便秘で辛いけど、どうしても薬は使いたくない!
そんな時は、キダチアロエが使えるって聞いたことありますか?
キダチアロエを使う際は、注意する点もありますので、その注意点も合わせて知っておいてくださいね。
キダチアロエの属名は医者要らず
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キダチアロエは、南アフリカ原産で江戸時代に日本へ渡来しました。今は各地で見られます。
医者要らずの俗名があり、昔からさまざまな症状に使用されてきて、経験的に整腸作用があることも知られています。
火傷のときに患部に葉肉を当てた経験ないですか?
そうです、あれがキダチアロエです!
食べられるアロエには3種あって、キダチアロエ、アロエベラ、ケープアロエがあります。
しかし、ケープアロエは医薬品として登録されているため、医薬品として扱われ、食品(飲料)としての利用は許可されてません。また、アロエベラの葉皮も医薬品としてのみ使用されるため、葉ごと食せるのは、キダチアロエのみです。
アロエのアロイン、グルコマンナンが便秘解消に
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アロエの葉皮にあるアロインという天然成分に緩下作用(かんげさよう)や瀉下作用(しゃかさよう)があり、便秘に効くといわれています。
緩下作用は、便に水分を含ませやわらかくします。
瀉下作用は、便に水分を含ませ、腸を刺激し排泄を促します。
その他、アロエの果肉には、グルコマンナン(食物繊維の一種)、多糖類(セルロースなど)なども含まれていて、腸内で食物繊維と同様の働きをして、腸内環境を整え、アロインとともに便秘を改善します。
便秘になっている時の腸内環境は、悪い状態です。腸内の善玉菌が増えると腸内フローラは整い、省内環境も良くなり、便秘が解消されます。
アロエの果肉に含まれるグルコマンナン、多糖類のセルロースは、食物繊維として善玉菌のエサとなり、善玉菌が増えるのを助けます。
アロエの摂り方について
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アロエの摂り方ですが、葉の根元から切って、とげを取り除き、きれいに洗います。
キダチアロエは、そのまま一回量を切り分け、食べてもよいです。
アロエベラの場合は葉皮をむいて中のゼリー状のところだけ食べます。
キダチアロエは苦いのではちみつなどで甘みをつけて食べたり、すりおろしてジュースにして飲んだり、乾燥させて粉末にしてのんでもよいですね。粉末を固めた粒なども市販されています。
その他、アロエワインやアロエスープ、アロエ茶にするというのもあるようです。
また、市販のアロエヨーグルトが便秘に良いといわれるのも、ヨーグルト+アロエの効果があるからですね。最強タッグですね!
ただし、やっぱり食べ過ぎると下痢してしまうので注意が必要です。
そして、キダチアロエは摂取する量にも注意が必要です。
それは、過剰摂取による副作用が報告されているためです。
生の場合は、1日15グラム。粉末の場合は、0.6グラムです。
ただし、効果は人により違いますので、いきなり15グラム食べるのではなく、少量ずつ試して、自分に最適な量を見つけてください。
便秘で苦しいけど、どうしても薬は嫌だという人は、試してみる価値はありますね。
注意!過剰摂取などに注意。アロエの副作用
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過剰摂取に注意!
キダチアロエはお薬ではありませんが、過剰摂取には注意が必要です!
過剰摂取で結腸の腸壁に穴が開いてしまったり、出血を伴う下痢になったり、腎障害を引き起こした例があるようです。その他にも、血尿が出た、筋力が低下したとの報告もあるようです。
アロエを食べる際は、必ずグラム数を量ってくださいね。また、加工食品を摂取する際もくれぐれも商品の定めている用量を守りましょう。そして、異常を感じたらすぐに辞めるようにしてください。
妊娠中は避けて!
キダチアロエに含まれる成分で、直接、子宮収縮を促すものがあり、早産、流産の危険性がありますので、妊娠中は使わないでください。また、授乳中も使わない方が良いようです。
月経中は避けて!
キダチアロエは、骨盤内の充血を高める作用があるといわれています。月経過多になる可能性がありますので、月経中の使用は避けてください。
内蔵機能が低下している人や小さなお子さんは食したらダメ!
内臓の機能が低下している人や12歳以下の小さなお子さんは、副作用が出やすくなる恐れがありますので、使用は避けましょう。
まとめ
ひどい便秘で辛い、でも薬は使いたくないという人には、試してみたいキダチアロエの便秘解消効果ですね。過剰摂取や副作用には十分注意が必要ですので、使用の際は、少量から試してみてくださいね。