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【発酵な人vol.3:黒田華奈さん】発酵を使って町おこし!白みりん発祥の地からみりんの魅力を伝えたい

発酵にまつわる商品やサービスに関わる人たちにフォーカスしてお話をうかがう連載「発酵な人」。今回の「発酵な人」は、流山発祥の「白みりん」を使って町おこしを行うwebメディア「本みりん研究所」を立ち上げた黒田華奈さんに、「白みりん」の魅力やご自身が発酵やみりんによって繋がったご縁についてお話をうかがいました。

みりんで町おこし!「白みりん」の魅力を伝えたい

ナガセ:開放感のある素敵なスペースですね。

黒田さん:ここは「machimin」といって株式会社WaCreationの運営する流山のコミュニティスペースなんです。流山市は転入者数が増加し人口が増加しています。中でも30〜40代の子育て世代が増加しているんです。WaCreation代表の手塚も都内から流山に移住してきた子育て世代の一人なんですが、流山に元々住んでいた市民と移住者や子育て世代とシニアとの分断を感じて、自発的に触れ合える場所を作ろうということで作られました。今では、市民が集まって街を盛り上げるさまざまなプロジェクトを行っています。

ナガセ:「本みりん研究所」も町おこしプロジェクトの一つなんですね。どのような活動をしているのでしょうか?

黒田さん:みりんの使い方や効能などの情報を通じて、流山の魅力を発信するwebメディアの運営を主に行っています。

ナガセ:流山でみりん…全然繋がらないです。

黒田さん:実は、流山市は関東で作られている「白みりん」の発祥の地なんです!今では生産量が少なく製造しているところも数軒しかないので、意外と関東の方でも知らない方のほうが多いかもしれませんね。

ナガセ:ええ!みりんというと東海地方のイメージでした。

黒田さん:三河みりんなどの東海地方のみりんは「赤みりん」と呼ばれています。製造方法は大きく変わらないのですが、貯蔵期間が「赤みりん」の方が長いんです。そのため、みりんに含まれる糖分とタンパク質によるメイラード反応が起きて色が濃くなっていきます。

「白みりん」は色の薄い透明なみりんで、後味もスッキリとしています。甘みには大きな差はありません。貯蔵期間が少ない分、一般的なみりんよりも米麹の精米歩合を高くして甘みが出るように作られているのが特徴です。

ナガセ:webメディアを使って発信をしているというのには何か狙いがあるんでしょうか?

黒田さん:「本みりん研究所」は、もともと「みりんの魅力再発見プロジェクト」という名前で、流山の市民が集まって活動をしていたんです。活動を通じて、「白みりん」が知られていないことはもちろん、みりんとみりん風調味料が同じものだと思っている人や、海外ではスーパーでみりんが扱われていないことなど、みりんの現状がわかってきました。

流山が盛り上がることはもちろんですが、より多くの方にみりんの魅力を伝えるためにwebメディアを立ち上げたんです。

みりんの登場シーンは和食だけじゃない

ナガセ:スーパーではそもそもみりんを扱っていないところもあるし、触れる機会自体が少ないですよね。

黒田さん:私たちが出会った中でも、みりん風調味料のことをみりんだと思って使っていたのは若いママさんをはじめとした子育て世代が多かったんです。家庭にみりん風調味料しかない、という方もたくさんいらっしゃいました。

ナガセ:私もずっとみりん風調味料を使っていたひとりです(笑)。とはいえ、それぞれの違いがわかっても使い方がなかなかわからないんですよね。

黒田さん:その通りなんです。和食で使われるイメージが強いので他の用途での使い方がわからない、という声は多いですね。メディアの中では、和食以外の使い方も紹介していますし、実際にお菓子として販売もしています。

ナガセ:いろいろな焼き菓子がありますね!

