ホウレンソウやモロヘイヤ並みに豊富な栄養素で、最近知られるようになってきた「つるむらさき」という夏野菜。
まだあまりメジャーではありませんが、美容や便秘に効くといわれています。
そんなつるむらさきの美容健康パワーをご紹介します。
つるむらさきってどんな野菜?
つるむらさきとは、その名の通り、つる性の葉野菜で、熱帯アジアが原産です。
原種は、茎が紫色をしていますが、現在流通しているものは、茎も緑色のものがほとんどです。
日本では、東北地方で全国の約6割ほどが生産されています。
美味しい旬の時期は、6月~9月といわれています。
茎と葉を食用とし、独特の香りとぬめりのある緑黄色野菜です。
その食感は、モロヘイヤに、味は、ホウレンソウに似ているといわれているつるむらさきですが、栄養の面でもモロヘイヤやホウレンソウに匹敵するほど、栄養価がとても優れています。
原産地では、2000年も前から食用とされていたといわれています。
つるむらさきのここがスゴイ
それでは、つるむらさきのすごい栄養成分を見ていきましょう。
ミネラルが豊富
つるむらさきには、カルシウムや鉄分、マグネシウムなどのミネラル成分がホウレンソウよりも豊富に含まれています。
カルシウムは、骨を強くし、骨粗しょう症の予防になりますし、鉄分は貧血の予防になります。
マグネシウムは、細胞の代謝酵素の働きを助けます。
さらに、カルシウムやマグネシウムは、筋肉や神経の働きやホルモンのバランスを整えます。
健康を保つために必要なミネラルがぎっしりつまっていますね。
βカロテンが豊富
発ガン作用を抑えたり、免疫を高める作用があるといわれているβカロテンを豊富に含んでいます。
βカロテンは、体内でビタミンAとなって、髪や粘膜、皮膚の健康を保ち、視力を維持、喉や肺を守る働きもあるといわれています。 美容や健康の維持にとても効果的です。
ビタミンが豊富
ビタミンCやビタミンEも豊富に含まれています。
ビタミンCは美白、美肌にとても効果的です。さらに、免疫力を高め。発ガン予防にも関わっているといわれています。 抗酸化作用のあるビタミンEで若さを保ちます。
美容によいこと間違いなしですね
ムチンで胃腸に優しい
つるむらさきには、独特の粘り気がありますが、その粘り気のもとムチンは、胃の粘膜を保護する働きがあります。
夏バテで弱った胃腸にとても優しいですね。
食物繊維とカリウム、マグネシウムで便秘もむくみもサヨウナラ
さらに、つるむらさきには、食物繊維も豊富に含まれています。
腸内環境を整え、便のかさを増して便通をよくする食物繊維と便をやわらかくして便を出しやすくするマグネシウムの効果で便秘を解消し、老廃物の排出を促して、腸をすっきりさせます。
さらに、つるむらさきに含まれるカリウムが、体の余分な塩分の排出を助けて、体のむくみをとります。
美肌効果、健康効果もばっちりですね。
どうやって食べるの? 保存法は?
つるむらさきの栄養成分を、効率的に摂る調理法をご紹介します。
油と相性のよいβカロテン
脂溶性ビタミンのβカロテンは、油と一緒に摂ることで吸収率があがりますので、油を使った炒め物がおすすめです。
カルシウムはビタミンDとセットで
カルシウムは、ビタミンDとともに摂取することで吸収がよくなります。 ビタミンDは魚介類やきのこ類などに多く含まれていますので、それらと組み合わせて、おひたしや炒め物にするとよいですね。
ねばねばムチンは汁物でまるごと
さらに、ねばねばムチンを効果的に摂りたい場合は、汁ごといただけるスープや味噌汁などにすると、ムチンをまるごといただけます。
また、つるむらさきは、アクがそれほど強くないため、調理前に下茹でする手間がいらないのも便利ですね。
そして、つるむらさきは、すぐしなびてしまうので、保存法に一工夫が必要です。
保存法
つるむらさきは、乾燥に弱いため、日持ちをさせるには、濡らした新聞紙に包んでから、ビニール袋に入れて冷蔵庫で保存しましょう。
しかし、長期保存する場合は、さっと茹でた後に小分けして、冷凍保存がよいようです。
おわりに
いかがでしたか?
つるむらさきの便秘もむくみも解消し、美容にも効果がある美容健康パワー! 試さないなんてもったいないですね。
調理もしやすいので、スーパーでみかけたら、ぜひ食卓の一品に取り入れてみてください。