさまざまな理由により便秘になりがちですが、そんなときこそ旬の食材たっぷりの鍋料理で体を芯から温めて、便秘知らずの毎日を送りたいものですね。
ライター Piron3
食品会社で働く傍ら、うんトピで記事執筆中。
食品がスゴク腸活に役立つことを知って、今更ながらびっくり!
仕事の経験と知識を活かし、老若男女にわかりやすい記事の執筆を心がけます。