あなたはどれがお好み? トイレットペーパーのあれこれ

古くは「ちり紙」から、今はふんわりトリプルまで

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機能が多様化して、形や色の種類も豊富な現代のトイレ。しかしどれであっても絶対に無くてはならないものといえば、トイレットペーパーですよね。

日本でお尻をふく文化が誕生したのは江戸時代。浅草紙という再生紙だったといわれています。ただ、これは江戸の都市部のみで、全国的にそうだったというわけではありませんでした。

明治になりトイレットペーパーが輸入され日本にも登場。こちらもホテル用などで、一般家庭では現在の形のトイレットペーパーが普及するまで、「ちり紙」「落とし紙」がお尻ふき用の紙として用いられてきました。

柔らかさ、吸水性、色、香り、模様…etc 何を重視する?

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今ではどのご家庭でもロールタイプのトイレットペーパーが当たり前の時代です。 では、今お使いのトイレットペーパーはどうやって選びましたか? 質、長さ、セール品…同じ商品でもさらにシングルとダブルで分かれていて、意外と選択肢は多いもの。

ここからは、トイレットペーパー選びのポイントを見ていきましょう。

シングルorダブル

シングルはダブルに比べて消費量が少なくなる傾向があり、家計には優しめ。 軽く引き出せるので使いやすく、1枚でも使えるよう厚めの紙質ですが、その分硬めでゴワゴワな製品もあります。

一方のダブル。2枚重ねの厚みで安心感があります。 2枚重ね前提ですから、1枚の厚みは薄め。柔らかさがあるので肌触りではシングルより上の場合が多いでしょう。 ただ、柔らかさと薄さゆえに、シャワートイレで使うと一枚だけ破れるなんてこともあり、不快に感じる人もいるようです。

長さ

シングルで50mから60m、ダブルで25mから30mが一般的。 今ではサイズはそのまま、長さだけが1.5倍や2倍になる製品も登場しています。しかし、見た目は同じサイズなのでよく見ないと高額な製品に思われ、消費者から敬遠されるなんてこともあるようです。

選ぶポイントはメートル単価。比較して、コスパがよければ場所をとらずにすむ倍巻きタイプはオススメです。

日本では基本的にJIS規格の114mmを採用している商品が多く、どの商品も幅に違いが無いのはこのためです。しかし、価格を安く提供するため、幅の狭い商品もあります。

幅の狭さも一度慣れてしまえば、無駄の少ない使い方ができるでしょう。

芯の有無

芯を無くすことで、ロールの長さが増えたり価格が安くなったりするのがメリット。

一方で、専用の器具が必要になったり、既存のホルダーとの相性が悪いこともあります。

原料

トイレットペーパーの原料には、パルプと再生紙があります。

パルプは質感、色ともに再生紙より上で、当然価格も高くなります。 再生紙は一度紙として使ったものを再利用しているので、ゴワつきやくすみがありますが安く済みます。

どちらか100%の製品ではなく、ミックスされた製品を選ぶのも手ですよ。 ちなみに再生紙は繊維が弱くシングル向きでないことから、ダブルで使われることが多いそうです。

加工

プレーンな紙ではなく、表面に加工がされたトイレットペーパーもあります。

表面に模様などでボコボコした部分があるのはエンボス加工されたもの。 汚れがとれやすく、肌触りもグッド。吸水性が高いのも特徴です。加工自体が柄としても機能します。

色や香りが付いているものは、無機質なトイレに華やかさを与えます。 香りは芳香剤代わりにも。

香りでごまかしたくない人は、消臭効果をプッシュした製品がオススメ。

特別仕様

ある特徴を高めることで、ニーズに応えようとしている製品もあります。

キッチンペーパーのノウハウを取り入れることで吸水力を高め、シャワートイレでも安心して使える専用のトイレットペーパー。

来客用に使える、1つ100円以上するような高級品。 芸術品のような柄をしており、1巻きごとに個包装されているものも。

トイレットペーパーを切る作業が難しくなった高齢者や、ホルダーが無い介護ベッドなどで使いやすいボックスティッシュタイプの製品など、これからも価格や長さ以外で選ばれるトイレットペーパーが増えていくことでしょう。

使いすぎにご用心

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トイレットペーパーは一度にたくさん使うと詰まりのもと。必要以上に厚みを増してしまえばいざ詰まった時も溶けにくくなり、復旧までに時間がかかります。使い過ぎには要注意です。

逆に、水の跳ね返りを防止するためにはあらかじめトイレットペーパーを敷いておくのが得策です。

使うべきところで適量使い、トイレのトラブルを軽減しましょう。

最後に

トイレットペーパーは種類が豊富になりましたが、表示をきちんと見て選ぶようにしないと損をしていたり、自分に適した製品を選べていないなんてことも。

ホームページなどもチェックして、一度自分にぴったりの製品をじっくり選んでみてくださいね。
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