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懐かしの味「はったい粉」は最強の快便おやつだった!

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大麦を炒って粉にしたのが「はったい粉」 別名麦こがし

はったい粉」と聞いて昔懐かしく思われた人も多いのではないでしょうか? ひと昔前は子どものよくおやつとして食べられていたはったい粉ですが、実は最強の快便おやつと言っても良いほど便秘解消に効果のあるお菓子なのです。 そもそもはったい粉なんて知らない、という方のために少し説明させていただくと、はったい粉自体はきな粉に似た粉末状です。 ただし、はったい粉の原料は、別名「麦こがし」といわれるように炒った大麦ですので、大豆が原料のきな粉と異なり、そのまま食べると麦の香ばしい香りや甘みが口に広がります。 そして、昭和40年代頃までは、子どものおやつとしてその粉に砂糖を加え、湯や麦茶で練ってげんこつ飴のようにして食べられていました。
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しかし、今ではたくさんの種類のお菓子が出回っていますので、あまり食べられなくなったようです。

食物繊維にカリウム・マグネシウムが便秘解消にお役立ち

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今でこそあまり聞かれないはったい粉ですが、実は、あの健康マニアで有名な徳川家康も好んで食べたと言われています。 いったいどんな効果があるのでしょうか? まず、同じ穀粉である小麦粉と比べると、豊富なカリウムやマグネシウムに目を引かれます。 カリウムについては、小麦粉が100gあたり120mg含まれているのに対し、はったい粉490mgと約4倍の差があり、マグネシウムにいたっては、100gあたり12mg含まれているのに対し、はったい粉130mgと約10倍もの差がみられます。 カリウムはナトリウムと組んで体の水分調節をしているだけではなく、他にも筋肉の収縮や神経の働きなどを細胞間で伝達する仕事なども担っています。 例えば腸のぜん動運動などもこれらの影響を受けるのですが、もしカリウムが不足してしまうと、腸の働きも弱まり便秘を引き起こしてしまうのです。 そのため、適度なカリウムの摂取は便秘解消に必須といえます。 マグネシウムには浸透圧を利用して、腸内の水分を適度に保持することで便を柔らかくする効果があります。 水分が過度に腸に吸収され、固くなってしまうと便秘になりやすくなるため、それを防ぐマグネシウムの適度な摂取も便秘解消にやはり必須であり、豊富なカリウムとマグネシウムを含むはったい粉は、快便に適した食材といえるのです。 さらには、はったい粉には小麦粉よりも豊富な食物繊維まで含まれています。 栄養価で比較すると、小麦粉が100gあたり2.5g含まれているのに対してはったい粉は15gと約6倍の差がありますが、驚くべきことはその内訳です。 食物繊維には、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の2種類が存在していることはご存知かと思いますが、その理想的なバランスは不溶性食物繊維2に対し、水溶性食物繊維1といわれています。 そして、はったい粉に含まれる食物繊維の割合は、なんと不溶性食物繊維2:1水溶性食物繊維となっているのです。

どうやって食べたらいいの? おいしい食べ方は?

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このように便秘の解消に理想的な栄養素を含むはったい粉ですが、不満があるとすればその味です。 昔懐かしいといえば聞こえは良いですが、正直あまりおいしくないと思われている方も多いと思います。 そこでおすすめしたい食べ方は、ズバリ「ヨーグルトや牛乳に混ぜて食べる(飲む)」です。 ヨーグルトの酸味や牛乳のコクに、はったい粉の素朴な甘みが加わって美味しくいただけると思います。 今ではあまり見かけないはったい粉ですが、上手に摂取できれば快便の強い見方になってくれること間違いなしです。 値段も100gあたり100円前後とお手頃になっていますので、スーパーなどで見かけたら一度購入を検討してみてはいかがでしょうか?
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