水分不足は便秘のもと 水分を取るなら何がよい?

汗をあまりかかない冬だって、水分摂取は大事です

Jaromir Chalabala/ Shutterstock.com

熱中症になりやすい夏は意識して水分を摂っていた人は多いと思います。しかし、夏に水分をしっかり取っていた人でも、寒くなってくると、だんだん水分補給を意識しなくなるもの。しかし、冬こそ水分を意識して取る必要があるのです。

便秘の原因にはいろいろありますが、もっともシンプルなのが、水分が足りなくて便が固くなって出にくくなること。冬の便秘対策にどのように水分補給をすればよいのが紹介します。

肌がカサカサするならば、体内の水分も足りてない可能性大

Syda Productions/ Shutterstock.com

冬は汗をあまりかかないし、のどの渇きも夏ほど感じないものです。便秘がちで冬になって水分をあまり取らなくなったという人は、体内の水分が不足しているサインかもしれません。

そのほかにも体の水分が不足している症状のひとつに、肌やくちびるの乾燥があります。乾燥しやすい冬は、肌もカサつきやすくなりますが、体の内部の水分が不足して表面に乾燥が出ている可能性もあるのです。

摂取した食事や飲み物は、細かくなって消化液と混じり合いドロドロになった状態で腸にたどり着き、ここで水分を吸収されます。この過程で液状であった便が、だんだんと形を作っていきますが、体の水分が不足していると便もカチカチに。

多くの人が経験しているように、固い便はお腹の力も必要で、肛門が痛むもの。そして排便時の痛みが怖くて、便を出すのを我慢してしまうと便秘になりやすくなります。水分が不足すると、いろいろな理由で便秘になりやすくなってしまうのです。

いつ、どんなものをどれくらい摂ったらいいの?

CandyBox Images/ Shutterstock.com

便秘解消をはじめ体がきちんと機能するのに、必要な水分量は成人で1日 1.5~2L。これはコップ8~10杯分になりますが、この量を一度に飲むのはおすすめしません。

それは体が処理できる量には上限があるため、残った分は余分な水分としておしっこが増えるだけ。1日に必要な水分量は、一気に飲むのではなく、こまめに飲むようにすると効果的です。

特におすすめなのが朝起きたてに水分を取ること。そのほかにも、運動や入浴で汗をかいた後には、意識して水分を取るようにしましょう。

冬の水分補給におすすめの飲み物

水分補給はなにも水を飲むだけではありません。水分は飲み物だけでなく、食べ物から取ることもできます。食べ物でおすすめなのがフルーツですが、体が冷えるので冬のフルーツは苦手という人もいるでしょう。

寒い時季なら温かいスープやみそ汁がおすすめです。具材に野菜をたっぷりと入れれば、食物繊維も一緒に取れるのになおよし。ただし、スープの味付けは薄味にして、塩分を取り過ぎにないように気をつけましょう。

しょっぱいものを食べ過ぎると体がむくみやすくなりますが、これは塩分摂取が増えて、体が体液の濃度を一定に保とうとするため。塩分が高いとせっかく水分を摂っても、体は水分不足のままということもあるのです。

そのほかにも冬におすすめなのが温かい飲み物です。温かい飲み物は、内臓の冷えを防ぐことができます。最近では白湯が女性の間で人気ですが、それ以外にもココア、牛乳、タンポポ茶やドクダミ茶などのお茶もおすすめ。

冷たい飲み物を選ぶときも、氷入りよりも常温のものを飲むようにした方がお腹に優しくなります。

水分補給に向かない飲み物

知っている人が多いと思いますが、コーヒーや緑茶などは避けましょう。これらの飲み物に含まれているカフェインには利尿作用があるので、水分を取ってもすぐに出てしまいます。同様の理由で、お酒などのアルコールもNGです。

便が固めで便秘気味のとき、原因は水分の不足にあるかもしれません。水分補給を意識しない冬こそ、体に必要な水分をとって、便を潤し出しやすくしていきましょう。

この著者の他の記事を読む