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最近流行りのもち麦やスーパー大麦はどうして良いの?

今話題沸騰中!スーパー大麦に注目!

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「スーパー大麦」をご存知ですか?

テレビのダイエット企画で紹介され一躍注目を集めるようになり、関連商品は手に入れにくい状況が続いています。 ダイエットはもちろん、腸内環境の正常化に効果が期待できるので人気なのでしょう。

このスーパー大麦、肥満が社会問題化していたオーストラリアで生まれました。オーストラリア連邦科学産業研究機構が10年の月日をかけて開発した非遺伝子組み換えのスーパーフードです。

そして同じく「もち麦」も腸内環境を整える食材として注目されています。

普通の大麦も十分凄い

スーパー大麦やもち麦以外の大麦では効果が期待できないわけではありません。 むしろ優れた栄養食品なんですよ。

大麦には可食部100gに対して9.6gも食物繊維が含まれています。これは白米の約20倍にもなります。 また、慢性的に不足しているといわれるカルシウムも白米の3倍、むくみ解消に効果があるカリウムも白米の2倍と、ミネラルの面でも優れています。

スーパー大麦の食物繊維とレジスタントスターチで腸内環境改善

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ここからは、スーパー大麦の特徴である、食物繊維レジスタントスターチについて説明します。

食物繊維には不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の2種類があり、それぞれバランスよく摂取することが大切です。それには水溶性食物繊維の割合を多くするのがポイント。不溶性食物繊維に偏ってしまうと、逆に便秘を悪化させることも。

白米や玄米が不溶性食物繊維の方が多いのに対し、大麦は水溶性食物繊維の方が多い珍しい穀物なんですよ。

白米や玄米が不溶性食物繊維の方が多いのに対し、大麦は水溶性食物繊維の方が多い珍しい穀物なんですよ。

不溶性食物繊維

腸内でほとんど消化されず、腸を刺激してぜん動運動を促します。 便通を良くして、便の量を増やしてくれるので便秘の解消に役立ちます。

水溶性食物繊維

体内で水分を吸収し、ゲル状になるのが特徴。善玉菌のエサにもなります。 スーパー大麦には普通の大麦の2倍の水溶性食物繊維が含まれています。 中でも注目したいのが「βグルカン」と呼ばれる成分。 各国が機能性食品表示を認めているほどで、食後の血糖値急上昇の抑制、腸の機能の維持、排便を促す、コレステロール値を下げるなど、その働きは多岐にわたります。

レジスタントスターチ

レジスタントとは、「抵抗する」を意味する形容詞。スターチは「でんぷん」のことです。
ここでの抵抗とは、小腸まででの消化に対する抵抗を意味するので、レジスタントスターチを適切に訳すならば「難消化性でんぷん」となります。

でんぷんは通常、小腸までで消化されてしまうのですが、レジスタントスターチは消化されずに大腸まで届きます。 大腸まで届くと、食物繊維のように働きます。排便を促し大腸内をキレイに。さらに善玉菌のエサとなり、善玉菌が住みやすい弱酸性環境を作る助けになります。もちろん悪玉菌は住みにくくなります。つまり腸内環境を良くするということですね。

レジスタントスターチは、ご飯やパスタなどをあえて冷やすことで増やせます。

「冷ご飯ダイエット」という方法も、よく見かけるようになりましたよね。レジスタントスターチ化することで摂取カロリーも抑えることができるんですよ。

このレジスタントスターチが、スーパー大麦には普通の大麦に比べてなんと4倍も含まれているんです。

もち麦とは? 普通の大麦と何が違う?

お米にも毎日のように食べるうるち性と、もちなど特別な調理で使うもち性がありますよね。

麦も同じで、押し麦や米粒麦など、大麦と聞いて思い浮かぶのはうるち性の大麦です。 対してもち麦はその名の通りもち性。もちもちした食感、うるち性の大麦より多い食物繊維含有量が魅力です。

スーパー大麦やもち麦を無理なく食事に取り入れてみよう

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腸内環境を整えるのに大活躍の大麦類ですが、定期的に摂取するのは大変な場合も。

普通にご飯に混ぜてもいいですが、独特の匂いや食感があり、長続きしないという意見もあります。 ですからグラノーラに混ぜてあるものを買ったり、茹でてアレンジしたりと、飽きない工夫が必要です。

茹でた大麦はサラダやスープの具材にしたり、チャーハンやハンバーグに混ぜてかさ増しに使えますよ。

最後に

大麦の魅力は豊富でバランスのよい食物繊維。さらに食物繊維のように働いてくれるレジスタントスターチでした。

それがスーパー大麦やもち麦になれば同量でもより多く摂取することができます。 普段の食生活に取り入れることができれば、腸内環境正常化のための大きな味方になってくれるでしょう。
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