「ダイエットを頑張っても、お腹まわりだけが痩せない」という経験をしたことがある方も多いはず。もしかすると、その原因は腸の位置にあるかもしれません。日本美腸協会の美腸ナース・岩永沙織先生によると、腸の位置が下がると、身体中のさまざまなところに影響が出るのだとか。沙織先生に、腸が下がってしまう原因や解決法を教えていただきました。
お腹まわりがなかなか痩せないのは、腸の位置が原因かも
「ダイエットをしてもお腹まわりだけが痩せづらい」と悩んでいる女性は、みなさん共通して腸や胃などの内臓の位置が、正しい位置よりも下にあることがほとんどです。
下がった腸が骨盤内の血管を圧迫して血流が悪くなると、骨盤のまわりに冷えが起こります。すると、女性の骨盤内にある子宮や卵巣など生殖器が冷えによって影響を受けないように、骨盤のまわりに熱を発生させるための脂肪が蓄積しやすくなり、お腹まわりが痩せづらくなるのです。
また、腸が下がると、腸の上にある胃も引っ張られて下がるので、内臓の位置がずれてしまいます。内臓が全体的に下がってしまうと、お腹まわり以外の部分にも以下のような悪影響が出てきます。
・お尻や二の腕、フェイスラインなどのたるみ
・下半身の冷えやむくみ
・肌荒れ
・抜け毛
・肩こり、腰痛
・頭痛
・猫背
・代謝の低下 など
女性の美しさや健康のためには、腸の位置が重要なのです。
下がった腸が骨盤内の血管を圧迫して血流が悪くなると、骨盤のまわりに冷えが起こります。すると、女性の骨盤内にある子宮や卵巣など生殖器が冷えによって影響を受けないように、骨盤のまわりに熱を発生させるための脂肪が蓄積しやすくなり、お腹まわりが痩せづらくなるのです。
また、腸が下がると、腸の上にある胃も引っ張られて下がるので、内臓の位置がずれてしまいます。内臓が全体的に下がってしまうと、お腹まわり以外の部分にも以下のような悪影響が出てきます。
・お尻や二の腕、フェイスラインなどのたるみ
・下半身の冷えやむくみ
・肌荒れ
・抜け毛
・肩こり、腰痛
・頭痛
・猫背
・代謝の低下 など
女性の美しさや健康のためには、腸の位置が重要なのです。
なぜ腸が下がってしまうの?
腸は、心臓や肺などの臓器のように骨で固定されていません。横行結腸の左右2ヶ所が腹膜に固定されているだけで、全体は筋肉で保護されています。そのため、「腸腰筋」などの腹部の筋力が少なかったり、筋肉で支えられないほど腸の中に老廃物が溜まってしまうと、固定されていない部分が下がって、腸全体がM字状になってしまう「下がり腸」になります。
また、女性は妊娠や出産に向けて骨盤が開きやすい構造をしていて、下がった腸が骨盤の中に落ちてしまいやすいです。
また、女性は妊娠や出産に向けて骨盤が開きやすい構造をしていて、下がった腸が骨盤の中に落ちてしまいやすいです。
「下がり腸」には、さまざまなリスクが
腸が下がると、体型以外にも恐ろしいリスクがたくさんあります。
・便秘
腸が下がってしまうと、腸の動きが悪くなるため、便秘になりやすくなります。便秘によって老廃物がたまると、さらに腸を下げる原因にもなります。
・婦人科疾患
骨盤内の血流が悪くなくことで、子宮筋腫や子宮内膜症に繋がる可能性があります。月経痛や不妊症の原因になることも考えられます。
・頻尿
腸によって膀胱が圧迫されると、頻尿に繋がります。
・便秘
腸が下がってしまうと、腸の動きが悪くなるため、便秘になりやすくなります。便秘によって老廃物がたまると、さらに腸を下げる原因にもなります。
・婦人科疾患
骨盤内の血流が悪くなくことで、子宮筋腫や子宮内膜症に繋がる可能性があります。月経痛や不妊症の原因になることも考えられます。
・頻尿
腸によって膀胱が圧迫されると、頻尿に繋がります。
腸を下げる3つのNG習慣
腸が下がってしまう原因には、生活習慣が深く関係しています。ここでは、腸が下がってしまう3つのNG習慣をご紹介します。
一方で、腸に良いと言われている不溶性食物繊維も摂りすぎには要注意。不溶性食物繊維を摂りすぎて逆に便秘を引き起こし、腸に老廃物を溜め込む原因になってしまう場合もあります。不溶性食物繊維を摂取するときは一緒に十分な水分も意識してください。
1.デスクワークによる運動不足
支える筋肉がなければ、腸は下がってしまいます。運動量が少なくなってしまいがちなデスクワークの多い方、運動不足の方などは要注意。出産を経験されたママも、内臓を下から支えている骨盤底筋群の機能低下によって腸が下がりやすくなってしまいます。2.胃腸へ負担のかかる食事
胃腸に負担がかかるような不規則な食事や食べ過ぎは控えるようにしましょう。食品添加物や人工甘味料なども、消化に負担がかかって、老廃物が溜まる原因になります。一方で、腸に良いと言われている不溶性食物繊維も摂りすぎには要注意。不溶性食物繊維を摂りすぎて逆に便秘を引き起こし、腸に老廃物を溜め込む原因になってしまう場合もあります。不溶性食物繊維を摂取するときは一緒に十分な水分も意識してください。
3.姿勢が悪い
足をよく組んだり、猫背で骨盤が後ろに倒れていると骨盤の歪みや開きの原因になります。デスクワークの方は猫背になりやすいので要注意。ハイヒールなどの重心が安定しない靴も体を歪ませる原因になります。腸を上げるための2つのポイントを押さえて、キレイで健康になろう!
