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便の色と形状をチェック!うんち観察で体調管理しよう

あなたはうんちの形状や色を毎回チェックしていますか?うんちの形状や色、においから、腸の状態を知ることができるため、うんちは「健康のバロメーター」と言われています。そこでおすすめしたいのが健康管理や腸活の成果を測る「うんち観察」。今回はうんちの状態や生活のポイントを、内科の専門医、大塚真紀医師に教えてもらいました。

うんちを観察するときの3つのポイント

うんちは「汚いもの」「くさいもの」なのでさっと流してしまう方が多いかもしれませんが、形や色、においによって、あなたの健康状態や腸内環境を知らせてくれる大切なものでもあるんです。

つまり、うんちをしっかり観察することで、よりよい腸活を進めることができるということ。便の変化によって病気の早期発見につながることもあるので、今日から「うんち観察」をはじめましょう。

うんちを観察するときのポイントは3つです。
・便の形状
・便の色
・便のにおい

それでは、ここからはうんちの形状や色、においを中心に観察するときのポイントをご紹介します。うんちの形状や硬さは、1997年に英国のブリストル大学が提唱した「ブリストルスケール」を参考にしています。ブリストルスケールとはうんちの形状と硬さを7段階に分け指標にして、便秘や下痢の診断項目の一つとして使用されているものです。

「便の形状」は7種類!あなたのうんちはどんな形? 

まずは便の形状からチェックしていきましょう。うんちの形状は全部で7種類、それぞれの特徴をご紹介します。

・コロコロ

腸のぜん動運動がうまく行われておらずうんちが分離している状態。ストレスやプレッシャーで自律神経が乱れているかもしれません。

コロコロの状態が長く続く場合は、過敏性腸症候群の疑いがあります。規則正しい生活を心がけてストレスを解消しましょう。食事に水溶性食物繊維と不溶性食物繊維を2:1の割合で取り入れるとさらに解消されやすくなります。

・カチカチ

うんちが腸内に長くとどまっていると水分が吸収されずぎて、カチカチの硬い状態になります。トイレをガマンすることが多くて便意を感じなくなってしまったりすると、うんちが直腸にとどまりやすくなります。

カチカチのうんちが長く続くと、切れ痔になる可能性も。水分をたくさん摂ることを意識してトイレに行く習慣や回数を増やしましょう。大麦など水溶性食物繊維を食べることを意識してみてください。

・ブリブリ

キレイにまとまったうんちで、健康的な証拠です。消化、吸収、排泄がスムーズでとてもよい腸内環境。これを健康な状態の基準にしましょう。

・ホソホソ

ダイエットなどであまり食事を摂らなかったり、消化不良や水分の摂りすぎもホソホソになる原因です。

うんちのカサを増やす不溶性食物繊維を意識して摂ってみてください。細いうんちが続く場合は、ガンなどの重病の疑いもあるので病院を受診しましょう。

・フワフワ

腸が過剰に動いている状態ででてくるのがふわふわうんちです。酸化マグネシウムなどの下剤を使っているとフワフワになることもあります。

フワフワが長く続いてドロドロやビチビチに変わると病気の疑いもあるので、病院を受診しましょう。発酵食品やヨーグルト、水溶性食物繊維を意識して摂って、腸内環境を整えてください。

・ドロドロ

ドロドロのうんちは脂肪分を多く摂りすぎているか、ストレスが原因。ストレスの場合は自律神経の乱れによる下痢の疑いもあります。

脂肪分の少ない食事を意識しましょう。明らかにストレスが原因のときは、規則正しい生活とストレス解消を目指しましょう。

・ビチビチ

消化、吸収が正常に行われずに、腸を早く通り過ぎてしまうとビチビチの形状のうんちに。暴飲暴食や冷たいものの摂りすぎ、寝冷えなどの冷えが原因の場合もあります。

ビチビチが続く場合は、食中毒やウイルス性の腸炎の可能性があるので病院を受診しましょう。また、脱水症状を避けるために水分補給を心がけ、腸に負担の少ない消化のよいものを食べましょう。

9種類の色からわかる腸内環境。あなたのうんちはどんな色?

形状に続いて重要な便の色。ウンログでおなじみのうんちカラー9色と、その特徴についてチェックしてみましょう。

・マシュマロ

マシュマロのように白くてフワフワのうんちは、バリウムを飲んだ翌日に出やすいうんちです。バリウムを飲んでいない場合は、肝臓のトラブルで胆汁がうまく出ていない可能性があるので病院を受診しましょう。

・レモン

黄土色のようなレモンカラーのうんちは、腸内に善玉菌がたくさんいる証拠。

においのキツイレモンカラーの場合は、脂肪が消化吸収されていない可能性があります。脂肪分の少ない食事を意識しましょう。

・オレンジ

キレイなオレンジカラーのうんちが出たときは、善玉菌が多く健康な証拠。このカラーを覚えておいて健康な状態の基準にしましょう。

・かつおぶし

オレンジカラーに続いて健康的なうんちの証拠です。善玉菌が増えると、レモンカラーに近づいていきます。

・カレー

脂肪分の摂りすぎや栄養過多だと、カレー色になります。脂肪分を控えてバランスのよい食生活を心がけましょう。

・チョコレート

脂肪分の摂りすぎや、腸のぜん動運動がうまく行われていないとチョコレートカラーになります。脂肪を控えて不溶性食物繊維を意識して摂ってください。

・もろへいや

食べ物が早く消化されるともろへいやカラーのような緑色のうんちが出ます。野菜や海藻をたくさん食べたときももろへいやカラーになることが多いです。

もろへいやカラーでドロドロやビチビチの形状の場合は、腸炎の可能性もあるので、病院を受診しましょう。

・いかすみ

鉄分の多い食べ物や、肉をたくさん食べるといかすみカラーのうんちが出やすくなります。

この色のうんちが続いたり、量が多かったり、腹痛や吐き気・嘔吐を伴うときは、速やかに病院を受診してください。上部消化管・小腸・盲腸・上行結腸からの出血している可能性も考えられます。

・ハバネロ

黒っぽく赤いハバネロカラーのうんちは、痔や大腸からの出血の可能性があります。いかすみと同様にこのうんちが続いたり、量が多かったり、腹痛や吐き気・嘔吐を伴うときは速やかに病院を受診してください。

ハバネロカラーでも暗赤色は、下行結腸からの出血の疑いや、大腸の出血で長く停滞したものが出ている場合もあります。鮮紅色は下行結腸から肛門にかけて出血している可能性も考えられます。

うんちのにおいも健康のバロメーター

最後はうんちのにおいについての判断基準です。ウンログが判断基準にしているにおいは3段階、くさいほど腸内環境に問題があるかもしれません。

・くさくない

くさくないうんちは、腸内の善玉菌が頑張っている証拠。少し酸っぱいにおいや、香ばしいにおいがベストです。

・少しくさい

腸内でタンパク質が分解されると少しくさいにおいがします。ストレスで消化機能が低下していたり、悪玉菌が増えるとにおいの元になります。

・とてもくさい

悪玉菌が増加して腐敗臭を作っているかもしれません。善玉菌の多い食生活を心がけましょう。とてもくさいうんちが続く場合は膵炎や慢性腸炎の可能性もあるので、病院を受診しましょう。

まとめ

うんちは自分の腸の状態を知ることができるとても大切なもの。うんちの調子が悪いときは、大塚先生のアドバイスを元に食べ物を意識して変えてみましょう。みなさんもぜひ「うんち観察」の習慣をつけてみてください。腸活がもっとスムーズに楽しくなりますよ。

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