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ビジネスマンに多い下痢。その原因と対策

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通勤電車がコワイ、ビジネスマンを悩ます下痢

過敏性腸症候群(IBS)という言葉を聞いたことはありませんか? 例えば通勤途中に電車の中で急にお腹が痛くなったり、大事な会議の前に必ずお腹が痛くなってしまう、上司に怒られるといつもお腹に痛みを感じる、そんな経験に悩むビジネスマンが多いようです。 過敏性腸症候群 はそんなお腹の痛みが慢性化した状態を指し、便秘と下痢を交互に繰り返すなど日常生活に支障をきたすため、患者にとって大きな問題となります。 消化器科を受診される方の約3分の1がこれに該当するそうですが、主な原因はストレスによるものであるため、厄介なことに検査では異常が見つからないのだそうです。

こんなあなたは要注意! 下痢になりやすいタイプ

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過敏性腸症候群は主に下痢型、便秘型、便秘と下痢が交互に繰り返す交代型、どれにも属さない分類不能型の4つに分かれますが、中でも慢性的な下痢や急性下痢は、ビジネスマンにとって特に困る症状ですよね。 実は下痢に悩む方には、ストレス以外にもある程度の共通した原因があるようです。 もし以下に該当するようであれば、一度生活習慣の見直しをされると良いでしょう。

バターや脂身の多い肉など脂肪分の多いものを好む

脂肪分は消化不良を起こしやすいため、下痢気味になります。

コーヒーや緑茶、コーラなどカフェインの多いものを好む

カフェインは腸の収縮運動を促進する働きがあるため、過剰に摂取するとおなかがゆるくなります。

アルコールを良く飲む

アルコールが腸の粘膜を刺激したり、腸の収縮運動を促進する働きがあるため、過剰に摂取するとおなかがゆるくなります。また、長年お酒を飲み続けることで小腸の消化酵素の働きが低下するため、慢性的な下痢症状が起こりやすくなります。

まとめ食い、早食いをする傾向がある

朝ゆっくり寝たいから朝食を抜いて昼にたくさん食べよう、午前の仕事に追われ、お昼時間もほとんど取れないから急いで食べなくちゃ、そんなビジネスマンも多いと思いますが、当然胃腸にとって必要以上のストレスや負担になります。継続的なストレスや負担は慢性的な下痢を引き起こします。

人工甘味料が含まれている食品を多く摂取している

人工甘味料は腸内で吸収されにくく、適切に水分が腸管から吸収されないため、腸内に水分が多量に残りおなかがゆるくなります。

女性よりも男性がなりやすい下痢、その原因は

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「女はたまる、男はくだる」といわれるように、女性よりも男性の方が下痢になりやすいようです。それは、男性は女性に比べ筋力が高いため、腹筋が弱いことによる排便困難が起こりにくいことや、月経周期によるホルモンの変動がある女性と違い、常に一定のホルモンバランスであるため、腸が過敏になりやすいことが関係しています。 また、男性ホルモンは攻撃的であるため、温和な女性ホルモンと違い、ストレスによる影響を受けやすいためでもあります。 つまり、男性が下痢になりやすいのは元々の体のつくりによるところが大きいわけですが、それに加えて成果主義社会での過度なストレスや、偏った食生活がより一層影響を及ぼしているのです。

食生活の改善で、腸内環境の悪循環を止める!

はじめに過敏性腸症候群の原因はストレスであるとお話しましたが、実は最近ストレス以外にも原因があることがわかってきました。 過敏性腸症候群の方の呼気(こき)を調べたところ、メタンガスの成分が多く、約40%もの人が腸内細菌に原因があることが判明したのです。 これは腸内悪玉菌の数が優勢であることを示しており、逆に言うと腸内の健康状態を維持するための腸内細菌叢(腸内フローラ)を正常に保つことができれば、慢性的な下痢も改善されるのです。 うんち博士で有名な辨野義己先生によれば、ある製薬会社の調べで、家族の中で最もトイレの後が臭いのは中高年男性であるという結果が出ています。毎日のパソコンを使ったデスクワークや、ストレスによるタバコ、時間の決まっていない偏った食生活など、現代ビジネスマンが下痢をするのは必然と言えるかもしれません。 下痢をすると腸内環境を整えるために必要な善玉菌までも流してしまうので、この悪循環を止めるためにも、一刻も早く腸内環境を整え、ストレスに強い腸づくりをすべきです。 腸内環境(腸内フローラ)の改善については、以下ページに詳しく記載しておりますので、参照いただければ幸いです。 >> 善玉菌を増やして「腸内フローラ」を育てよう

まとめ

ビジネスマンにとって宿命というべき下痢ですが、食生活の見直しで解消することが十分可能です。大事なビジネスシーンに備えて、快便快腸でいられるよう努力してみてはいかがでしょう?

参考文献

1) 辨野義己 : 腸とのダマし合いで病気は防げる!, 腸をダマせば身体はよくなる. 東京, SBクリエイティブ, 2014. 2) 大和 滋(監修): 腸内細菌の乱れによって起こる過敏性腸症候群, 健康・医療トピックス. OMRON. (www.healthcare.omron.co.jp/resource/column/topics/104.html)(最終アクセス日:2016/04/12)

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