和菓子は必ずしも低カロリーでダイエット向きなわけではない
おやつを食べたいけど、ケーキやポテトチップスはカロリーが気になるし……。
おやつタイム、それは人を悩ませる時間でもありますよね。 ダイエット中ならその悩みも尚更のことですが、そんなときは洋菓子やスナックよりも和菓子が良い、そんな話を聞いたことはありませんか?
小豆やもち米などを原料とする和菓子は、生クリームやバターをふんだんに使用する洋菓子や油で揚げているスナックなどと異なり、糖分も控えめで腹持ちも良いため、ダイエット中でも安心して食べられるおやつといえます。
しかし、和菓子なら何でもダイエットに良いわけではありません。
たとえば、和菓子の中でも人気の高いどら焼きは、1個あたり約62g、カロリーにして約176kcalと一見低めに感じるかもしれませんが、あんこのずっしり入ったどら焼きは、重さが約2倍の112gほどとなり、カロリーも318kcalと高カロリーなものに早変わりしてしまうのです。
では、カロリーが低いものであればどんなものでも良いのでしょうか?
それは違いますよね。 当サイトをご覧いただいているのであれば、腸活がダイエットに良いことは十分ご承知と思われます。 ですから、和菓子を選ぶ際にもやはり腸活に良く、栄養もしっかり取れるものを選ぶことが大切といえます。
医者いらずといわれる干し柿は、上手に摂取すればダイエットに最適な和菓子
秋になると出回り始める干し柿は、大きさにもよりますが1個あたり約100kcal程度とお菓子としては比較的カロリーも低く、体内で必要に応じてビタミンAに変化するβ-カロテンを豊富に含んでいます。
ビタミンAは、粘膜を強くすることで体の免疫力を高め、加えて人の細胞を正常に再生させることで若さとキレイを保つアンチエイジング効果のある栄養素です。
そして、ビタミンAの元となるβ-カロテンには、活性酸素を除去してくれる強い抗酸化作用があり、アンチエイジングには不可欠な栄養素であるといわれています。
つまり、ビタミンAとβ-カロテンは、そのアンチエイジング効果により胃腸を強くし、不要なものを体に溜め込まないよう胃腸の働きをサポートしてくれるため、ダイエット成功のためにはなくてはならない栄養素といえるのです。
ほかにも、干し柿には利尿作用があるカリウムも豊富に含まれており、その含有量は100gあたり670mgと果物の中でトップといわれています。不溶性食物繊維についても100gあたり13gと、おやつとしては最強の含有量を誇っています。 その量は、2個食べると1日に必要な食物繊維の約半分を摂取できる、というのですから驚きですよね。
ただ、干し柿が腸活に良いからといって食べ過ぎは禁物です。
なぜなら柿にはタンニンという成分が含まれており、このタンニンは細胞は血管を収縮させる収れん作用があるため、食べ過ぎると便秘を引き起こす原因となってしまいます。
医者いらずといわれる干し柿は、上手に摂取すれば便秘解消やダイエット効果のある和菓子といえますが、1日2個程度とし、節度を守って体に良い効果だけ得られるようにしたいものですね。
腸活に良い干し柿を食べるなら、組み合わせる飲み物にもこだわりたい
柿の甘みが凝縮された干し柿を食べると、おいしいお茶が欲しくなりますよね。
そんなときおすすめしたい飲み物が、和菓子とも相性の良い抹茶です。
抹茶は、煎茶など他のお茶のようにお湯に溶けた茶の成分を飲むのではなく、茶葉を丸ごと飲むことができるため、カテキンやカフェインなど茶の成分を隈なく摂取することができます。
そして、その成分の中でも注目したいのが不溶性食物繊維です。
その含有量は100gあたり32gと、全体の約1/3を占めており、水溶性食物繊維を含めると約半分近くが食物繊維でできています。 抹茶1杯でサツマイモ35g相当というのですから驚きです。
先ほどの干し柿もそうですが、不溶性食物繊維は胃や腸で水分を吸収し、便のかさを増したり、腸を刺激することで蠕動(ぜんどう)運動を活発にしたりと、腸活に必要な栄養素であることはいうまでもありません。
ほかにも抹茶には、内臓脂肪や皮下脂肪の燃焼を促す効果のあるカテキンや、内臓脂肪を優先的に使うように促すカフェインも豊富に含まれているため、ダイエット効果の高い飲み物といえるのです。
おわりに
和菓子はケーキやスナックと比べ、低カロリーなものが多く、葛きりや羊羹などもダイエットに良いのですが、これから秋にかけて出回る干し柿と抹茶の組み合わせは、心もどこか落ち着き、体にも良いおすすめのおやつです。
店頭でこれから見つけることがあれば、ぜひお買い求めいただいてはいかがでしょうか?
ライター Piron3
食品会社で働く傍ら、うんトピで記事執筆中。
食品がスゴク腸活に役立つことを知って、今更ながらびっくり!
仕事の経験と知識を活かし、老若男女にわかりやすい記事の執筆を心がけます。