黒田さん:この商品は「みりん51%over商品」と呼んでいて、原材料の51%がみりんで砂糖不使用のおやつになっているんです。みりんは煮詰めるとアルコールが飛んで砂糖の代わりに使えるので、白砂糖を使わずに甘みを加えることができます。

1番力を入れているのは「みりんマシュマロ」。煮詰めたみりんをあわ立てて作るので、白砂糖はもちろん卵白も使わずに作っています。

ナガセ:白砂糖をみりんに変えるとどんなメリットがあるんですか?

黒田さん:みりんは低GI食品に分類されるので、血糖値が上がりにくいです。また、原料である米麹由来のビタミンB群やオリゴ糖などの栄養成分が含まれて砂糖よりも栄養価が高いのもみりんのいいところですね。

みりんを勉強したら、地域と繋がった!

ナガセ:黒田さんご自身はどうやって発酵に出会ったんですか?

黒田さん:一人暮らしを始めて自炊をするようになったタイミングで塩麹ブームがあって、使ってみたら安い鶏むね肉も美味しくなって感動したのが始まりです。そこから発酵に興味を持って、のめり込んでいきました。日本発酵文化協会のセミナーにも通うようになり、発酵マイスターの資格を取得したんです。

ナガセ:勉強していく過程でみりんにどっぷりハマっていったんですね。

黒田さん:はい(笑)。発酵マイスターの勉強の中で、みりんが1番興味深かったので最終試験のレポートで取り上げたんです。地元が千葉県なので、初めは野田の醤油を取り上げようと思っていたんですが、調べてみたら流山にみりんがあるということを知って、「流山本みりん」を醸造している酒造の見学をさせてもらいました。

このレポートを通して、みりんが好きになり、もっと知りたいと思って情報を集めているときに、「みりんの魅力再発見プロジェクト」を知ったんです。ちょうど私自身が育休中で、社会との繋がりを求めていたというのもあって、「私もやってみたい!」と参加させてもらいました。みりんが繋いでくれたご縁ですね。

ナガセ:今もいろいろな情報を発信されていますが、今後の展望はありますか?

黒田さん:まだまだ立ち上がったばかりのサイトなので、まずはコンテンツを充実させていきたいと思っています。いろいろな世代の人にみりんを知ってもらうきっかけを与えられるサイトにしていきたいですね。

発酵をライフスタイルに

ナガセ:黒田さんにとって発酵ってどんなものですか?

黒田さん:発酵は昔から変わらない生活の知恵だと思うので、ずっと付き合っていきたいです。先日、長野の祖母の家に帰省をしたんですが、自宅で大きな桶に漬物をつけていて、2年前とかの漬物とかが食卓に出てくるんですよ(笑)。だけど、腐ったりダメになっているわけではなくて、美味しく食べられる。保存料を使って賞味期限を伸ばしたりしなくても、発酵することで食材を無駄にせずに美味しいまま保存できるんですよね。そういう古くからの知恵として次世代にも伝えていきたいし、ライフスタイルにしていきたいと思っています。

ナガセ:ライフスタイル?

黒田さん:発酵は、素材をさらに美味しくしてくれたり栄養価を高めてくれたりプラスの変化を与えてくれるものなので、私も周囲に対して良い影響を与えられる存在になりたいんです。私は発酵のなんでもプラスに変化させる懐の深さとかボーダレスな部分に魅力を感じていて、発酵と出会って人生観が変わりました。それを体現できるようになりたいですね。

まとめ

取材の当日、machiminでは海外のアーティストの方が創作の合間に黒田さんのみりんを使った発酵ランチを召し上がっていたり、取材中に「ずっと気になっていたんです」という男性が市外から訪ねてきたりと、流山市内にとどまらないコミュニティスペースになっているのが印象的でした。

取材後に、流山本みりんを扱う酒屋さんにお邪魔してみましたが、年末のお歳暮需要でなんと店頭では品切れとなっているほどの人気商品!webで予約しても数ヶ月待ちなのだそうです。生活の中でみりんとみりん風調味料の差を感じるのは難しいかもしれませんが、みりんは味も効能も魅力が満載の逸品。流山からその魅力が全国に伝わるのが楽しみです!

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