腸をあげるために取り入れたいのが食事と運動の習慣。今日からでも始められるものをご紹介します。
加えて、普段の食生活の見直しも行います。脂っこい食事や炭水化物の摂りすぎ、動物性タンパク質の摂りすぎ、食品添加物、人工甘味料、白砂糖などは胃腸に負担をかけてしまうのでなるべく避けるようにしましょう。よく噛んで食べることも意識してみてください。
食事
まずは腸の中に蓄積してしまった老廃物を排出することが最優先。海藻類やもち麦などに含まれる水溶性食物繊維を意識的に摂取するようにしましょう。加えて、普段の食生活の見直しも行います。脂っこい食事や炭水化物の摂りすぎ、動物性タンパク質の摂りすぎ、食品添加物、人工甘味料、白砂糖などは胃腸に負担をかけてしまうのでなるべく避けるようにしましょう。よく噛んで食べることも意識してみてください。
運動
腸を支えている「腸腰筋」を鍛えることで、腸が下がるのを防げます。腰椎と大腿骨を結ぶ股関節周りにある筋肉なので、毎日の階段の昇り降りでも動かすことができます。普段の生活の中で、エスカレーターやエレベーターを使わずに階段を利用したり、余裕があれば一段飛ばしにして負荷をあげてみてください。沙織先生おすすめの「腸上げストレッチ」
寝る前の時間でできる、腸の位置を上げる簡単ストレッチがあります。毎日の生活に取り入れて、腸を下げない体を作りましょう。
1. 仰向けに寝た状態で、鼠蹊部を下から上へ、Vの字を書くようにゆっくりさする
2.寝た状態から膝を曲げて、お尻を持ち上げる。腸骨の上、小腸の下に両手を添えて小腸をおへその方に持ち上げる
1. 仰向けに寝た状態で、鼠蹊部を下から上へ、Vの字を書くようにゆっくりさする
2.寝た状態から膝を曲げて、お尻を持ち上げる。腸骨の上、小腸の下に両手を添えて小腸をおへその方に持ち上げる
まとめ
筋肉不足やバランスの悪い食事によっておこる「下がり腸」。お腹周りの脂肪だけでなく、全身のボディバランスや便秘、婦人系疾患などにまで影響があるなんて驚きでした。バランスを考えた食事や簡単な運動をちょっと意識するだけで改善が見込めるのならば、今日からでも取り入れてみたいですね。皆さんもこの記事をキッカケに、毎日の生活習慣を見直してみてはいかがでしょうか?
ウンログ株式会社・うん広報 長瀬みなみ
ウンログ株式会社”うん広報”。ウンログ女子部の”うんコミュニティマネージャー”としてイベント企画なども行う。
学生時代から慢性便秘に悩まされ、独自に腸活に勤しむ。発酵食品好き。
世界に「いいうんち」を増やすため日々奮闘中。
日本美腸協会 EXE認定講師 美腸アドバイザー 岩永沙織
佐賀大学医学部看護学科卒業
手術室をはじめ10年以上小児医療の現場に勤務。
体調不良を訴える子供達に多く共通している便秘問題を目の当たりにし、
薬や病院に依存しない身体作りの為には根本的な問題解決が必要と痛感。
多くの女性に腸の必要性をつたえていきたいと
2016年美腸リンパサロンBELLELUNAを福岡市に開業。
九州・東京を拠点に海外でも美腸を広げる活動を実施。